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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 持続可能な社会の一翼を担うMobility ~その未来像を知る「IAA Mobility2023」9月開催~

2023.06.05
旅行
人材・組織力強化

自動車業界注目のキーワード「CASE」

自動車業界にはCASE(コネクテッド、自動運転、シェアサービス、電動化)の波が押し寄せています。自動車が、あらゆるものと繋がり、自動運転への試みがすすみ、シェアサービスによる社会インフラとして変化していく中で、自動車は人の移動やモノの輸送といった手段に変わりつつあります。つまりAutomobile(自動車)からMobility(移動の手段)への変化です。

移動のサービス化(Maas)

こうした変化はMaaS(移動のサービス化)と呼ばれますが、将来的に社会に浸透していけば、自動車や自転車など移動手段を個人で所有していなくても様々な移動手段を選択し必要な時に必要な分だけ利用できるようになります。日本でも過疎地域の交通手段確保をはじめとする社会問題を解消し、高齢者や障碍者などのニーズにも配慮したすべての人々に安全かつ安価に利用できる持続可能な社会の実現へと繋がります。またMaaSは環境面への貢献も期待されます。乗客がほとんどいない路線での大きなバスの定期運航ではなく、必要な時に必要なだけの運航によって、移動による二酸化炭素排出量の削減につながり、環境負荷の低減が見込めます。

自動車メーカとモビリティーショー

2018年ラスベガスで開催されたCES2018でトヨタの豊田章男社長は「クルマ会社を超え、人々の様々な移動を助ける会社、モビリティーカンパニーへと変革することを決意した」と述べています。そしてコロナ明けの2023年、長らく東京モーターショーと呼ばれていた展示会は、そのコンセプトを改め、「ジャパンモビリティショー」として生まれ変わります。

それに先んじて2021年のコロナ禍において、環境先進国であり、自動車大国であるドイツは、全く新しい形の展示会を開催しています。

そこで今回は、そのMobilityの未来像を示す注目の展示会「IAA Mobility(ミュンヘン・モビリティショー)」について、紹介します。

IAA Mobility(ミュンヘン・モビリティショー)とは

2021年9月「IAA Mobility 2021」は“2つの会場”と会場間を結ぶ“移動手段”を組み合わせ、“モビリティ”の将来像を示しました。業界団体・企業が開催する、従来のビジネスショーでは実現できなかったことです。これは、“持続可能なモビリティ”を提案したい企業と、“持続可能な交通システム”を構築したいミュンヘン市という政府自治体、双方の目的が一致したことによって実現できました。

ミュンヘン・モビリティショーの特徴

12+1の会場構成

ミュンヘン・モリビリティショーはメッセ・ミュンヘンを利用したSummit(サミット会場)と、旧市街の街並みを活用した屋外展示場のOpen Space(オープンスペース)の2会場がメイン会場となります。10㎞ほど離れているこれら2会場の移動には、新型のEV(試乗・ドライブ体験)、専用シャトルバス、および公共交通機関(地下鉄・トラム・バス)を利用することができます。また、Open Spaceに点在する各社ブース間の移動には、自動車・Eバイク・電動キックボード(ライド体験)を利用して手軽に移動することができます。

従来のモーターショーなど展示会、見本市は、広大な展示会場を基本的に徒歩で移動する必要がありました。ミュンヘン・モビリティーショーでは、会場内・会場間の移動手段も「参加者へ向けた提案」のひとつと捉えたコンセプトが新しいです。

2自治体と工業会の提携

開催地であるミュンヘン市は、持続可能な交通システムの実現に向けた取り組みを進めており、その一環として、IAA Mobiliteyの開催を招致しました。ミュウヘン市と主催者であるVDA(ドイツ自動車工業会)は、共同で持続可能なモビリティ社会に関するビジョンを作り上げることを目的に、ミュンヘン市との協力関係を築いています。会場間を結ぶ高速鉄道および一般道にひかれたBlue Lane専用車はまさに、自治体政府の協力関係が無ければ実現しないものでした。

従来、自動車メーカー主導で検討が進められてきた、モビリティ(乗り物)は、それらが走る道路が無ければ成立し得ないものです。道路は、ヒト・モノの移動に必要で、人々が生活する街づくりの一環です。持続可能なモビリティ社会を想像するために、ミュンヘン市と自動車工業会が連携は必然でした。本連携があってこそ新たなモビリティショーが具現化されました。

