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学校・教育機関向け 事例 地域の人々との関わりを通して、非認知能力を育む実践的な地域課題探究

成立学園中学・高等学校 様

成立学園中学・高等学校は、「見える学力」だけでなく、生徒一人ひとりが持つ「見えない学力(非認知能力)」を最大限に引き出す教育に力を入れています。JTBは、この教育目標に深く共鳴し、地域課題解決をテーマとした探究学習プログラムや、日経ナショナル ジオグラフィックとの協業によるプログラム開発を通じて、生徒の主体性、思考力、協働性を育む伴走者としてサポートしています。本事例では、学校が目指す教育の実現に向けたJTBとの連携の軌跡をご紹介します。

背景

設立100周年を迎える伝統校が目指す「見える学力、見えない学力」の育成

東京・赤羽に位置する成立学園中学・高等学校は、2025年で設立100周年を迎えた伝統ある私立学校です。
同校が教育目標として掲げるのは、「見える学力」と「見えない学力」の育成です。テストの点数で測れる「見える学力」と同様に、生徒が将来社会で活躍するために不可欠な「非認知能力」(主体性、協調性、粘り強さ、課題解決能力など)を「見えない学力」として重視しています。氷山の水面下に例えられるこの非認知能力を伸ばすことで、結果的に「見える学力」も向上するという考え方に基づき、生徒の潜在能力を引き出す教育に取り組んでいます。

課題

学校独自の取り組みの限界と、非認知能力の可視化への挑戦

成立学園中学・高等学校では、以前から生徒の非認知能力を育むための様々な取り組みを独自に進めていました。特に、地域と連携した「地域創生」をテーマとした探究学習には高い関心があり、生徒の視野を広げ、社会課題への意識を高める機会を創出していました。
しかし、学校単独で全国各地に根ざした地域創生プログラムを企画・実施することには限界を感じていました。また、生徒の非認知能力が実際にどれだけ伸びたのか、その成長を感覚的ではなく、データに基づいて可視化し、教育効果をより明確にしたいという課題も抱えていました。

JTBからのご提案

地域と連携した探究学習と、教育効果を測る新たな視点

学校が抱える課題に対し、JTBの持つネットワークと企画力を活かし、以下の2つの柱でプログラムをご提案しました。

01 山梨県笛吹市を舞台にした地域課題解決型探究学習プログラム

笛吹市の限界集落が抱える課題をテーマに設定。生徒が地域住民と交流し、実情を肌で感じながら、自分たちで解決策を考案・提案する実践的なプログラムです。課題解決に向けた思考プロセスを深めるため、まずは笛吹市の魅力を体験する日帰りツアーを実施。その後、本ツアーで具体的な課題に触れるという、段階的な学習設計を計画しました。生徒が考案した解決策には、データに基づいた説得力を持たせるため、「未来探究ゼミナール」を導入し、データ分析の視点も育成しました。プログラム全体を通してPDCAサイクルを意識し、生徒の学びが最大限に高まるよう、事前学習から事後振り返りまで一貫したサポート体制を構築しました。

02 日経ナショナル ジオグラフィックとの協業による「ナショジオECHOプログラム」の開発

現代社会が直面する地球規模の課題を教育現場の学びに取り入れることを目的とし、成立学園が培った探究型学習の実績、日経ナショナル ジオグラフィックの知見、JTBの教育旅行ノウハウを融合させ、探究学習プログラム「ナショジオECHOプログラム」を共同開発しました。全8コマの授業で構成され、生徒は興味のある探究テーマを深く研究し、その成果を発表します。日経ナショナル ジオグラフィックとかかわりのある探検家による講話なども組み込み、生徒の知的好奇心を刺激し、キャリア教育にも繋がる内容となっています。

これらのプログラムを通して伸びた非認知能力をJTBが開発した教育活動効果測定システム「J’s GROW」を使って測定・可視化することで、生徒自身の成長実感と、学校の教育効果検証をサポートします。

