海外拠点での式典運営には、文化や習慣の違いによる課題がつきものです。NIPPON EXPRESS様は、南インドにおける新倉庫開所式にて、現地文化を尊重しながらも日本企業ならではの緻密な進行管理やきめ細やかな配慮を実現。短期間での準備と異文化環境という制約の中、両国の参加者が安心して交流できる信頼性の高い式典を成功させました。

- 背景
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インド南部に新たな大型倉庫を開設するにあたり、現地の政府関係者や取引先を招いた開所式を企画しました。海外拠点としての信頼性を示すとともに、現地との関係強化を図りたいという目的がありましたが、開催地は僻地で交通の便が悪く、周辺環境も整っていないため、短期間で現地事情に対応しながら品質の高い式典を実現できるかという不安がありました。
- 課題
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- 短期間での準備と不十分な環境
受注から実施まで約2か月。会場となる倉庫は外観が未完成で、周囲の環境も未整備の状態。 - 異なる商慣習への不安
現地では「当日間に合えば良い」という柔軟な進行が主流。
日本式の緻密な運営が実現できるか懸念がある。 - 文化の違いを尊重した演出
参加者の半数が日本人、半数がインド人という構成の中で、双方に喜ばれる式典演出が求められる。
- 短期間での準備と不十分な環境
- 実施内容
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インド南部新倉庫開所式
日時 2025年1月 場所 インド南部 参加者 日本・インド両国の政府関係者やビジネスパートナー約100名 JTBの海外支店にプロジェクトの企画と進行、会場の設営やオペレーションを依頼。
日本とインドの両国にプロジェクトマネージャーを配置し、日本側では全体スケジュールと品質基準を管理し、現地側ではインドの商慣習や文化に即した柔軟な対応を実施。両者の視点を融合させることで、現地の実情に合った進行計画を策定しました。
- 透明性のある進行計画
準備段階から全体の流れを可視化し、VIP対応も含めて不安なくスケジュールを進行。 - 文化を尊重した式典演出
インドの伝統「ランプ点灯式」と日本式「テープカット」を融合し、双方の文化を感じられる構成に。 - 品質の確保
現地スタッフ・サプライヤーと協力し、食事や設備も日本と同等レベルで提供。 - 臨機応変な当日対応
VIPの来場変更や追加セレモニーにも即応し、クライアントが安心して任せられる体制を実現。
当日の様子
両国文化を融合したセレモニーは終始和やかな雰囲気に包まれ、現地スタッフの臨機応変な対応と日本品質の運営が、参加者にご満足いただけました。


- 透明性のある進行計画
- 導入効果
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短期間での準備と厳しい環境条件の中、現地の文化や慣習を尊重しつつ、日本企業ならではの品質を実現できたことで、お客様から高い評価を得ました。式典当日は、日本とインド両国の関係者が安心して参加できる運営体制が整い、想定外の変更にも柔軟に対応。文化の違いを超えて双方の参加者が満足できるプログラム構成となりました。
特に、未完成だった倉庫が一日限りのセレモニーホールへと変貌した演出は好評で、「ここまで変貌するとは想像できなかった」とのお言葉をいただきました。日本とインド両国の文化を理解した上で運営を行ったことにより、海外でも「安心して任せられる」運営体制を実感いただく結果となりました。
- おすすめポイント
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海外でのイベントを成功させる鍵は、文化や習慣の違いを理解した上で、現地の実情に合わせながらも自社の品質基準を守り抜くことです。JTBはアジア各国に拠点を持つネットワークと、各地域の文化に精通した専門スタッフを活かし、日本企業が海外で安心して式典やイベントを実施できるよう包括的にサポートします。今回の事例でも、現地の文化を尊重しつつ日本式の運営品質を実現することで、NIPPON EXPRESS様のブランド価値を高め、海外における信頼関係構築をサポートしました。異文化環境での式典開催や海外拠点でのイベント運営に不安を感じている方は、ぜひご相談ください。
開所式は、開所地で新しくビジネスを行っていくことをパートナー様やクライアント様に知ってもらい、日頃の感謝を伝える重要な機会です。NIPPON EXPRESS様のビジネスにおける重要な節目に、式の運営をお任せいただき身が引き締まる思いでした。
日本と商慣習が大きく異なるインドでの開催ということで、幹事様の不安を少しでも払拭できるよう、JTBインドチームと密に連携を取り合いました。その結果、無事に開所式を終えることができました。
今後も、JTBのグローバルネットワークを活かして、お客様の課題解決に貢献できるよう努めてまいります。