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自治体・行政機関向け 事例 「メタバース」空間を活用した「みえデコ活」マッチング事業に挑戦!

三重県 様

「脱炭素」「デコ活」※の取り組みに力を入れてきた三重県ですが、県民の「認知拡大」、「行動変容」という段階までは至っていないということが大きな課題でした。そこで「デコ活」に関する体験・相談・マッチングをリアルとメタバース空間で一括で行うことができるイベントの開催を企画。それは三重県にとって初挑戦となる形でしたが、三重県がこれまでの取り組みの中で培ってきた地域の中での関係性や、人と人をつなぐ交流創造事業をドメインとするJTBの特性を掛け合わせることで見事に実現し、脱炭素実現に向けた次なるフェーズへと大きな一歩を踏み出した事例です。

デコ活=CO2を減らす脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む「デコ」と、活動・生活を意味する「活」を組み合わせた言葉。

背景

日々「デコ活」に取り組む自治体が増える中、三重県は、2019年に県域からの温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「ミッションゼロ2050みえ」を立ち上げ、2023年8月には「デコ活」を宣言。行政と企業が連携して「脱炭素」「デコ活」の取り組みに力を入れてきました。その中で、省エネ家電購入応援キャンペーンでは、家電の購入による経済波及効果や、CO2の削減といった一定の成果を上げていました。しかし、「デコ活」について県民が知らない、そして県の取り組みが本当の意味で浸透していないことが課題でした。

課題

「デコ活」に対して、県民の「認知拡大」、「行動変容」という段階までに至っていない。
⇒新たな手段(取り組み)による次のフェーズへの移行が必要!

実施内容

「みえデコ活マッチング・プラットフォーム事業」

概要
リアルとデジタルのマッチングプラットフォームを構築し、脱炭素製品のメリットを知らない、感じたことがない県民に対して、脱炭素製品・サービスの情報を体感・体験できる機会を提供し、社会実装につなげる。
目的
県民のライフスタイルやニーズに合った「デコ活」に関する体験、相談、マッチングを一括で行うことができるプラットフォームの構築。県民に行動変容に対する意識や理解を広く浸透させることで、自然と「新しい豊かな暮らし方」を実践する社会を実現する。
実施日
リアルイベント実施日
2025年2月11日(火・祝)
オンライン相談会
2025年2月8日(土)~2月11日(火・祝)
みえデコ活パーク
2025年1月27日(月)~

「みえデコ活ワンステップフェア」(リアルイベント)

実施日
2025年2月11日(火・祝)
会場
メッセウイングNHW(旧メッセウイングみえ)
出展者
74事業者(住宅メーカー12社、住宅販売24社、家電メーカー4社、家電販売店26社、次世代自動車5社、金融3社)
入場者数
約1,000人
実施内容
①省エネ家電比較
②家具の端材で工作体験
③断熱リフォーム体験
④断熱×耐震リフォーム体験

「みえデコ活パーク」でのオンライン相談

実施日
2025年2月8日(土)~2月11日(火・祝)
出展者
16社(自動車メーカー、住宅メーカー、地方銀行など)
PV数
1,800
実施内容
みえデコ活広場で、みえデコ活!ワンステップフェアに出展した一部の事業者とオンライン相談。

「みえデコ活パーク」(メタバースの「デコ活体験」)

実施日
2025年1月27日(月)~
実施内容
①「みえデコ活広場」:巨大モニターでWebセミナー動画を公開。
②「みえデコ活体験ハウス」:デコ活製品を再現。体験ハウス内を自由に動いて気になる製品をタップすると、省エネ効果やCO2削減効果等の情報が出現。
③「みえデコ活情報館」:デコ活の解説動画、みえデコ活!パートナー紹介、デコ活クイズを設置。

三重県が過去実施した取り組みにおける成果

  • 過去のイベント実施を通して培った、運営の基盤・体制
  • 地域企業の協力体制の構築

JTBならではのサポート

  • 社内外のネットワークを活用
  • 専門知識を持った人材との連携
  • メタバースやSNS広告など幅広い分野のコンテンツ提案

実施スケジュール

2024年

10月
企画書提案
イベント開催決定
11月
第一回出展事業者向け説明会
12月
Webサイト、公式SNS公開
第二回出展事業者向け説明会
チラシ・ポスター配布

2025年

1月
第三回出展事業者向け説明会
みえデコ活パーク公開
2月
イベント実施
https://youtu.be/_ZP5YIOqaOE
お客様の声

イベント参加者の声

イベント当日、参加者は和気あいあいとイベントを楽しんでいる様子で、「エコという言葉は普段よく耳にしますが、今回イベントに参加してみて多くの企業がそれぞれの分野で創意工夫していることがよくわかりました」「子供が楽しめるイベントが多く、SDGsなど大変勉強になりました」といった満足の声をいただきました。

出展事業者の声

デジタルブースの出展事業者からは、「メタバース空間での相談会を通して、参加者からこんな声があるんだ!と知ることができた」「これからはもっとBtoCを考えていかないといけない」「オリジナルのメタバース空間を考えようと思っている」「新たな情報発信機会として次回も出展したい」といった声をいただくなど、参加した企業様からも高い評価をいただきました。

おすすめポイント

「デコ活」の取り組みは実施しているものの、なかなか地域住民に浸透していないという課題を抱える地域は多いのではないでしょうか。今回は企業の出展を募る形にて産官が一体となって同じ方向に向かって取り組んだ点が成功要因の1つとなりました。地域単体、企業単体では実現できなかった新たな事業の形が生まれ、脱炭素実現に向けて新たなフェーズへの第一歩を踏み出しました。デコ活事業に取り組む自治体・DMOの皆さまの参考となれば幸いです。

担当者コメント
「メタバース」空間を活用した「みえデコ活」マッチング事業に挑戦!
三重支店 村瀬 浩章
三重支店 村瀬 浩章

「みえデコ活マッチング・プラットフォーム事業」を進めるうえで様々な障壁がありました。それらを乗り越えて事業が成功したことをとても嬉しく思います。メタバース空間とリアルイベントでの実施を限られた時間の中で進めることが出来たのは、お客様である三重県様の連携無くては成しえませんでした。
今回の事業をきっかけに2050年を生きる三重の子供達に、脱炭素がもたらす豊かな未来を想起させ、地域や企業のデコ活から学び、行動変容を促すためのヒントやきっかけになるようお手伝いができたのであれば本望です。