学校・教育機関向け 事例 ホープツーリズム®を修学旅行に ~福島の今を「見る」「聞く」「考える」ことで学びを得る~

福岡県立福岡高等学校 様

ホープツーリズムをご存知ですか?福島の「ありのままの姿(光と影)」と、前例のない困難な状況の中でも「復興に向け挑戦し続ける福島の人々との対話」を通したインプット。自分の目と耳で見聞きした福島の状況を踏まえ「震災・原発事故の教訓を自分事として未来にどう活かすか」を考えるアウトプット。震災と原発事故により被害を受けた地域において、現状と課題について幅広い視点からの学びを自分事として考える新たな旅のカタチです。このホープツーリズムを教育旅行に取り入れた福岡県立福岡高等学校様の事例をお伝えします。

背景

県立福岡高等学校は県内屈指の進学校。修学旅行は例年、海外と国内に分かれて実施していましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大により、修学旅行の行き先を変更。数年前より宮城県への修学旅行で震災学習を実施していたため、さらに深い学びを求め福島県も新たに選択、ホープツーリズムを採用しました。その裏には、JTB出向者のいる福島相双復興推進機構の強い働きかけと、JTB福岡支店の積極的な営業がありました。

課題
  • 生徒たちの視野を広げ、生徒に潜在している向上心や知的好奇心を覚醒させる契機にする
  • 帰還困難区域等を見学したり、さまざまな立場の方々の話を聞く
  • 自分たちで考え、アウトプットの場を設ける
実施内容

2020年9月にオープンした東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問。伝承館で震災と原発事故について約1時間学んだ後、福島の人々の想いを知るため、“富岡町3.11を語る会”の青木代表との “講話と対話” を行いました。

浪江町・双葉町内ではフィールドワークを実施。海岸から約200メートルに立地する浪江町立請戸小学校の児童が先生とともに津波から避難した大平山では、フィールドパートナー※から、津波被害の状況とともに迅速な判断と避難により奇跡的に犠牲者が出なかった話を聞きました。

次に訪れた富岡町にある学びの森では、東京電力の社員から福島第一原発の廃炉作業の進捗状況と、福島復興本社の復興に向けた取り組みについて説明を受けました。

最後に、避難所運営シミュレーション教材を使った「さすけなぶる」のワークショップを実施。人権の視点で震災を捉えながら、グループごとに、避難所で起きる問題を考え、高校生ならではのアイデアや解決案を出し合いました。

フィールドパートナーとは、ツアー中のアテンド、ファシリテートを担当し、中立・客観的な立場から生徒と一緒に学びの成果に導く総合案内人

修学旅行実施日程

2年生が、3団に分かれて実施 

1団 2020年11月1日~4日
2団 2020年11月2日~5日
3団 2020年11月3日~6日

福島県内は2泊

人数
338名(2年生) 
訪問先
福島県:広野町 楢葉町 双葉町 浪江町 いわき市
宮城県:仙台市 南三陸町 石巻市
導入効果

生徒の皆さまからは「いろいろな立場の方から話を聞くことで、さまざまな視点から東日本大震災・原子力災害を考えるようになった」「災害が起きた時に簡単に居場所がわかる通信機器の開発に興味が沸いた」「現実と理想のギャップをすごく感じた。災害が起きていない地域でも伝えられることがあるのではないかと思った。自分なりに後世につたえていけたらいいなと思っている」などの声が寄せられました。

これまで知らなかった東北を学べるチャンスと事前学習にも力が入ったようです。復興へ向けて挑戦し続ける福島の人々との出会い、いまだに爪痕が残る被災地のありのままの姿からのインプットと、震災・原発事故の教訓を未来へどう活かすのかを考えるアウトプットが、生徒の皆さまに多くの学び・気づきをもたらしたようです。

おすすめポイント

2020年度は修学旅行4校・校外学習3校がホープツーリズムを体験予定でしたが、緊急事態宣言発出の為に福岡高校以外は中止になってしまいました。一方で新たな訪問校が次々を出始めていて、2021年度もすでに4校511名、2022年度も2校決定しています。ホープツーリズムは、学校が進めている探究学習やSDGsとも親和性が高く、教育旅行には最適なプログラムです。
貴校の新たな修学旅行先・校外学習先として検討されてはいかがでしょうか?

本事例のメインソリューション

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