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学校・教育機関向け WEBマガジン「#Think Trunk」 所見作成の負担を減らすには? 生徒の成長を捉える「見取り」と評価の工夫

2026.08.28
学校運営・総合
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学校現場における「所見」は、ペーパーテストなどの数値だけでは捉えきれない生徒一人ひとりの変容や学習のプロセスを、事実に基づいて多角的に記録し、生徒や保護者、次の指導へと還元する重要な役割を担っています。

次期学習指導要領に向けた審議で、評価のあり方そのものが大きな転換期を迎える中、今後は「生徒の主体的な学びの姿をいかに見取り、説得力のある所見として言語化・記録するか」という評価・還元の重要性がより一層高まっていくと考えられます。

一方で、日々の授業づくりや生徒指導と並行しながら一人ひとりの観察記録(エビデンス)を蓄積し、客観性と納得感のある文章へとまとめる作業には、多大な時間と細やかな配慮が求められます。生徒一人ひとりに丁寧に寄り添う先生だからこそ、根拠の整理や記述表現の客観性に頭を悩ませることも多いのではないでしょうか。

本記事では、こうした評価制度の将来的な変化も見据えつつ、評価の質や納得感を保ちながら先生方の教務負担を軽減するため、現在の評価・所見作成プロセスに取り入れられる「工夫のヒント」とサポートツールをご紹介します。

目次が表示されます。(編集禁止)

「主体的な学び」の評価に、多くの先生が頭を悩ませてきた理由

「主体的に学習に取り組む態度」の見取りや評価において、多くの先生方が頭を悩ませてこられた背景には、教育の本質に関わる3つの大きな理由があります。

01 外形的な行動ではなく「内面的なプロセス(自己調整)」を捉える必要があるため

現行の学習指導要領におけるこの観点は、単なる挙手の回数やノートの提出状況といった「外形的な行動」を測るものではありません。生徒が課題に対して粘り強く取り組もうとしているか、そして自らの学びを振り返りながら工夫・改善しようとしているかという、生徒の内面や学習のプロセスそのものを捉えることが求められています。これらはペーパーテストのように一朝一夕で数値化できるものではなく、日々の見取りなしには捉えきれない難しさがあります。

02 「主観的な評価」を避け、客観的な根拠(エビデンス)を揃える負担が大きいため

見取りが数値化しづらいからこそ、教員には「なぜこの評価・所見になるのか」という客観的な事実の蓄積が求められます。しかし、多忙を極める日々の指導の中で、一人ひとりの発言やワークシートの変容、振り返りの記述などを継続的に記録し、整理し続けることには物理的・時間的に大きな限界があります。納得感のある根拠を示そうと真摯に取り組む先生ほど、その収集と整理に膨大なエネルギーを費やすことになります。

03 一律の「評定」になじみにくい資質・能力であるため

生徒一人ひとりの主体性や自己調整の姿は、本来それぞれのスタートラインや成長の歩みによって多様なものです。そのため、一律の基準で「A・B・C」などの評定に還元しようとすると、観点別評価の本来の目的である「学びのプロセスの見取り」と評価基準との間で調整の難しさが生じやすくなります。現在、次期学習指導要領に向けた議論のなかで評価のあり方そのものが注目されているのも、こうした質的な成長を適切に捉える難しさが背景にあると言えます。

「主体的に学習に取り組む態度」の評価の難しさは、先生方の指導力不足などではなく、「数値化しづらい生徒の質的な成長を、いかに客観的な事実に基づいて捉えるか」という評価構造そのものの課題に起因しています。

だからこそ今、形式的な評定に追われるのではなく、日々の具体的な観察事実を無理なく蓄積し、説得力のある「所見」として生徒や保護者へ還元していくアプローチへの転換が求められているのです。

「見取り」を無理なく所見へとつなげる3つの実践的アプローチ

生徒一人ひとりの「主体的な学び」を捉え、説得力のある所見へ還元するには、日々の指導の中で「見取りの蓄積」と「整理」を仕組み化しておくことが近道です。負担を抑えつつ評価の客観性を高める3つのポイントに整理できます。

01 日常の「事実(エビデンス)」を短く残す

学末に記憶を辿るのではなく、授業中の工夫やワークシートの変容などをその場で短く記録します。生徒自身が記入した「振り返りシート」の言葉も、成長を示す貴重な客観的根拠になります。

02 記述を「構造化(型化)」する

「頑張っていた」という抽象的な表現を避け、次の3要素(型)で整理することで、記述の迷いを減らし説得力を高めます。

  1. 場面:どのような課題・学習場面で
  2. 行動:どう粘り強く取り組んだり工夫(自己調整)したりしたか
  3. 変容:どう成長し、次の学びへつながったか

03 チームで「評価の基準」を揃える

「どんな姿を『主体的な学び』と捉えるか」について、ルーブリックや事例集を用いて学年・教科内でイメージを共有しておくことで、記述のブレや校内確認の手戻りを防げます。

