医薬品規制当局と製薬業界の代表者が協働し、医薬品規制に関するガイドラインを作成する国際会議ICH※。この国際会議に関連して、日中のICHガイドライン実装状況の共有を目的とした合同シンポジウムが開催されることになりました。コロナ禍の環境下で、初めてのオンライン開催となり、様々な業務(同時通訳手配、インターネットシステムの調整等)がすべて手探りの中、約1か月という限られた期間で綿密な事前準備、打合せを重ね、無事終了に至った日本製薬工業協会様共催(他の規制当局、産業団体も含む)の「日中ICH合同シンポジウム」の事例をご紹介します。
International Council for Harmonisation of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use(医薬品規制調和国際会議)の略称
- 背景
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ICH(International Council for Harmonization of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use)は、医薬品規制当局と製薬業界の代表者が協働し、医薬品規制に関するガイドラインを作成する国際会議です。限られた資源を有効活用し、安全性・有効性及び品質の高い医薬品が確実に開発されるよう、より広範な規制調和を目指し、グローバル化する医薬品開発・規制・流通等に対応するべく開催されてきました。そのような中、中国ではICHガイドラインの実装に向けた様々な取組みが行われていた事もあり、日本と中国のガイドラインの実装状況や各々の地域における取組みの共有を行うことを目的にシンポジウムの開催が決定しました。オンライン開催かつ同時通訳によるパネルディスカッションなど、初めての試みが多く手探りの中、オンラインシステムの専門知識を生かし、シンポジウム全体の運営をトータルサポートさせていただくことになりました。
- 課題
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- オンラインでのスムーズな運営
- 中国におけるオンラインシステムの調整
- 英語でのリハーサルの実施
- 同時通訳音声システムによるパネルディスカッションの実施
- 講演者の感染症対策
- 実施概要
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中国当局も関係していた為、やり取りはすべて英語となりました。また国際会議の知見はもちろん、オンラインミーティングの運営ノウハウも求められる案件でした。JTBグループの在外拠点とも情報共有し、日本側・中国側それぞれが質の高いノウハウを持ち寄り、準備を進めました。
- 日時
- 2021年6月18日
- 会場
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オンライン/日本橋ライフサイエンスビルディング
講演者のみ会場に集合、聴衆は全員オンライン(ZOOM)にて視聴
- 内容
- ICHにおける日中の協力
- JTBならではのサポート
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- オンラインミーティングのノウハウ、専門的知識の活用
- 同時通訳を交えたスムーズな進行
- 中国の関係機関との連携、事前に現地情報の収集
- レイアウトチェック、中国で使用するシステム調整等万全な準備・リハーサルの実施
- お客様との綿密な事前打ち合わせの実施
- 当日のスケジュール
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11:30 開会の挨拶11:40 結果報告12:00 パネルディスカッション
「ICHにおける日中の協力」
13:00 休憩14:00 Clinical Trials14:55 Real World Data16:00 Quality16:50 Cell Therapy17:40 閉会の挨拶
- 導入効果
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開催後、お客様からは、以下の様な声をいただくことができました。
- 「初めてのオンライン開催で、英語でのリハーサルや、同時通訳、中国のシステム調整など不安がたくさんありましたが、大きなトラブルもなく無事に終了することができ一安心しました」
- 「コスト面も抑えながら、多くの聴講者に参加いただくことができてよかったです」
- おすすめポイント
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オンラインでのイベントや講演会、シンポジウムの開催を検討されているご担当者様、オンラインイベントツールの活用だけでは難しい全体運営を、マニュアルの作成からリハーサル、当日の運営、アフターフォローまでトータルサポートさせて頂きます。多言語対応も全く問題なく、海外のオンラインシステムの調整、同時通訳音声システムによるパネルディスカッションも可能です。これまで培ってきたオンラインイベントの専門知識と経験を生かし、様々なスタイル、ご要望に応じてお手伝いさせていただきますので、ぜひご検討の際にはお声掛けください。
海外とのオンライン会議を開催する際には、演者との事前調整や同時通訳の手配から当日のディスカッション進行に至るまで、入念なシミュレーションが必要となります。また、ウェブツールも日々進化をしておりますので、会議の目的や効果を考慮した最適な運営方法のご提案をさせて頂いております。引続き、オンラインイベントについての知見を高め、ミーティング運営のプロとして、多様化するお客様の課題に寄り添っていきたいです。