「修学旅行探究ノート」とは、旅行行事の楽しさを残したまま、それを「探究的な学び」にするためのワークブック型学習教材です。また「eポートフォリオ」を併用して自身の学びを振り返りながら記録、活用することで、事前、現地、事後の学びがつながり合い、一貫したひとつの主体的・対話的で深く大きな学び(アクティブ・ラーニング)が実践できます。
東京学芸大学・
森本康彦教授との共同開発
「修学旅行探究ノート」は、学校行事におけるこれからの時代に求められる資質・能力を育むために、ICT活用教育を専門とされている東京学芸大学・森本康彦教授とJTBが共同開発をしました。
旅行の事前・現地・事後学習が探究的な学びに!
探究的な学びのサイクル「課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現」に沿って、旅行前・中・後の活動を設計します。
旅行前
第1章旅行先のイメージをふくらませよう
旅行先のイメージをふくらませ、興味のあることや気になることをグループで話します。やわらかく自由な発想で考えてみよう!
第2章テーマを決めよう
ポイントは、自分たちが本当に「知りたい、学びたい」と思うテーマにすることです。グループで話し合って決めていこう!
第3章問いを立てよう
旅先での活動をさらに充実させるために、「なんでだろう?」「どうしてだろう?」と疑問に思うことから問いを考えてみよう!
第4章情報を集めるための計画を立てよう
答えを見つけるために必要な情報を整理し、計画を立てます。「何を」「どこで」「どのように」収集するのかを考えてみよう!
旅行中
第5章修学旅行で情報を集めよう
旅行先ならではの文化や自然、そこに暮らす人や訪れる人の思いなど、旅行先でしか手に入らない情報を見つけよう!
旅行後
第6章集めた情報を整理しよう
旅行先で収集した情報を見返して、問いの答えを話し合おう。
旅行先で集めた情報から、答えの根拠を見つけていくことが大切です!
第7章ポスターをつくろう
自分たちで見つけた問いの答えを伝えるためにポスターを作成します。
伝えたいことがきちんと伝えられるポスターを作ろう!
第8章発表しよう
これまでの成果を伝えるために発表をします。
グループのメンバーとアドバイスし合い、よりよい発表を目指そう!
第9章活動全体を振り返ろう
これまでの取り組みを思い出し、活動全体を振り返ります。
修学旅行前と比較して自分の「成長」を言葉にしてみよう!
旅行の楽しさと、探究するワクワクを同時に実現
「修学旅行探究ノート」は、修学旅行の楽しさを残したまま、「探究的な学び」を実践できるようにするための理論とそれを支える教育観に基づいて構成されています。生徒自身が、旅行先にまつわる課題(問い)を見つけ、解決するための計画を立て、学んできた知識や考え方、旅行先で集めた情報からそれを解き明かしていくことによって、これまで以上にワクワクする修学旅行、自らの「成長」につながる修学旅行を実現します。
自分だけの「学びのアルバム」が完成
「修学旅行探究ノート」には、旅行前に旅行先について調べた記録、旅行先でのインタビューや観察、体験の記録、旅行後に成果を発表した記録が「学びの軌跡」として残されていきます。活動の様子や気持ちを書いたメモや、カメラやスマートフォンで撮った写真、動画などの大切な学びの記録と合わせて、後で見返したときに、旅行の感動や仲間との頑張りが鮮明に思い出される自分だけの「学びのアルバム」が完成します。
eポートフォリオの併用が効果的
Classi上では、Classiポートフォリオと併用する際に効果的な、活用ガイドもご提供する予定です。
「修学旅行探究ノート」で育成する資質・能力
資質・能力の柱 | 具体的な資質・能力 | |
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思考力・判断力・表現力等 |
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学びに向かう力・人間性等 | 自分に関すること |
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他者や社会に関すること |
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