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自治体・行政機関向け 事例 1300年、誰も見ることのなかった景色を着地型観光プログラムに!「雲仙仁田峠プレミアムナイト」

長崎県、雲仙市、雲仙温泉観光協会、JTB協定旅館ホテル連盟、 環境省 様

雲仙地区の地域活性化の中心的な着地型観光プログラムとして仁田峠循環線開通初の夜間通行と雲仙ロープウェイ初の夜間運行を模索し、環境省・長崎県・雲仙市と雲仙ロープウェイの協力を得て、仁田峠通行とロープウェイ利用をセットにした「雲仙仁田峠プレミアムナイト」を商品化。

当プログラムは、宿泊需要・観光消費拡大、及びおもてなし・シビックプライドの醸成を図ることを目的としており、雲仙温泉地区の宿泊施設を中心に観光関連施設と雲仙温泉観光協会と日々協議を重ね、開発しました。

背景

雲仙地区の活性化のため、増え続ける訪日観光客や更なる国内の旅行需要獲得を目指し目玉となる着地型観光プログラムの開発構想が持ち上がりました。

課題
  • 宿泊需要、観光消費拡大に寄与する目玉となる着地型観光プログラムの開発
  • 地域活性化に欠かせないシビックプライド(地域への誇りや愛着)とおもてなしの心の醸成
取り組み内容

雲仙温泉地区の宿泊施設を中心に観光関連施設、雲仙温泉観光協会が連携。日々協議を重ね本プログラムを開発。2016年より実施しています。

普賢岳の五合目ほどにある仁田峠は通常、夜間は道路自体が封鎖されます。1300年以上昔から霊場として入山が制限されてきた土地であり、国立公園の特別保護地区としても豊かな自然が守られてきました。本プログラムでは特別な手配で、通常は入ることのできない「夜の仁田峠」からの絶景を楽しみいただくことを目玉としました。

主な施策

限定開催

1956年(昭和31年)仁田峠循環線開通以降、2016年8月まで仁田峠と妙見岳には一般観光客は誰も足を踏み入れておらず、今年も当プログラムだけに通行を許可されています。一説には、雲仙は比叡山・高野山よりも早くからの霊場として栄え、また女人禁制の山であり、その歴史は1300年前に遡ります。

ミヤマキリシマのライトアップ

雲仙妙見岳は日本初の国立公園・特別保護地区に指定され、落ち葉ひとつ持ち帰ることができない神聖な空間として、今もなおその生態系を守っています。そのような深い歴史と大自然を、雲仙の観光関係者が専属でガイドを担当し、子供から大人まで分かり易くガイドをします。今年の注目は、ライトアップされたミヤマキリシマをご覧いただきます。

源星かけ流し

行程は、貸切バスにて島鉄バス雲仙営業所を出発し、雲仙ロープウェイ仁田峠駅まで乗車。雲仙ロープウェイで妙見岳山頂展望台を訪れます。妙見岳山頂付近にある展望台1300mの高さから360度を見渡せる満天の星空と眼下に広がる有明海、天草と島原の夜景をメインとしたプレミアムな夜をナビゲーターがご案内します。

実施効果

地域の関係者が一体となって自ら考え抜いて開発、そして運営することで心が通った観光プログラムとなりました。参加した観光客からも「想像以上に本当に素敵なツアーだった」「地元の方が一生懸命でとても心が癒されました」といった感想が寄せられています。経済的な効果だけではなく、地域の人々のシビックプライドを生み出すきっかけとなりました。

今後の展開

国立公園の素晴らしさを訴求し、雲仙温泉で営む観光に携わる皆さま、地域を守る消防団、雲仙をこれまで以上に元気にしたいと誓う商店街。そんな方々ととことん一緒に考え運営をしています。

関連情報
「雲仙仁田峠プレミアムナイト」公式サイト