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自治体・行政機関向け 事例 川越市人流測定事業 ~デジタルマーケティングの有用性を証明~

埼玉県川越市が抱える課題を解決するために人流計測やデータ蓄積のトライアルを行った事業の事例です。川越市では、インバウンド誘致、オーバーツーリズム、回遊性の向上、観光客の分散化などの課題を抱え、観光客の人流データの計測・課題に対する活用方について検討していました。市内最大のイベントである川越まつり前後での人流の変化を測定するために、2ヶ月の期間限定で試験的に人流のデータを計測しました。

埼玉県川越市
背景

川越市では、インバウンド誘致、オーバーツーリズム、回遊性の向上、観光客の分散化などの課題を抱え、観光客の人流データの計測・課題に対する活用方について検討していました。
ウォークインサイトを使った人流計測をJTBから提案していたところ、10月の川越まつりの前後での人流変化を試験的に計測したいという市の意向があり、実施が決定しました。

課題
  • 川越一番街へ観光客が一極集中することによる、交通渋滞や歩行者の安全確保
  • 郊外観光スポットへの誘客をどうするか、方策が打てずにいた
  • 観光客の人流をデータとして計測・活用を行っておらず、施策立案のためのデータが不足していた
実施内容

市内最大のイベントである川越まつり前後での人流の変化を測定。測定機器を市内の4カ所に設置し、 2ヶ月の期間限定で試験的に人流のデータを計測しました。

川越市人流測定事業 実施概要

期間
2019年10月1日(火)~11月30日(土)
目的
インバウンド誘致、オーバーツーリズム、回遊性の向上、観光客の分散化などの課題を解決するため、本格的な観光客の人流データ計測に向けて諸課題を洗い出す。

エリアアナライザーとは?

自治体や日本版DMO向けに、データを活用した地域観光マーケティングを支援するクラウドサービス。地域の顧客(来訪者・見込み来訪者・居住者)など観光地経営に必要なデータを取得・集計し、分析するための可視化を行い、具体的な観光商品の開発・改善・プロモーションなどを実施するためにJTBが開発しました。

詳しくは こちら

測定結果レポート(一部)

訪日外国人分析

4拠点の全体訪問者、訪日外国人比率
分析対象:川越市役所、保苅歯科医院、喜多院、川越駅観光案内所

訪日外国人分析
  • 川越市役所、保苅歯科医院は台湾人、喜多院は香港人、川越駅観光案内所は韓国人が多く訪れていました。
  • ドイツ人は主な来訪目的の34.7%がビジネスや研修での来訪となっており、川越市役所や喜多院で計測されたドイツ人についても、観光以外の目的で来訪している可能性が考えられます。

イベント分析

川越まつり期間中/外の訪問者比較、外国人比較

イベント分析
  •  川越まつり期間中に川越市役所を訪れた訪日外国人が、期間外に比べて175.7%多く、とくに台湾、韓国、カナダ人が期間外と比較して多く訪れていました。
導入効果

本事業は試験的なデータ計測という位置づけでしたが、観光客の時間帯による回遊導線やインバウンド客の導線などを可視化することができ、データ計測の有用性を示すことができました。 今回は、ウォークインサイトは市内4箇所のみの設置でしたが、設置する数を増やすことでより詳細な計測が可能であり、また地域の繁忙期・閑散期・通常期と継続的に計測することで、インバウンド客向け食事クーポンの制作等、取得データに基づいたコンテンツ開発も可能であることを感じさせる事業になりました。

おすすめポイント

今、観光による地域活性化にテクノロジーを活用する「観光DX(デジタルトランスフォーメーション)」に注目が集まっています。地域経済を活性化するには、観光施策の根拠となるマーケティング基盤が必要です。観光DXは、誰もやったことのない取り組みなだけに、一歩を踏み出すのがなかなか難しいと感じている方が多いのではないでしょうか。JTBでは、試験的なデータ測定から、取得データに基づいたコンテンツ開発までトータルサポートさせていただきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。

担当者コメント
川越市人流測定事業 ~デジタルマーケティングの有用性を証明~
川越支店  紺野 宏
川越支店  紺野 宏

川越市は近年、都心から1時間弱の立地で蔵造りの街並みを楽しめる観光地として人気を集めています。市の観光シンボル「時の鐘」や、約30軒程度の菓子屋などがひしめく観光スポット「菓子屋横丁」など、中心地の一番街周辺は日本人観光客だけでなく、台湾やタイ、香港など訪日外国人観光客も増加傾向にあり、川越市は市内の観光案内所の多言語化や公衆無線LAN「Wi-Fi」などの基盤整備を進めていました。しかし、その一方で、一番街周辺に観光客が集中することによる、交通渋滞や歩行者の安全確保の問題、ゴミ問題、さらには観光客の回遊性向上(一番街以外の市内観光スポットへの分散化)といった課題を抱えていました。それらの課題に対し、川越市と対話を重ねていく中で、まずは人流を可視化し、そのデータを地域事業者と共有することで、地域と一体となったリアルサービスへ向けた議論ができると考え、人流計測事業の提案をしました。そうしたデータマーケティングの必要性を自治体側にもご納得いただき、まずは実証実験的に期間限定で実施することが決定しました。結果として、人流計測を行うことで改めて観光客の行動傾向を把握することが出来、今後の観光施策を実施する上で根拠となるデータを得ることが出来たと評価をいただきました。引き続き、デジタル×リアル両方の側面から弊社のリソースを活用しつつ、川越市の観光まちづくりに全力で伴走させていただきたいと考えております。

本事例のメインソリューション