JTBが描く、これからの働き方とは?
JTBの考えるワーケーションのカタチを紹介します。
×休暇
国立公園の大自然をワーケーションの聖地に
このSTORYの語り手
長野県山ノ内町 志賀高原観光協会
Bさん
お迎えしたワーケーション体験者
- お客様のご職業
- 電機メーカー勤務の営業部(課長)
- 参加形態
- ご家族(奥様と6歳のお子様)
- ワーケーションの目的
- 休暇と休暇の間にワーケーションの勤務日を入れ、旅先でご家族ゆっくり滞在したい
- お客様のご要望
- スキーと仕事両方できる場所
志賀高原ならではの魅力が詰まったワーケーションとは?
長野県山ノ内町は、交流人口増加にむけた取り組みの一環として、また移住定住推進策としての「関係人口」増加を目指す意味からも、ワーケーションに積極的に取り組むべく比較的早い段階から活動をしてきました。
町内に志賀高原・湯田中渋温泉郷・北志賀高原の3つの観光地を持ち、特に志賀高原は日本有数のリゾート地であり、宿泊施設も充実しています。上質なパウダースノーを体感できるウインターシーズンのみならず、グリーンシーズンのアクテビティも充実していますので、都会の喧騒を離れた大自然のなかでのワーケーションにはふさわしい場所だと思っていました。
長野県が実施する「信州リゾートテレワーク推進事業」のモデル地域に選定されたことにより、当町でもワーケーションに関わるハード・ソフトの整備が進んでいます。
例えば東京理科大発のベンチャー企業である(株)Shinonomeが補助対象事業者として選定され、「日本で一番星に近いコワーキングスペース hiroen」をオープンするなど、ユニークな取り組みとなっているのではないかと思います。
また、志賀高原をはじめとする町内の各ホテルの中には独自にワーケーション専用ルームやコワーキングスペースを新設する施設もあり、上信越国立公園の中心、ユネスコエコパークにも指定されている志賀高原の魅力を存分に満喫しながらのリゾートワーケーションが可能になっています。
ホテル独自のコワーキングスペースと
ワーケーション専用ルーム
山ノ内町の中でもワーケーションの取組に先進的なホテルがある志賀高原一ノ瀬地区は標高1700メートル、夏は都会より10度近く涼しく、冬は目の前に絶好のパウダースノーがひろがる素晴らしい環境です。
このホテルの特徴はゲレンデサイトにコワーキングスペースがあり、デッキに出て大自然を眺めながら開放的な気分で仕事ができること。また室内にはビリヤード台もあり、ちょっとした息抜きにもなります。
夜は、デッキにでれば、標高1700mの星空を独り占めでき、この地ならではの魅力が詰まった施設となっています。
志賀高原という場所柄、スキーを楽しみたい方の休暇型ワーケーションもおすすめです。
今回はお迎えしたお客様は、とある電機メーカー勤務のご家族で、ご夫婦と小学校入学前のお子様でした。2月の飛び石連休を利用し、志賀高原のホテルにご宿泊。祝日の木曜日と土日を休暇日、間に挟まれた金曜日をワーケーションとして勤務扱いにして、山ノ内町に都合4日間もご滞在いただきました。
ホテル客室でのオンライン会議はご家族が部屋にいると難しいのですが、宿泊したホテルにはワーケーション用の個室があったから便利だ、とおっしゃっていただけました。そしてうれしいことに、やはり非日常の空間でワークするとワクワクが半端なかった、とも。
ご本人は昔からスキーがお好きなようで、本当は考えに詰まったら1本滑ってからまたデスクに向かう、みたいなことしてみたかったようですが、今回は1日だけだったのでそれができず残念、ということでした。
まずは交流人口増加、いずれは移住定住へのきっかけに
今回のお客様はご夫婦ともにスキーをされていて、お子様に初めてのスキーをお教えになるのだとか。ご家族みなさんがスキーをされるなんて、まさに志賀高原にピッタリのお客様でした。
今回私が勉強になったのは、ファミリーでのワーケーションには、同行したご家族が楽しめるプログラムが重要だという点。今回はご主人の勤務日に奥様とお子様はスキーではなく現地での体験プログラムをご希望されました。
スノーシューを履いての雪山自然体験ツアーやネイチャークラフト作りをお楽しみいただきましたが、もっと多くのご家族向けプログラムが必要だな、と思いました。
志賀高原以外にも、山ノ内町には湯田中や渋などの有名な温泉郷があります。今回、最後の夜は渋温泉へご宿泊いただきました。
情緒豊かな温泉街の散策や湯めぐり、地獄谷温泉の「スノーモンキー」などをお楽しみいただき、ご家族みんなが満足されたようですが、こうしたワーケーション前後の魅力付けで地域全体での連携ももっと必要だなと思いました。
ワーケーション、とてもいい制度だとおっしゃっていただけました。ワーケーション勤務をすることで、ご家族とこんなにゆっくり過ごせるなら、わざわざ繁忙期に長期休暇を取って無理して出かける必要もないですねって。
私たちも休日の分散化と滞在の長期化は大賛成です。
まずはワーケーションがきっかけで長期滞在していただくことで志賀高原や山ノ内町を気に入っていただき、いつの日かここに住んでみたい、と思っていただくことが私たちのゴールですから。
体験者からの声
最初は旅先で仕事するなんてどうなんだろう、って思ったけど、とてもいい制度だと思いました。1日ワーケーション勤務をするだけで家族とこんなにゆっくり過ごせるなら、わざわざゴールデンウィークや年末年始の高くて混んでる時期に無理して出かける必要もありませんね。
ワーケーションって「働き方改革」でもあり「休み方改革」でもありますね。ワーケーションを利用して英気を養って、これからもいい仕事をしていきたいと思いました。
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POINT このSTORYのポイント
ワーケーションを誘致することにより、休日の分散化と滞在の長期化が可能となり、
地域にも大きなメリットがあります。
また、ワーケーションがきっかけで長期滞在する関係人口が増えることで、
将来的な移住定住促進の一助となります。
そのためには地域の魅力を活かしたハードとソフトを整備し、
ワーケーション参加者の満足度を高め、地域のファンを増やすことが必要となります。
こんな課題ありませんか?
- 地域の特色を生かしたコワーキングスペースを整備したい
- ターゲットにマッチした着地型プログラム、地域ならではの体験プログラムを作りたい
- 地域におけるワーケーション推進人財を育成したい