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みんなの発表を見てみよう!

つくばScienceEdgeは、2010年3月に初めて開催。
自然科学、物理化学など、さまざまな分野での発表が行われました。発表内容を、ダイジェストでお伝えします。

Archives 2010年(7)
  • 「納豆菌の秘密-環境問題解決の救世主?」
  • 岩上匠さん(千代田区立九段中等教育学校)

ダイジェスト

岩上さんの通う学校では「環境に配慮した暮らし方の提案」をテーマに、「50年後を想定した壁新聞づくり」を行っている。
岩上さんは中1のときから納豆菌の性質に着目しており、砂漠緑化に役立つのでは?という研究を始めた。まず納豆菌による保水効果の有無を調査(片栗粉を溶いた寒天上の培養地に納豆を載せ、納豆菌を培養することから開始)。多尐の保水効果があることは検証できたが環境問題に大きな役割を果たすとまでは言及できず、「水質浄化」の視点から実験を継続。酸性と塩基性の水溶液に納豆菌を加えpHを測る方法でデータをとった。それによって納豆菌には酸性、塩基性をそれぞれ中性に戻す緩衝作用があり、環境問題の対策としての働きが期待できるという結論を得たことを発表。今後は本格的にガンマ線なども使用して、保水効果および水質浄化のさらなる検証を行いたいと述べた。

博士の寸評

溝口博士/実験方法の確認ですが、納豆菌はどんな状態で取り出したの?

岩上/十分な量ではないかもしれませんが、寒天の上のネバネバの部分を使いました。

※江崎博士、村上博士からは、「納豆は食品としても非常に有用(ビタミンKを持つ)ですが、砂漠緑化に用いられている吸水性樹脂に納豆菌のような自然界のものを使えるようになると非常に大きな成果になると思う。将来楽しみです」という感想があった。
司会担当の藤田氏も「納豆菌が作るネバネバの成分は吸水性樹脂と同じポリマーです。生成物質の性質にも注目して研究するともっと面白くなると思います」と感想を述べた。

【千代田区立九段中等教育学校】
http://www.kudan.ed.jp/

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