実施内容

山梨県笛吹市を舞台にした地域課題解決型探究学習プログラム (本ツアー・2025年9月・2泊3日)

  • 笛吹市や芦川町に関する講話
  • 山梨県立大学教授による講演
  • 山梨県立大学生との散策、グループワーク
  • FUJIYAMAツインテラスと藤原亭の見学
  • テーマごとのグループに分かれてフィールドワーク(市役所各課、芦川地域住民、地元企業 など)
  • 課題解決に向けたプレゼン資料の作成
  • 問題提起と課題解決策を地域の方へプレゼン(山梨県立大学教授、市役所職員、地元企業 など)

(テーマの一例)
人口、観光、外国人労働者、芦川地区、新名物の提案 など

実施後の成果

生徒の主体的な学びと、学校との強固なパートナーシップ

こうした活動を通して生徒の「学ぶ力」が大きく飛躍しました。

地域課題への深い洞察力と解決志向の育成

笛吹市での実践的な学びを通じて、生徒たちは机上の学習では得られない生きた知識と、主体的に課題に向き合う姿勢を身につけました。地域住民との交流は、多様な価値観を理解し、協働する力を育む貴重な機会となりました。

新たな探究学習の機会創出

日経ナショナル ジオグラフィックとの協業による「ナショジオECHOプログラム」は、生徒の知的好奇心を刺激し、グローバルな視点から探究を深める新たな学習機会を提供しています。

先生コメント

成立学園中学・高等学校 田渕 彰展 先生(特進総合クラス 担任)

成立学園では『地域創生プロジェクト』と題し、地域の魅力と課題を発見するための体験型探究学習の機会をいくつか設けています。『地域創生プロジェクト in 笛吹』は昨年度から新たに始まり、今回は2年目となる取り組みです。本企画では、まず、課題を抱える町として山梨県笛吹市をJTB様にご紹介いただき、3月に事前の日帰りツアーを企画していただきました。そして9月には笛吹市役所を訪れ、課題ごとにグループ別でレクチャーを行なっていただいたり、限界集落である芦川町で住民の方に歴史や地域課題についてのお話しを聞かせていただいたりしました。今まで地方を訪れる機会がほとんどなかった生徒も多く、真剣に聞き入る姿が印象的でした。最終日には笛吹市役所職員の方や山梨県立大学の教授らにお越しいただき、各グループの考えた課題解決の提案をするプレゼン大会をおこないました。高校生ならではの視点で各グループ発表し、講評をいただいたのが大変勉強になりました。

今後の展望

未来を担う生徒の成長を共に

成立学園とJTBは、今後も強固なパートナーシップのもと、生徒のさらなる成長を支援していきます。日経ナショナル ジオグラフィックのプログラムを本格的に展開し、生徒の探究成果を発表する場として、第二の「未来探究祭」のような「ナショジオ祭」の開催を目指しています。
JTBはこれからも、成立学園が掲げる「見える学力、見えない学力」の育成をサポートし、未来を担う生徒たちが主体的に学び、社会で活躍できる力を育むための最適な教育ソリューションを提供してまいります。

担当者コメント
地域の人々との関わりを通して、非認知能力を育む実践的な地域課題探究
埼玉南支店 市川 貴之
埼玉南支店 市川 貴之

成立学園様との出会いから、生徒の皆様が地域課題に真剣に向き合い、日経ナショナル ジオグラフィックの知に触れて目を輝かせる姿を拝見するたびに、教育の可能性を改めて感じています。学校の先生方の熱い想いと、生徒の皆様のひたむきな努力が、素晴らしい学びの機会を創出しています。
JTBは、学校の教育目標を深く理解し、一つ一つの体験に意味を持たせる企画を徹底的に考え抜くことを大切にしています。これからも、成立学園様にとって、そして生徒の皆様にとって、最も信頼できる教育パートナーであり続けられるよう、全力を尽くしてまいります。

関連サービス・ソリューション

JTBでは、様々なソリューションを組み合わせることで、それぞれのお客さまにあった課題解決⽅法をご提案いたします。