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自治体・行政機関向け 事例 アフターコロナのMICE誘致戦略をサポート

H市観光コンベンションビューロー 様

コロナ前は毎年、一定の学会や国際会議などのコンベンションを開催していたH市。コロナ禍でほとんどのコンベンションが延期や中止となり、それを機に今後のMICEの誘致戦略を改めて考える必要が出てきました。本事業では、JTB総合研究所が発行した「MICE都市パワーインデックス©」を使って、H市のMICE都市力を調査することにより、自都市のMICE誘致力・開催力を可視化いたしました。MICE誘致にお悩みの自治体におすすめの事例です。

「MICE都市パワーインデックス©」とは

開催実績、施設の有無、都市の社会基盤、地場産業、大学や研究機関のバックグラウンド等、潜在的にMICEを開催する能力を持っている都市の力を「MICE都市力」と定義し、主要都市についてそのMICE都市力を収集したデータを偏差値化して評価。「M」「I」「C」「E」の部門別にパワーインデックス化すると同時に、その結果を元に上位30位までのランキングと獲得ポイントを発表しています。

国内版対象都市 85都市

人材・組織
MICEに係る産(企業)、官(自治体)、学(大学、研究機関)の人材及び組織力、連携体制
自然環境・インフラ
MICEをスムーズに問題なく開催できるインフラ・設備の充実度、参加者・関係者が快適に滞在するためのインフラや施設の有無、災害に関するリスクの度合い
経済力・市場
MICEを直接・間接に呼び込むための、都市内における産学官の資金力やその背景
文化資源
文化・歴史・外部評価・ブランドなど都市の魅力に間接的に係る無形要素
MICE都市パワーインデックス
背景

H市はコロナ禍によって誘致していた多くのMICE※が中止や延期となりました。それにより今後、 MICEの中でもどんな案件を誘致するべきか?どのように誘致するべきか?そのための方策は何なのか?など誘致戦略の見直しが必要になりました。誘致戦略を見直すためには、まず自都市のMICE開催力を可視化する必要があると考えていました。

Meeting(会議・研修)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(政府主催会議・学術会議・業界会議)、ExhibitionまたはEvent(展示会・見本市・イベント)の頭4文字から成る造語で、産官学の各組織が、ビジネスや政治、学問的なテーマのもとに開催する、ビジネスイベントの総称です。

課題
  • 自都市のMICE開催力、強み、弱みを知る
  • 新たに誘致するべきMICEのターゲッティング
  • ベンチマークするべき都市の特定
  • 誘致推進につながる施策の立案
実施内容

「MICE都市パワーインデックスに見るH市のMICE都市力調査」

目的

  1. H市の潜在的なMICE開催能力の分析調査を行うことで、ポストコロナを見据えた強化すべきH市のポテンシャルを明らかにする。
  2. 調査報告書を元にしたMICE誘致戦略の策定と、今後の更なるMICE誘致推進につながる新たな施策立案につなげる。

「MICE都市パワーインデックス」を使用し、H市のMICE誘致強化に向けた分析調査を実施。

調査結果(一部紹介)

競合3都市との比較グラフ
競合3都市との比較グラフ

調査結果を基に導き出した具体的な施策

  • 既存顧客が多いC部門(コンベンション)の誘致を推進
  • 地域内の大きな産業界を背景に、新たにM部門(企業ミーティング)やI部門(インセンティブ)誘致に挑戦する施策
  • インフラ整備など自治体の施策に関する方向性

MICE戦略を立てる際に参考になるトレンドなどの情報も報告書に盛り込みました。

導入効果

他都市との比較分析で「得意分野」が明確に!

H市は、政令指定都市であり総合ランキングで上位となる3都市を比較対象都市として選択しました。実際に「M」「I」「C」「E」それぞれの部門ごとにこの3都市と比較すると、開催実績が多い国際会議などのC部門(コンベンション)だけではなく、M部門(企業ミーティング)においても他都市よりポイントが高く、今後のポテンシャルが明らかになりました。

評価軸ごとに更なる「ポテンシャル」を可視化!

H市のどこが他都市に勝っているか、又はどういう点で評価が低いのかを調べた結果、「M」「I」部門で重要な評価軸でポイントが高いことが分かりました。

M部門(企業ミーティング)における分野ごとの4都市比較表
M部門(企業ミーティング)における分野ごとの4都市比較表

地域の関係者が集まる協議会やミーティングの資料として有効活用!

都市力調査の結果は2022年3月に開催したコンベンション誘致対策協議会や5月に開催したMICE施設との定例ミーティング等に活用しました。誘致戦略を示し、関係者各位に協力要請するための資料として使用しています。これまでMICEの誘致活動の意義等を示す市独自の材料がなかったため、今後も必要と思われる場面で有効活用する予定です。

おすすめポイント

本格的なインバウンドの復活と共に、国際的なMICEもリアル開催に戻ることが予想される今、MICE推進に悩んでいる自治体様は多いのではないでしょうか。 日本の多くの自治体が海外都市との厳しい誘致競争の場で戦うことも増えています。またコロナ禍を踏まえて、感染対策や主催者への情報提供など、自治体としての準備が必要です。「MICE都市パワーインデックス©」を使って、MICE都市力を調査し、自都市の強みや課題、MICE誘致力・開催力を可視化することで、強化すべきポイントを明確にし、今後の更なるMICE誘致推進につなげていきませんか。

関連情報

ホワイトペーパー(お役立ち資料)「MICE都市パワーインデックス©」活用したMICEの推進策とは?(MICE 都市力チェックシート付)

少子高齢化の解決策として「交流人口の増加」を目指す自治体が増えています。再び注目の交流事業「MICE」の誘致を始めませんか?

担当者コメント
アフターコロナのMICE誘致戦略をサポート
JTB総合研究所 コンサルティング事業部 ツーリズム戦略部  小島規美江
JTB総合研究所 コンサルティング事業部 ツーリズム戦略部  小島規美江

MICEの誘致は実績が重視されます。小さな案件でも一つずつ実績を積んでいくことで、都市の得意分野や誘致の方向性、商品開発や施設整備など、次に必要な施策も見えてきますので、積極的に獲得に向けてアクションを起こしていただきたいと考えます。JTB総合研究所 MICE戦略室はそのためのお手伝いをいたします。ぜひご相談ください。

関連サービス・ソリューション

JTBでは、様々なソリューションを組み合わせることで、それぞれのお客さまにあった課題解決⽅法をご提案いたします。