気候変動による“気候危機” という深刻な未来を避けるためには、脱炭素への取り組みが必要不可欠です。私たちのライフスタイルに起因するCO₂は多くの割合を占めており、一人一人のアクションが持続可能な地球を守り続けることに繋がるのです。
このプログラムでは、公認ファシリテーターの進行のもと、脱炭素に関する基本情報のインプットや、カードゲーム、グループディスカッションなどを行い、これらを通じて脱炭素をジブンゴト化し、今日からできるアクションについて考えを深め、行動に繋げていくことを目的としています。
開発の背景
本プログラムは、特定非営利活動法人イシュープラスデザイン(以下、イシュープラスデザイン)が開発し、JTBがアレンジを加えて企画・運営しています。イシュープラスデザインは、今地球で起こっている深刻な気候変動が、私たちの暮らしに大きな影響を与えていることに強い危機感を感じていました。そこで、持続可能で豊かな地域を守り、作るために、地域の脱炭素化を推進する人材を育てる場として、「脱炭素まちづくりカレッジ」を開発しました。JTBは、これからの未来を生きる子どもたちが、脱炭素への取り組みをジブンゴト化し、行動変容に繋げる機会を創出したいと考え、プログラムのアレンジや、企画・運営を行っています。
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ワークショップの概要
ワークショップの構成
Action01イントロダクション(約20分)
まずは、レクチャーを通じて気候危機や脱炭素の基本的な考えを知るパートです。
- 日本は世界で何番目に排出量が多い国?
- 世界の平均気温はどれくらい上がっている?
といった基本情報をお伝えしたのち、もしこのまま気温上昇が続いた先にはどんな影響が予測されるのか、6つの想定シナリオをご紹介。今の状況は他人事ではなく、自分たちの未来に関わることなのだということを学びます。
スライドは一例です
Action02カードゲーム体験(約90分)
カードゲームでは、会場を1つの街に見立てて、生徒それぞれが「電力会社」「ゴミ処理所」「行政職員」など、その街のプレイヤーになり切って進めていきます。ゲームの全体ゴールは、ゲーム終了時までにその街の温室効果ガス排出量を50%以上削減すること。そしてその他に、プレイヤーごとの個人目標も定められているので、この両方の達成を目指していきます。各プレイヤーは両方の達成のために、さまざまなプロジェクトを実施していきます。ゲームクリアにはプレイヤー同士の協力が必要不可欠です。
Action03振り返り(約40分)
ゲームが終わったら、感じたことを共有する時間となります。ただ「楽しかった」で終わらせず、今日からできる具体的なアクションへと繋げていくための大切なパートです。この時間はファシリテーターからのインプットの時間ではなく、グループワークの時間を長くとり、ディスカッションを行うなど、子どもたちからの意見を引き出すことを中心に進めます。タブレットやスマートフォンを活用し、自分が日々排出している温室効果ガスの量を見える化するワークも行い、自分自身の生活を見直すきっかけとします。
振り返りの内容は、学校ごとのニーズによるさまざまなアレンジにも対応いたします。
ワークショップの導入効果
- 温室効果ガスの排出量を減らすための取り組みを、ゲームで体感しながら学べる
- 脱炭素への取り組みの必要性をジブンゴト化できる
- 2050年カーボンニュートラルを実現するために、自分にできることを考え、行動変容を促す
ワークショップの活用法
本プログラムは、JTBがご提供している「CO₂ゼロ修学旅行」と組み合わせてご活用いただくとより一層効果的です。修学旅行の事前学習として「脱炭素まちづくりカレッジ」を体験し、脱炭素への取り組みの必要性を学んでいただき、修学旅行では「CO₂ゼロ修学旅行」を導入してカーボンオフセットを行います。学習した脱炭素への取り組みを、修学旅行で早速実践に繋げる流れを通じて、脱炭素への取り組みを行ったという実感を得ていただきます。
実施までの流れ
01企画
- 目的の確認
- ご要望の確認
- アレンジ内容のご提案
02準備
- 会場・備品関連など各種確認
- 運営体制確認
- ファシリテーター手配
03運営
- プログラム実施
04提案
- CO₂ゼロ修学旅行含め、今後のアクションに関するご提案