サントリー株式会社は1984年、山崎蒸溜所を舞台にーー「スコッチとは異なる、日本のシングルモルトウイスキーはどうあるべきか」を考え抜きました。そして1984年、山紫水明の地、山崎の風土をそのままに、穏やかで奥深く、しかし確固たる風味を持ったシングルモルトウイスキー山崎が誕生したのです。2024 年にはブランド誕生 40 周年を迎え、「山崎」を愛する方々に“今”の「山崎」を体感いただける機会を模索していました。

長年の愛飲者へ“体験の場”を届ける必要性
40 年間「山崎」を支えてきた山崎倶楽部会員や熱心な愛好家の皆さまに、節目にふさわしい特別体験の機会を創出し、ブランドへの愛着をさらに高める施策が求められていた。

JR 東海の 「東海道新幹線貸切車両パッケージ」 を活用し、車両の内装を山崎蒸溜所の世界観で統一した移動型プロモーションを実施。東京―京都の移動時間を五感で味わうショールームへ転換し、出発地から物語が始まる“おとなの遠足”を実現しました。

五感に訴える４つの仕掛け

• 歴史と誇りを“視覚”で味わう
  貸切グリーン車の床には山崎蒸溜所を思わせるレンガ調絨毯を敷き、座席はロゴ入りヘッドカバーを装着、さらに「山崎12年」を載せたサービスカートも特別装飾し、乗車時から蒸溜所の世界観に没入
• “味覚”で感じる「京都×山崎」
  老舗「下鴨茶寮」が早朝に京都で仕込んだ料理「十二絵巻 極」を名古屋駅で積み込み。総料理長の想いを乗せた手紙付きで特別感を演出
• 物語を“聴覚”で深める
  コピーライター太田恵美氏 × JR東海 ご担当者様によるスペシャルトークで『そうだ 京都、行こう。』誕生秘話を共有
• 職人技を“体験”で感じる
  山崎蒸溜所ではパイロットディスティラリー見学と構成原酒テイスティングで「山崎」の熟成工程を体感

※1 コピーライター太田恵美氏 × JR 東海・ご担当者 スペシャルトーク

9 号車中央に設けた対談エリアに、『そうだ 京都、行こう。』のコピーを生んだ太田恵美氏と、同キャンペーン担当の岩淺氏が登壇。JTB担当者が岩淺氏へ直接アプローチし実現したこの対談では、移動開始直後からブランドストーリーへ没入できる演出を展開。東京―名古屋間の 約90分が、あっという間に感じられる体験時間となりました。

※2 料亭〈下鴨茶寮〉「十二絵巻 極」サプライズ積み込み

「京都の味を届けたい」
そんな思いから、老舗料亭「下鴨茶寮」と協議し、普段はネット限定かつ冷凍のみでしか提供していない「十二絵巻 極」を特別に当日朝仕込んでいただきました。参加者が蓋を開けると、色鮮やかな十二品と総料理長の手紙、そして「山崎12年」ミニボトルとのペアリングガイドが添えられていました。
「下鴨茶寮」の名を聞いただけで車内から歓声が上がり、「移動中に京都を味わえた」と高評価を得る演出となりました。

参加者からは、
「貴重な経験をさせていただきまして感謝しております。新幹線からのセミナー、最高に思い出に残りました」
「ウイスキー初心者ですが、ものづくりに対する姿勢などたくさん学ばせていただきました」
「最初の説明で五感で感じてほしいとおっしゃってましたが、まさに五感ですばらしい経験ができました」
といった高評価をいただきました。さらにサントリー様ご担当者様からも
「JTBや関係者皆さんと一緒に企画をしてきた内容が無事実施できて、うれしい気持ちになった」
とのお言葉をいただきました。

「移動」という手段だった新幹線を、乗車した瞬間から“走るショールーム”へ。貸切車両を御社の世界観でフル装飾し、限定メニューやトークで五感を刺激。
移動中に物語を紡ぎ、到着時には参加者の熱量がピークに達します。JTBが旅のスタートから演出・リスク管理までワンストップで伴走し、御社のプロモーション活動を支援いたします。