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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 【WEBセミナーレポート】グローバル Meeting&Events 新トレンド・事例紹介

2022.07.29
ミーティング・イベント
売上拡大・販売促進

コロナ禍を経て、世界のミーティングやイベントのあり方は大きく変わってきました。実際に、多くの企業が衛生面やセキュリティ面などに配慮しながら集客や実施方法を模索してきたのではないでしょうか。そこで今回は、Meetings&Events(M&E)領域の専門アナリストをお招きしセミナーを開催。第一部でパンデミック後のM&Eの傾向とトレンドについてお話しいただきました。また、第二部では世界各国に拠点を持つJTBのグローバルにおけるM&Eのサポート事例をご紹介します。

開催概要

開催日
2022年5月31日(火) 11:00~11:45
開催方式

オンライン開催プログラム

  • Beroe社による「世界のM&Eにおける最新のトレンド」(英語音声、日本語字幕)
  • WITH コロナ時代の環境変化に対応したグローバル M&E 事例(日本語音声)
    • グローバル拠点を活用したハイブリットイベント(Live broadcasting)
    • 海外展示会出展(Japan Quality×Global Exhibition)
    • グローバルで働く社員を対象にした Online Global Award

講演者紹介

Srivatsan.V 氏
Srivatsan.V 氏

Beroe Inc.社員で Meetings&Events 領域の専門アナリスト。Meetings&Events における市場調査やサステナブルイベント、メタバース、イベントツールの統合に関するレポートなどを執筆しており、フォーチュン 500企業のプロジェクトを多数手がけている。

渡辺 大祐
グローバル統括本部 グローバル戦略推進部
渡辺 大祐
グローバル統括本部 グローバル戦略推進部

15年以上Meetings&Events事業に従事し、​海外10カ国以上の講演会、学会、展示会といった​アウターイベントを責任者として経験。​企業派遣として一橋大学大学院に入学、経営学修士を取得後2021年に現部署へ着任。

世界の M&E市場の現況とトレンド<Beroe Inc.>

M&E市場の現況

Market Overview
Srivatsan.V 氏

2020年ごろからのコロナによるパンデミックで、イベント関係者は他業種に転職し、多くのイベント会社や会場が休業・廃業に追い込まれました。そのような中でも、M&E市場はバーチャルイベントやハイブリッドイベントを行うことで生き延びてきました。
世界の MICE*市場は 2023年には 1兆4770億ドルに達し、年平均成長率は 5~6%になる見込みで、2022年だけでも2370億ドルの追加成長見込みです。

北アメリカ市場では、2021年8月以降、会議の参加人数が月毎に増加傾向にあり、イベントスペースの利用率が2022年の第一四半期に大きく上昇しました。

対面の商取引に重きが置かれているラテンアメリカ市場でも、リアルイベントが増加中です。

欧州市場では、パンデミックと英国のEU離脱により人手が不足しているため、サプライヤーは人件費単価増分として従来より約15%増額して顧客へ請求しています。そして中東とアフリカ市場では、テクノロジーとインフラに巨額の投資が行われています。

特にアフリカ市場では、多数の国際イベントの開催に向けて準備が進められています。また、アジアパシフィック市場の主要国が国境を開いたことにより、今後この地域では多くの国際イベントが開かれるはずです。これが、成長と需要の観点から見た地域と世界市場における現状です。

MICE:Meeting、Incentive、Conference(Convention)、Exhibition(Event)の頭文字を合わせた用語で、多くの集客を見込めるビジネスイベントなどの総称。

M&E市場のトレンド

Strategic Meetings Management

パンデミックにより、M&E市場では対面とオンラインを融合した「ハイブリッド形式のイベントやミーティング」が新しい常識となりつつあります。ハイブリッド形式は、旅費やケータリング費、会場費といったコストの削減のほか、環境負荷を減らしたり、集客数を拡大できる点などがメリットです。

また、「サステナビリティ」にも注目が集まっています。企業は、サステナビリティの取り組みを行うサプライヤーと提携して、イベント会場では、物資の再利用やリサイクル、現地調達などを行っています。
さらに、「SMM」もトレンドです。SMMとは strategic meetings management の頭文字をとった言葉で、ビジネスイベント(ミーティング・イベント)が企業ビジョンや事業目標達成に最大限効果を発揮するために、実施におけるプロセスやデータの可視化・収集・分析を行い、お客様独自の最適な M&E管理プログラムを構築するという考え方です。SMMを取り入れることで、コストの適正化やコンプライアンスの徹底、イベントの品質向上が図られます。

M&E市場へのコロナの影響

Impact of COVID-19 on Meetings & Events Industry

コロナのパンデミックによるM&E市場への長期的な影響としては、前述したようにバーチャルイベントへの移行やバーチャルと対面の溝を埋めるメタバースの登場が挙げられます。
実際に、今では6割近くのミーティング・イベントがバーチャル要素を含んでいます。