日々の見取りにこうした工夫を取り入れることで、所見作成の質と効率は大きく高まります。

さらに近年では、こうした教員による観察記録に加えて、生徒の主体性や自己調整力といった非認知能力を多角的に測定できるアセスメントツールを取り入れる学校が増えています。

教員の「目」による見取りと、こうしたツールによる客観的なデータを掛け合わせることで、「なぜこの所見になるのか」という根拠がより強固になり、評価の納得感と作業効率を両立させることが可能になります。

次章では、生徒のコンピテンシーを可視化するアセスメントツールの特徴と、それを活用した所見作成のステップについて詳しく解説します。

客観的データで「見取り」を補強する――アセスメントツールの効果的な活用法

「見取りの根拠をどう集めるか」「所見の言葉をどう組み立てるか」――こうした先生方の悩みや負担に寄り添い、指導と評価の一体化を強力にバックアップするのが、教育活動効果測定システム「J’s GROW」です。

J’s GROWは、学校の教育活動を通じて育まれる生徒の目に見えにくい資質・能力(コンピテンシー)や「主体的に学習に取り組む態度」を定量的なデータとして可視化するだけでなく、先生方の通知表作成や所見記述までをトータルでサポートします。

01 360度評価とAI補正による、公平で信頼性の高いデータ

J’s GROWの最大の特徴は、自己評価だけに頼らない多面的な測定手法にあります。生徒自身の「自己評価」に「友人3名からの相互評価(360度評価)」を掛け合わせることで、多角的な視点からコンピテンシー(資質・能力)を捉えます。

さらに、相互評価に生じがちな甘辛傾向や人間関係によるブレを「AI(独自アルゴリズム)」が客観的に補正します。これにより、先生一人では見落としがちなグループワークでの貢献度なども信頼性の高い数値として可視化され、自信を持って指導や評価に活かせる「確固たるエビデンス」が得られます。

02 データと連動した「所見提案機能」による負担軽減

成績処理の時期に最も時間と神経を使うのが「所見の文章化」です。J’s GROWでは、蓄積された生徒一人ひとりのコンピテンシーのデータや伸長状況をもとに、指導要録や通知表の記述に適した所見文案を自動で提案します。

ゼロから文章を考案・推敲する負担が大幅に軽減されるため、提示された妥当性の高い文案をベースに、先生が日頃捉えている生徒の具体的なエピソードを加筆・調整するだけで、一人ひとりに深く寄り添った納得感の高い所見が完成します。

03 定期的な受検による「成長プロセス」の可視化

1学期・2学期と定期的に受検していくことで、生徒自身のコンピテンシーの伸長が明確なデータとして蓄積されます。

これにより、「主体的に学習に取り組む態度」を支える根底の能力がどう変化したかという「成長のプロセス」をひと目で把握できるようになります。面談や通知表でのフィードバックにおいても、客観的なデータを示しながら生徒や保護者と一緒に成長を確認し合える、価値ある対話が生まれます。

04 評価の平準化と、学校全体の「教育成果」の説明責任

1人の先生の主観だけに頼らない客観データが得られることは、学年・学校全体の組織的な教育活動にとっても大きなメリットをもたらします。

クラス間や教科間での評価基準のブレが抑えられ、学校全体として公平で納得感のある評価体制を構築できます。また、保護者面談や学校評価の場においても、「本校の教育活動によってどのような資質・能力が伸ばされたか」を明確な根拠とともに説明できるようになります。


おわりに

J’s GROWは、評価業務を機械的に処理するためのツールではありません。

先生方が日頃から生徒へ注いでいる専門的な観察眼や指導の成果を「誰もが納得できる確かな形」へと昇華させ、先生方の貴重な時間と心にゆとりを生み出すためのパートナーです。

  • 日々の指導や校務に向き合う今こそ、評価・見取りの仕組みを見直す好機
  • 見取りの「型化」やルーブリック、客観データの組み合わせで記述をスムーズに
  • 360度評価×AI補正を備えたJ’s GROWで、評価の信頼性向上と負担軽減を両立

日々の見取りや指導の成果がより確実に生徒の成長へと還元されるよう、私たちは評価の負担軽減と質の向上を両立する環境づくりを目指してまいります。

「J’s GROW」は、全校での一括導入はもちろん、特定の学年や「総合的な探究の時間」からスモールスタートすることも可能です。まずは次の評価時期に向けた準備として、お気軽にご相談ください。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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