学校・教育機関向け 事例 列車の窓から被災地の「今」を見て、聞いて、感じる 「三陸鉄道 震災学習列車」

盛岡市立乙部中学校 様

「三陸鉄道 震災学習列車」とは、東日本大震災で被災、復旧した路線に乗車し、被災地の「今」を「見て、聞いて、感じる」ことのできるプログラムです。車内では職員が震災当時の様子や復興の様子をパネルなどで分かりやすく解説するほか、途中で徐行や停車をしながら被災地を列車で巡ります。中学2年生の日帰り行事でこの列車に乗車した学校の事例をご紹介します。

背景

乙部中学校では例年2年生の6~7月に県沿岸での宿泊研修を実施していました。宿泊研修の目的は、防災学習と職業体験で、これまでは宮古市内での震災学習や職業体験、観光など幅広い学習活動を実施していました。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、宿泊での実施が難しいと判断し、行事の中止を含めた検討が校内で始まりました。

経緯

旅行会社から日帰りでの実施が提案された当初は、「日帰りになることで、遠足程度の内容の薄い行事になるのではないか」という懸念の声がありました。しかし、実際に提案されたプランを見ると、列車で移動しながら被災や復興の様子を学ぶことができ、短時間でも効果の高い学習時間を過ごすことができる内容であったことから、実施することに決めました。
生徒には、地域のインフラとして欠かせない三陸鉄道の使命と責任、そして復旧に向けた鉄道員の思いを事前に考えさせながら当日を迎えました。

実施内容
旅行期間
2021年7月2日(金) 日帰り
旅行方面
岩手県釜石市、宮古市
参加者
生徒62名、先生3名
行程
学校 → うのすまい・トモス →  鵜住居駅 +++++『震災学習列列車』+++++ 宮古駅 → 昼食・沼の浜清掃活動 → 田老漁業(わかめの芯抜き体験) → 学校

当日は、鵜住居駅から宮古駅まで「震災学習列車」に乗車しました。生徒は、被災地の「今」を自身の目で「見て」、ガイドの話を「聞いて」、その地に降り、震災後の歩みや鉄道員の想いを個々に「感じる」ことができていたようです。特に、震災から今に至るまでの説明だけでなく、そこに携わった人や地域の背景を交えた話を聞けたことが深い学びになりました。

今後も、震災学習列車の利用を検討していきたいと思います。

担当者コメント
列車の窓から被災地の「今」を見て、聞いて、感じる 「三陸鉄道 震災学習列車」
盛岡支店 藤田鉄平
盛岡支店 藤田鉄平

先生方の要望と「震災学習列車」ならではの価値がマッチした事例だと思います。
提案段階では、先生方からお聞きした行事の目的や学習後の生徒の姿をイメージしながら、持ち合わせていた商品知識を活かして最適なプラン作りを心がけました。また、日帰りという限られた時間の中で実施できるよう、列車乗車区間や降車後の体験内容を何パターンも検討しました。
実施後に先生方のお声をお聞きし、ご満足いただけたことは大変嬉しく思います。これに満足せず、他にもっと良い提案はなかったか、先生方と共に振り返りをし、次年度以降のより良い提案に向けて改善を図っていきます。お客様と正対すること、お客様のために配慮と思慮を欠かさないこと、自身の武器・知識を常日頃から磨いておくことがいかに大切かを再認識する良い機会となりました。

本事例に関する資料はこちらからダウンロードいただけます。