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自治体・行政機関向け 事例 地域住民にデジタルに触れる機会を提供!「ふくろいみらeフェア」を開催

デジタルを活用したスポーツイベントの企画など、地域のデジタル推進に向けてさまざまな取り組みを実施してきた静岡県袋井市。地域の人に平等にデジタルに触れるきっかけをつくることで、地域住民の満足度を向上させ、さらなるDX推進につなげることを目的にイベントを開催。「ふくろいみらeフェア」の事例をご紹介します。

背景

袋井市役所デジタル政策課様よりご依頼いただき、2023年3月にデジタルを活用したスポーツイベントをサポートさせていただいたことをきっかけに本イベントのご相談をいただきました。2023年度は、さらなるデジタル推進に向けて、ARを活用したイベントをご検討されており、浜松支店として、テクノロジー専門会社と手を組み、イベントの仕掛けづくりからイベント当日の運営まで、連携してトータルサポートさせていただきました。

課題

地域住民がデジタルに触れる環境の整備が不十分

実施内容

01事業目的

地域住民にデジタルに触れる機会を創出し、地域のデジタル化推進につなげる。

02イベント内容

袋井市のキャラクター「フッピー」を3Dで再現。イベントマップに隠されたヒントを参考にしながら、フッピーがいそうな場所をスマホでかざし、発見するとスタンプをゲット。会場内を回り、すべてのフッピーを見つけゴールすると、オリジナルフォトフレームがもらえるというARを活用したスタンプラリー。

イベント前

「イベント会場を3D空間化」
袋井市のキャラクター「フッピー」を空間上に配置し、実際に会話をしているような仕掛け作り
イベントチラシ
小学校児童へ5000部配布

イベント中

  1. イベントブースにて受付:簡単な説明とイベントマップ受け取り
  2. ブラウザからAR※の世界へ:イベントマップを参考にフッピーを探す!
  3. イベントブースにゴール:デジタルフッピーと記念撮影!(VR体験あり)

ARとは「拡張現実(Augmented Reality)」の略。現実世界にデジタル情報を付加する技術を言います。

イベント後

 さまざまな二次利用の提案

  • イベントから6か月間、​当日と同様のAR体験ができるデジタル環境を維持
  • フッピー等の製作コンテンツをHP、SNSで利活用
  • デジタル探究教材「デジ探360」の地域オリジナルバージョン制作など

03実施までのスケジュール

2023年

8月 提案・受託/打ち合わせ開始
9月 イベント内容詳細決め/制作物決定
10月 PRチラシ制作/運営マニュアル作成
11月 制作物等の最終確認/イベント実施

04JTBだからこそサポートできたこと

  • 社内ネットワークを活用したサポート体制
  • 「安全対策」の徹底
  • スムーズな運営体制

→ARスポットでの混乱が起きないよう、導線の確保や人員の配置
→問い合わせ窓口の設置

導入効果

イベント前から誰でも3D化したイベント会場の空間に入り、デジタルテクノロジーに触れる機会を作ったことで、イベントをイメージさせ、イベント当日のワクワク感・期待感を醸成することができました。

イベント当日は、1300人にARを、320人にVRを体験いただきました。参加者からは、「子供がとても興味津々で楽しんでいました」「スマホで沖縄のVR体験がすごかったです」といった満足の声をいただきました。

今回作成したふっぴーのデータは、保存し、二次利用が可能なので、他のイベントでも活用できる仕組み作りができ、デジタルのまちづくりにおいて非常に価値のある取り組みとなりました。

おすすめポイント

持続可能な地域づくりに向けて、観光DXの推進に積極的に取り組み地域が多いのではないでしょうか。本記事では、地域のデジタル推進、住民の満足度向上を目的に、地域住民にデジタルに触れる機会を創出したデジタルイベントをご紹介しました。同じようにDXによる地域課題の解決を目指す、自治体・DMOのみなさまの参考になれば幸いです。

担当者コメント
地域住民にデジタルに触れる機会を提供!「ふくろいみらeフェア」を開催
浜松支店  星野 榛花
浜松支店  星野 榛花

社会全体でデジタル化の動きが進む中、コロナ禍を経て「リモートワーク」など、働き方や生活のカタチが変わってきたように思います。ただ、誰もがデジタルに慣れているわけでも、触れる機会があるわけではなく、日々の生活の中で「デジタルデバイド」も同時に感じます。そんな中、今回はデジタルのイベントを通して楽しくデジタルに触れる機会を創出するという企画に、コンテンツを考えるところから携わることができたことは、素直に嬉しく思います。イベント当日は現地で来場者のリアクションを見たり、意見を聞いたりすることで改めてデジタルについて考えるきっかけとなりました。今後は、メタバース空間を利用したイベントなど、また新たな領域にチャレンジしていきたいと思います。