学校・教育機関向け WEBマガジン「#Think Trunk」 カリキュラム・マネジメントで変わるのは、授業だけじゃない!? ~学校行事トータルデザイン~

2020.12.09
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「カリキュラム・マネジメント」の重要性が叫ばれている今。各地の学校現場で、教育目標や教育課程を見直そうという動きが高まっています。こうした動きは、単に授業の内容を変更しようという話ではありません。学校生活において大切な要素である学校行事のあり方も、カリキュラム・マネジメントの視点で見つめ直すことが大切なのです。

学校行事にも、カリキュラム・マネジメントの視点は必要?

カリキュラム・マネジメントとは

「社会に開かれた教育課程」の理念の実現に向けて、学校教育に関わる様々な取組を、教育過程を中心に据えながら、組織的かつ計画的に実施し、教育活動の質の向上につなげていくこと。

変化する時代を生き抜く力を子どもたちが身につけるために

時代の変化がますます激しくなる中、いかに社会が変化しようとも、より良く幸せに「生きる」には?子どもたちが、そのために必要な資質・能力をしっかりと身に付けることができるよう、学校の教育目標や目指す生徒像などを地域社会と共有しながら、連携・協働を進め、カリキュラム・マネジメントの基本的な考え方である「社会に開かれた教育課程」を実践していくことが、より重要となってきています。

授業だけにとどまらず、学校行事も変えていく

多くの学校が目指すのは、教育目標を達成するために、各教科の教育内容を横断的な視点でとらえ、子どもたちの多様なものの見方・考え方を育成すること。しかし、授業内容を見直す取り組みが進むなか、特別活動に位置づけられる修学旅行などの学校行事は、手をつけられないままになっているケースが時折見受けられます。カリキュラム・マネジメントは、教科だけでなく、学校行事も含めて行うことで、子どもたちの成長や学校教育活動の質の向上につながっていきます。

学校行事は、社会に開かれた学びの場

地域社会に触れる校外学習や修学旅行、グローバル社会に触れる海外研修や留学、社会で活躍する大人と対話するキャリア教育など、学校行事は社会との協働的な学びであり、「社会に開かれた教育課程」が最も実践しやすい場面であると言えます。

学校行事には、子どもたちの主体性を引き出す力がある

修学旅行など、非日常な体験を含む学校行事は、驚きの発見や感動の連続。子どもたちの興味関心を刺激し、「これについてもっと調べてみたい」という主体的な学びの姿勢を引き出すことのできるシーンが、数多くちりばめられています。学校行事のこうした特性をうまく活かしながらカリキュラムを設計することは、子どもたちの生きる力を育むためにも非常に重要だと言えるでしょう。

学校行事を、トータルデザインする

カリキュラム・マネジメントの視点で学校行事を再構築するためには、個々の行事の目的や内容と同時に、行事体系全体を俯瞰して、トータルでデザインしていくことがポイントです。その具体的な手順とはどんなものでしょうか?

STEP01具体化した資質・能力に基づいて行事を棚卸する

創立時から学校に伝わるような建学の精神や教育理念は、非常に大切なものですが、変化していく社会に対応していける生徒を育てるためには、いま必要とされる生徒像の資質・能力に置き変え、指導に反映させることがより重要となってきます。既存の学校行事に関しても、その行事がどんな資質・能力を育むのか、という視点で一度棚卸することで、再構築のヒントが見つかりやすくなります。

STEP02総合的な探究の時間との連動を視野に入れる

これからの社会に必要な資質・能力を育むため、高等学校に総合的な探究の時間が導入されました。立てた問いの答えを探すための情報収集活動や、探究成果をまとめて発表する活動に学校行事を連動させた例が、旅行先でのフィールドワークや、文化祭・学外コンテストでのプレゼンテーションです。年間を通して活動が行われ、学年とともに発展していく総合的な探究の時間(小中学校では総合的な学習の時間)を学校行事と関連づけることで、連続性や発展性のある、主体的、対話的で深い学びを実現しやすくなります。

STEP03どのような資質・能力が育まれたかを評価する

カリキュラム・マネジメントでは、教育内容の質を向上させるため、さまざまな調査やデータに基づいて教育課程を編成して実施し、評価し、改善するといった一連のPDCAサイクルを確立することも大切です。学校行事を通して目指した生徒の資質・能力が育まれているかを定期的にチェックし、そこで蓄積された客観的なデータに基づいて内容や指導方針をアップデートすることで、学校行事の質の向上につなげていくことができます。


まとめ

学校行事は、生徒にとっても、先生方にとっても非常に価値ある教育活動であると同時に、学校の個性や特徴が最もよく表れる活動です。だからこそ、カリキュラム・マネジメントの視点を持って、これからの時代に合ったあり方に進化させることが大切なのです。学校の持つ教育資源はもちろん、地域や企業、大学といった外部資源も上手に活用しながら、育てたい生徒像にマッチした学校行事体系を新たに構築することで、子どもたちの成長や学校の魅力向上につながっていくのではないでしょうか。


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