3ユーザーリアル体験型イベント

オープンスペース会場は、ミュンヘン中心部の旧市街エリア(アルシュタット)に位置し、出展企業のブースは大通り、公園、広場等、旧市街の美しい街並みに溶け込むようにデザインされています。出展企業は、自動車メーカー、システムサプライヤー、部品メーカー、自動車メーカー、モビリティ関連スタートアップモビリティサービスプロバイダー等、多岐にわたります。また、各社最新のモビリティを多数準備しており、オープンスペースは、一人乗りマイクロモビリティ(自動車、Eバイク、電動キックボード等)のリアル体験の場となります。また、サミットとオープンスペース、2時間の移動(15㎞程度)は、出展企業が多数準備するテストライド用の新型EV車両を自身で運転して移動します。もちろん、専用シャトルバスおよび公共交通機関がシームレスに接続されており、移動には何の不自由もありません。

数百メートルの移動には、自身が移動可能なマイクロモビリティを利用し、10㎞以上離れた場所に移動するためには、交通システム整備が前提となりますが、地下鉄・トラム・バスなど公共交通機関を利用することができます。勿論自分で自動車を運転してもよいです。つまり、「モビリティって何だろう?」という素朴な問いかけに対して、ミュンヘン・モビリティショーは、全方位的なユーザーへのリアル体験の提案という形で応えてくれます。

IAA Mobility 2023について

フランクフルトからミュンヘンに移転し、内容をリニューアルして実施したIAA Mobility2021の成功を受けて、IAA Mobility2023がミュンヘンにて2023年9月5~10日に開催されます。モビリティ、サステイナビリティ、テクノロジーの未来を考える、世界で最も先進的なショーケースの場として、モビリティの未来が体験できる機会として、さらに進化したソリューションが多数提案されることが期待されています。

IAA Mobility 2023のあらまし

開催地
ドイツ・ミュンヘン市
開催場所
メッセ・ミュンヘン(Messe München)及びミュンヘン旧市街(Altstadt)
開催期間
2023年9月5日~8日

IAA2021実績

参加者 95カ国から407,379人がIAA Mobility 2021に参加しました
参加者の年齢層 71%が40歳以下の参加者でした
出展者 32カ国から744社がIAA Mobility 2021に出展しました。そのうち、スタートアップは78社出展しました
講演者 32カ国から936人がIAA Mobility 2021のカンファレンスで講演しました
展示面積 90,299㎡(東京モーターショー2019は30,467㎡)
脱炭素活動 2,214トンのCO2が削減・代替されました
ユーザー体験 8,846台の試乗車(自動車・自転車・Eバイク・電動キックボード等)が準備され、参加者が利用しました

IAA Mobility 2023視察ツアーのご案内

JTBでは、皆様のIAA Mobility2023訪問をサポートする視察ツアーを実施します。

今回はカノラマジャパンの宮尾 健 氏に、事前説明会への登壇やガイドツアーの同行、視察レポートをお願いしております。自動車だけでなく『モビリティ』を軸に新しい都市の在り方を実証実験する現場をぜひ体感してください。

専門家プロフィール

カノラマジャパン株式会社 代表取締役宮尾 健 氏

グローバルに広がるモビリティ産業にフォーカスした、コンサルティング、マーケティング、市場調査、技術アドバイザーを行う、カノラマジャパン株式会社の代表を務める。

1988年アルプス電気に入社後、システム設計、製品開発企画、マーケティング、事業戦略を担当。2007年に米自動車調査大手CSM worldwide(現IHSマークイット/S&P Global)に入社、自動車部品グローバルサプライチェーン調査チームにて、アジアパシフィック地域の責任者として日本・韓国・中国・アセアン・インド地域における自動車産業調査を統括する。2010年、同社メンバーと共に、北米・欧州・アジア・中国にてグローバルに自動車産業をカバーするCARNORAMA INC.(UK)ならびに、カノラマジャパン株式会社を設立し現在に至る。

一般社団法人 自動車100年塾 理事
一般社団法人 日本アジアビジネス協会 理事

ツアーのポイント

01「IAA Mobility2023事前説明会」を実施

IAAを効率的に視察するために、出発前にオンラインセミナーを実施します。

02IAA Summit 及び、IAA Open Space を同行視察

Summit(展示会場)及び、Open Space(市内展示)のガイドツアーを実施します。(イヤホンガイド付き)

03IAA Mobility 2023視察レポート

IAA Mobility視察レポート(日本語)を進呈します。(9月末を予定)

04BMWワールド、BMW博物館やメルセデス・ベンツセンター視察(有料)

BMWワールド、BMW博物館やメルセデス・ベンツセンター視察へのオプショナルツアーをご用意しています。(最少催行人員あり)

※詳細・お申し込みはこちら(近日公開)

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

関連サービス・ソリューション

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