学校・教育機関向け 事例 教室と広島、オンラインで結ぶ平和への架け橋 ~オンライン平和学習~

相模原市立中野中学校 様

コロナ禍で広島への修学旅行が中止になった学校で、オンラインツールを活用した対話型の平和学習を実施した学校の事例です。プログラムは広島のNPO法人とJTB広島支店が共同で開発しました。

背景

コロナ禍ですべての相模原市立中学校の修学旅行中止が決まり、平和学習の結びとして広島を訪れて学ぶことが出来なくなりました。中止決定後も、学びを止めないという想いから、生徒たちは原爆で亡くなった方々を慰霊するために折った千羽鶴を広島の中学校に送り、広島の平和記念公園に捧げていただくなど様々な取り組みをしました。

導入経緯

次年度以降は修学旅行の方面が変更となるため、もともと広島を訪れるのは今年で最後になる予定でした。それが中止になってしまったため、平和学習をどうにかしていい形で終わらせることが出来ないかJTBに相談しました。JTBの広島支店がNPO法人とオンライン平和学習の開発をしているとの情報を聞き、生徒たちの平和への取り組みの「結び」としてこのプログラムを導入することにしました。

実施内容

学校の教室と広島とをオンラインで繋ぎ、NPO法人Peace Culture Village(PCV)や被爆体験者の田中稔子さんと対話型で進めるプログラムでした。PCV山口さんが生徒に問いかける形で、稔子さんの話に重点を置きつつ、GoogleアースやCG映像を活用しながら視覚的にも分かりやすい工夫をしていただきました。稔子さんのお話の後は、生徒が稔子さんに聞きたい質問を各グループで話し合い→各クラスでまとめ代表生徒が質問→稔子さんの回答→生徒の感想、と進みました。70分間という短い時間でしたが本当に深いところまで対話することができました。その後生徒は体育館に移動し平和宣言と合唱を実施しましたが、合唱中も中学校と原爆ドームのライブ映像を流し、PCVや稔子さんとも繋いでその様子を見ていただきました。お互い離れていてもまさに気持ちは1つになった感覚にとらわれ、これまで学んできたことや伝えたかったことが結ばれた瞬間でした。

導入効果(実施後の感想)

生徒たちにとっては一生で忘れられないであろう貴重な時間でした。稔子さんのお話は、偏ることがなく、とても的確で生徒たちが自分のこととして考えるとてもよい学びとなりました。ある生徒からは「遠い広島でもオンラインでより近く感じ、平和について考えることができました」という感想が聞かれました。

今後の展開

今年は修学旅行の代替策として実施しましたが、今後は事前学習としてとても有効なプログラムになると考えています。関東圏から修学旅行で広島へ行く場合、移動時間がかかるため時間的な制約から平和公園と平和祈念資料館を見学するだけになりがちです。平和資料館の入場制限等もあるなか、こうしたプログラムはニューノーマル時代の新たな学びを提供してくれるものと期待しています。

担当者コメント
教室と広島、オンラインで結ぶ平和への架け橋 ~オンライン平和学習~
相模原支店 大塚 樹希
相模原支店 大塚 樹希

まず第一に学校の「コロナ禍で様々な規制があり子供たちの学びも制限されるような状況で、それでも出来ることがある、子供たちの学びを止めたくない」という想いを形にすることができてよかったです。これまでは現地に行ってから会う被爆者の方と、事前にオンライン上で会うことで現地で会った際の平和学習がより深いものになり、より心に残ります。これからの平和学習は現地だけではなく、遠く離れた場所でもよりリアルに平和学習ができるのでお勧めです。

教室と広島、オンラインで結ぶ平和への架け橋 ~オンライン平和学習~
広島支店 東拓人
広島支店 東拓人

中野中学校の生徒さんの歌声を聞いて稔子さんと先生方が涙されていたところがとても印象的でした。現地支店、学校との連携を通じてオンラインでも学びと感動を届けられることが実感できました。

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