学生、教職員、来訪者など、多くの人が出入りして利用するキャンパス。だからこそ、陽性者が発生したときに対応できるよう接触履歴を記録することが大切です。
三密対策や飛沫感染防止対策など、学生や教職員、関係者がコロナウイルスに感染しないよう各大学はさまざまな施策を講じています。それらの対策ももちろん大切ですが、万が一キャンパス内で陽性者が出た場合に、感染が広がらないよう最小限に抑えることも重要です。JTBでは、その一つの方法として「接触履歴管理システム」の導入をおすすめしています。
コロナ感染防止対策「接触履歴管理システム」
濃厚接触者の早期発見につながる「接触履歴管理システム」。まずはどういったシステムなのかを具体的に解説していきます。
接触履歴管理システムとは?

「接触履歴管理システム」とは、キャンパス内の各施設の机やテーブルに貼られたQRラベルを利用して、陽性者と接触した可能性がある人へ通知を送るシステムです。学生や教員、職員など、ユーザーの施設利用履歴をクラウド上に蓄積。陽性者がある施設を利用していた場合、同じ時間帯に同じ施設(空間)にいた濃厚接触者の可能性がある人を、管理者が検索できます。
濃厚接触者には早期に通知が送られるため、通知を受け取った人はすぐに検査に赴くことができるようになるだけでなく、二次感染のリスク低減にもつながります。
施設の利用例を紹介
この「接触履歴管理システム」はどういった場所で活用できるのでしょうか? 基本的には机やテーブルなどにQRコードのラベルを貼るだけなので、教室や学食など、不特定多数の人が利用するさまざまな施設で利用できます。ほかにも、例えば学内トレーニングルームの器具にQRラベルを貼り、器具利用者の履歴を蓄積するといった使い方も可能です。
利用できる施設の利用例
- 教室
- 図書館
- 学食やカフェテリア
- コンピュータールーム
- 実験室
- フリーアドレススペース
- 会議室
人の利用や出入りの多い場所に設置するのがおすすめです。
ユーザー(管理者・施設ユーザー)の利用イメージ
ここでは、接触履歴管理システムを導入した際の利用イメージを紹介します。
管理者の利用
システム導入~利用開始までの流れ
対象施設・座席にQRコードのラベルを貼り付けていただきます。
スマートフォンで管理画面にログイン後、QRコードラベルを読み込み、座席の位置関係に関する情報を登録していただきます。
陽性者が出た場合には、同じ時間帯に陽性者が利用していた席の近くにいた利用者を、管理画面で検索できます。濃厚接触のある可能性の人を特定したら、管理者の方は該当者へ通知を送ります。
施設ユーザー(学生、教職員など)の利用
施設ユーザーは、まず利用する机やテーブルに貼られたQRコードを読み込みます。そうすると利用登録画面が表示されるので、あとはIDとパスワードを入力して登録するだけです(※パスワードは入力しなくても登録可能)。IDは学籍番号や来訪者の受付番号などシーンにより設定できるため、学生や教職員は事前にID取得を行う必要がなく手間が掛かりません。
利用した履歴はクラウド上に蓄積され、陽性者と接触した可能性があれば管理者から通知が送られてきます。
緊急事態宣言の解除や新型コロナウイルス感染者の減少により、対面授業の再開に向けて動き出している大学も多いのではないでしょうか。学生や教職員がキャンパスに訪れる機会が増えるのなら、万全を期して迎えたいところです。
コロナ陽性者が発生しないための努力はもちろん大切ですが、同じように二次感染を防ぐことも重要です。学生が安心して学べる、教員が集中して教育・研究に専念できる環境を実現するための一つの方法として、ぜひ接触履歴管理システムの導入を検討ください。