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みんなの発表を見てみよう!

つくばScienceEdgeは、2010年3月に初めて開催。
自然科学、物理化学など、さまざまな分野での発表が行われました。発表内容を、ダイジェストでお伝えします。

Archives 2010年(4)
  • 「銅金属葉の白化」
  • 渡辺琴美さん・千田紗織さん・川澄真子さん(茨城県立水戸第二高等学校)

ダイジェスト

渡辺さん・千田さん・川澄さんの3人は、「金属樹(金属結晶が樹枝状に成長したもの)」の美しさから、さらに一歩進めて「銅樹の白化(銅金属葉の成長停止後、枝が外側から白くなっていく現象)」に関する研究発表を行った。
「白化物の正体」を探る実験から、「CuCl2から成長した銅金属葉の白化物はCuCl/CuBr2から成長した銅金属葉の白化物はCuBr」という考察を得た。
次に「白化物生成の反応式の確認」として、塩化銅と硫酸銅を混合して作った寒天培地で銅樹を成長させ、白化の仕方を比較する実験を行った。
鉄片の位置と銅樹の関係にも着目し、寒天培地で鉄片の位置を変えながら検証。「銅樹が密集している領域ではCu2+の濃度が尐ないため、白化が起こりにくい」という考察を得た。また、「白化した領域で成長する銅樹」の実験で、白化した部分に鉄片を置くと銅樹が成長するのかを検証。
白化の反応は可逆反応であることを突きとめた。以上3つの実験から「白化物は一価の銅イオンとハロゲン元素の陰イオンのイオン結晶である」「白化にはCu2+とハロゲン化物イオンが必要である」という結論を導き出したことを発表した。

博士の寸評

岡田博士/系統的に良く調べられていると思います。原理的なことは、みなさんわかったと思いますが、環境問題においてや、みなさんの身近なところでこの原理を応用できる方法があるか等も視野に入れて、「発展させられる方法」まで考えられると、今後もっと面白くなるだろうと感じました。

※江崎博士、村上博士、溝口博士からも同様に、「先輩方が既にやっておられる研究だと聞きましたが、白化について調べる前に、自分たちでも『形の面白さ』『樹氷など自然界のものの成長』にももっと注目すると、科学は面白くなりますね」という感想があった。

【茨城県立水戸第二高等学校】
http://www.mito2-h.ed.jp/

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