さまざまな企業ニーズの中から、社会変化に対応するべく「テレワーク時代におけるビジネス・モデル」にテーマに絞り、テレワーク時代を自社のビジネスチャンスに変えていく方法について、地元愛媛県の企業である「サイボウズ」社、働き方に関する専門家と協業し、一人単価50万円程度の高額販売を目的とした「学べる」ワーケーションプログラムを開発した事例です。
- 背景・課題
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広域DMCとしてサービス開発するうえで重要なことは、旅行商品や着地型商品等の安価な手数料販売ではなく、自ら世の中のニーズに沿った高付加価値の新しいサービスを開発し、自主事業として運営販売していくための体制を作り出すことだと考えました。そこで、今回は法人需要を獲得するために、企業コンサルタントや福利厚生等の専門家とタイアップし、企業法人が地域に訪れる可能性について検討。ニーズの仮説を組み立て、企業ヒアリングを行いながら、新規サービスの開発を行いました。その中で、注目したポイントは「生産性と創造性の向上」です。その地域を企業が来訪することで、どのようなメリットがあるのか、企業として投資をしてでも来訪する意味はどこにあるのか等について調査を行い深く検討を進めました。その結果、その地域に「わざわざいく価値」は企業によって異なり、各社のニーズに沿ったサービスを現地で開発すること自体が現地のDMCにとって必要なサービスだということがわかりました。
- 取り組み内容
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新型コロナウイルスの影響により打撃を受けた地方の観光集客の新たな打ち手として、今回、"「リモートワーク時代のビジネス・モデルを考える4日間」聖なるソラヤマいしづちエリアをEバイクで巡る”を開発しました。感染予防の点や、観光地として競合エリアと比較していく中で、不特定多数の個人旅行や団体旅行ではなく、特定少数の「法人需要」にターゲットを定め、マーケットニーズに沿ったサービスを開発しました。
調査・企画段階でのサポート内容
- リモートワーク、新たな働き方についての先進企業や研究者からの事例、情報提供
- 多様な参加者との知見の共有、交流を目的としたワークショップ
- 個人研究、専門家への相談、リモートワークの体験
商品の特徴
- 石鎚の自然がつくり上げた渓谷美のなか、瀬戸内の穏やかな海まで繋がる美しい川沿いのサイクルツーリズムである点。
- その他、焚火プログラム、森林健康ウォーキング、リバーマインドフルネス、クロモジアロマオイルづくり、テントサウナ(オプション)などのヘルスツーリズムアクティビティを用意した点。
- スケジュール
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1日目
- 午後:松山市サイボウズ社 集合
- オリエンテーション
- 【講義①】サイボウズ松山支社にて講義(サイボウズ流チームワーク、サイボウズのリモートワークなど)
- 宿泊先へ
2日目
- 朝:健康チェック、ストレッチ、健康タラソウォーク&瀬戸内ビーチYOGA、健康について考える朝ビュッフェ
- 午前:【グループワーク①】サイボウズ式チームワーク、創造メソッド、オンライン時代のマネジメントのコツなど
【移動】Eバイクにて昼食会場へ - 午後:【ヘルスツーリズム】Eバイクで石鎚神社会館まで移動、石鎚神社参拝
【グループワーク②】ビジョンメイキング(リモートワーク時代の理想的なチームの姿を考える)
情報交換&異業種交流会
3日目
- 朝:健康チェック、ストレッチ、朝のおつとめ、健康朝食(朝ファスティング)
- 午前:【講義②】「超」働き方改革、リモートワークの課題など
【グループワーク③】前日の研究結果のまとめ、発表 - 午後:【個人ワーク】自社にとってのリモートワークの可能性を検討するなど
【ヘルスツーリズム】焚火でリラクゼーション
情報交換&異業種交流会
4日目
- 朝:【ヘルスツーリズム】8時~ 健康チェック、ストレッチ、健康朝食(朝ファスティング)
- 午前:【ヘルスツーリズム】選べる加茂川ヘルスツーリズム(森林健康ウォーク、リバーマインドフルネスなど)
- 【昼食/まとめ】シェア会(気づきや今後の取り組みなど)
- 解散
- 今後の展開
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今後は、JTBの法人営業ネットワークを活用した発着連動サービスの開発を目指していきます。