短期的な影響としては、イベント産業に従事する人材の不足が課題となり、企業による技術への投資が増え、安全管理や衛生管理の必要性が増したことです。
M&E市場はパンデミックによりマイナスの影響も受けましたが、新たなサプライヤーやサービスが市場に現れたことや、さまざまな企業の技術・戦略によって予想を上回る早さで回復しています。

これからの技術

Upcoming Technologies: Metaverse

M&E市場では、新しい技術の登場と活用が進んでいます。まず、バーチャル・ハイブリットイベントの増加で特に電子翻訳機やアプリ通訳が重要になってきているなかで、AIを活用した通訳が注目されています。活用すれば、海外からの参加者もコンテンツにアクセスすることが可能です。

また、VR と AR は共同作業やエンゲージメント強化、バーチャルトレーニング、ツアーや製品紹介などにも向いてます。活用すれば、遠隔地にいる人も3Dホログラムで参加が可能です。

そして、顔認証は対面だけでなくバーチャルミーティングでも普及。イベントの参加登録時にセキュリティを強化できるだけでなく、登録プロセスを改善し、照合も迅速にできます。

また、近年人気なのが先ほども触れたメタバースです。ARとVR、MR(複合現実)の3つの技術に基づいたもので、メタバースは参加者に没入体験と無限大の空間を提供できます。イベントスペースは参加者の人数制限がありますが、メタバースにはそれがなく、環境にも負荷を与えません。さらにメタバースの発展がNFT(非代替性トークン)の活用につながり、チケット販売やロイヤリティプログラム、コミュニティの構築に使用されています。

M&E市場の未来

Srivatsan.V 氏

こうした技術が業界の未来を牽引し、データと分析でミーティングやイベントの意思決定が行われていくと予想されています。
また、M&Eはオムニチャネルになり、複数のアプローチが組み合わさっていきます。

そして、前述した衛生管理や情報セキュリティ、サステナビリティの 3つの要素に向かって業界は進んでいくでしょう。

WITH コロナ時代の環境変化に対応したグローバル M&E 事例< JTB>

続いて、世界に194拠点を持つ JTB だからこそ可能なグローバルM&Eのサポート事例を3つご紹介します。

CASE01グローバル拠点を活用したハイブリッドイベント

海外と国内を繋いだ HYBRID EVENT の企画・運営

1つ目は、第一部の話にもあったハイブリッド形式のイベントのサポート事例です。国内の大手製薬メーカーが国内の医師約 1,300 名に向けて、カナダの出演者の講演を日本のスタジオとつなぐ形でライブ配信するというイベントを計画しました。

しかし、カナダ現地でのセッティングや海外の出演者との事前のコミュニケーション、当日のトラブル対応などに対してクライアントは不安を抱いていました。

そこで、JTBのメディカル事業部とカナダ支店が協力して、会場の手配や海外の出演者との連絡・調整、当日の運営管理などを担当しました。クライアントからは、日本的なおもてなしも含めて安心感があったと評価をいただきました。

CASE02海外展示会出展

JAPAN QUALITY × GLOBAL EXHIBITION

池田物産株式会社様が北米の化粧品関連の展示会に出展する際、JTBが出展ブースの施工を担当。もともと池田物産様でもニューヨークに現地法人を持っており、現地の制作会社にデザインと施工を依頼していましたが、言語や商慣習の違いからニーズを汲み取ったサービスを受けられていませんでした。

そこで、JTB USAがクライアントのニーズを汲み取ったうえで、現地パートナーと提携。準備期間がタイトな中でデザインやコスト管理、運営を行いました。担当したのはアメリカ人の社員で現地の事情に精通していることはもちろん、JTB社員としての日本的なサービスも意識して進めたことが、クライアントの安心感と満足感につながりました。

CASE03グローバルで働く社員を対象にしたオンライングローバルアワード

グローバルで働く社員を対象にした ONLINE GLOBAL AWARD

コロナにより、これまでJTB社内で対面にて実施してきたグローバル社員対象の表彰式が実現不可能になりました。そこで、日本のスタジオから表彰式の様子を動画などのコンテンツを交えてオンラインで配信しました。約5,000名を対象に、アジア・北米・欧州地域に分けて3回実施しました。

社員に対して匿名のアンケートを行ったところ、表彰式への満足度は5点満点で平均 4.56 点という高い水準をマークしました。親近感や特別感が湧き、働くモチベーションにもつながったという意見がありました。

まとめ

コロナ禍を経て、各企業はリアルとオンラインをうまく融合させながら、M&Eを進化させています。今後は、世界的にも新しい技術を取り入れながらM&Eの最適解を探していくこととなりそうです。第二部でご紹介した通り、JTBは世界中に拠点を持っており、日本と同じ水準で海外でもM&Eをサポートすることが可能です。また、M&Eに伴う旅行の手配や接遇業務、海外でのトラブルなどにも対応できます。海外現地や海外と連携しての M&Eを検討される際は、ぜひご相談ください。また、今回のセミナーの様子は以下よりご覧いただけます。

【グローバル担当者向けWEBセミナー・オンデマンド配信】Meetings&Eventsの最新トレンド・事例紹介!

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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