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学校・教育機関向け 事例 生徒がSDGsの本質を理解してアクションへつながる『SDGs School』

帝京長岡高等学校 様

2019年度より本格的に導入されている「探究学習」。その題材として、SDGsの学習を導入する学校は増えています。しかしながら、どのようにSDGsへの理解を深めていくか、授業に取り入れるか課題を持っている学校が多いのが現状です。

今回は、SDGsの本質を深く学ぶための中高生向け動画教材「SDGs School」を修学旅行のプラン作成や、事前学習に活かしている学校の事例を紹介します。

SDGs Scholl
背景

今の2年生の入学時から、「主体性」をテーマにしていくことを、保護者も含めて話をしてきました。そのなかで修学旅行について、大人が修学旅行のモデルプランを考えて生徒に選ばせるという従前の方法は、生徒の主体性という観点からすると「違う」と思いました。与えられたものでしか行動できないのでは、Society5.0といわれる時代では機械に埋もれてしまいます。もっと生徒が自分たちで何かを感じて、「ここに行きたい」「これを見てみたい」と自ら意見を出せるような修学旅行を目指しているなかで、SDGsの考え方を旅行先でのプラン作成や事前学習に活かせないかと考え、この教材を採用しました。

プログラムの特徴

「SDGs School」は、SDGsの17項目を網羅していて、各項目について全14回に分けて、細かく解説しています。動画のなかで、きちんと17の目標と169のターゲットを説明してくれていると感じました。全項目を網羅したうえで、生徒が「自分はどうなんだろう」と考えられるところも良いと思います。

実施内容

「SDGs School」でSDGsの知識を得て、今の世界が抱えている問題や、解決しなくてはならない課題を頭に入れたうえで、修学旅行でどのような行動に移すかを考えさせています。例えば、海に関心がある子は海に、山なら山に――というように、ちょっとでも気になる部分を見に行けるタクシー行動のルートを生徒たち自身で考えられるようにしています。また、ホテルではビュッフェスタイルの食事となりますが、そこで生徒がフードロスを意識した行動をとれたら良いなと、考えたりもしています。

先生の感想

動画教材を使ってみて良かったことの1つ目は、SDGsに関する正確な情報を伝えることができた点です。2つ目は、私たち教員の負担がかなり軽減できた点です。これまでSDGsをテーマとした探究授業では、教員は予習や授業準備も含めてかなり時間を割いてきました。しかしパッケージ化された動画教材を活用することで、準備にかける時間が減ったのも良い点だと思っています。SDGsはテーマによっては難しいものもあります。例えば「発展途上国の人の気持ちになって」という項目は、日本の高校生が短い時間で理解するのは簡単ではありません。生徒自身がこれまで得てきた体験などによっても、その投げかけの受けとめ方や、自分の意見が出せるか出せないかが変わってきます。そうしたなかでも、動画を見て、ほかの生徒と意見交換できれば、SDGsに関する知識の定着もさせやすいかと思っています。しかもこの動画教材は、各回で学んだことがワークシートの形で残せますから、後で生徒自身が振り返ることができるのも良いと思います。

担当者コメント
生徒がSDGsの本質を理解してアクションへつながる『SDGs School』
長岡支店 平野 汰一
長岡支店 平野 汰一

探究授業としての動画活用でしたが、授業実施前に学年会に参加し、進め方やワークシートの活用方法などを説明し先生方に共通理解を持って頂くよう努めました。10コマ視聴したころで学校行事(文化祭)の準備において、生徒の中からゴミ出しについて「これはSDGsに反しているよね」と声が上がっていたそうです。先生からも少しずつSDGsが生徒に浸透してきている事が実感できると嬉しいお言葉を頂き、改めてJTBならではの価値を学校に認識して頂き、私自身も差別化できるご提案だと認識しました。今後も「旅行会社」ではなく「教育パートナー」と認識頂き、お客様に求められるように精進していきたいと思います。

本事例のメインソリューション

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