阿寒アドベンチャーツーリズム㈱では、2016年に阿寒湖温泉が「観光立国ショーケース」、「国立公園満喫プロジェクト」の対象地域に選定されてから、滞在型観光の促進、訪日外国人客の獲得を目標とした持続可能な観光地経営の仕組みとして「アドベンチャーツーリズム市場」の獲得を目指し、戦略的に取り組んでいます。
アドベンチャーツーリズムとは、「アクティビティ、自然、異文化体験の3つの要素のうち、2つ以上で構成される旅行」で、欧米ではすでに注目を集めている旅のスタイルです。JTBは、阿寒湖温泉地域が大切にしてきている自然との共生を体験型観光として事業化を目指す、阿寒アドベンチャーツーリズム㈱に出資し、アドベンチャーツーリズムの国際的な拠点づくりとして、立ち上げからサポートしてまいりました。
この度、国立公園の夜の森を舞台に、北海道の先住民族であるアイヌの文化・神話をモチーフとしたデジタルアートの体験型アトラクション、『阿寒湖の森ナイトウォーク「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」』をオープンします。
このプログラムは、カナダを本社とするMoment Factory社が地域の文化と自然をもとに創り上げる、シリーズ世界10作目の最新作となり、環境省や林野庁、前田一歩園財団をはじめとした地域関係者の協力のもと、国立公園の自然環境に最大限配慮したプログラム作りと運営になっています。アイヌのユーカラ(叙事詩)の体感に期待が高まります。
デジタルアートの光と音で演出したアイヌの伝説・ストーリー!火山・森・湖が織りなす大自然を有する、夜の阿寒摩周国立公園内の森が舞台。
「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」は、自然への感謝を忘れかけている人間に対し、村の守り神のシマフクロウとその使者のカケスを中心にアイヌ文化とその根幹の考え方である「自然との共生」というメッセージを伝えていくストーリーです。プロジェクション・マッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)など最新鋭のデジタル技術を駆使し、森の中に動物が映し出されるなど、阿寒湖ならではの地形や景観を活かした演出となっております。きっと、ゲスト自身もこのストーリーに実体験として引き込まれ、その世界観をお楽しみいただけることでしょう。
自立・持続する地方創生の仕組みづくりを支援。
JTBは、各地の自治体・DMOをはじめとする組織や企業と連携し、人流・物流・商流といった様々な交流を創造し、社会課題の解決、地方創生に資する「地域交流事業」を推進しています。 これまでの「地域交流事業」のノウハウで、引き続き阿寒湖温泉及びその周辺地域に貢献するとともに、全国各地の地方創生の実現を目指してまいります。