国際航空券代金が高騰していることをご存じでしょうか?どのくらい値上がりしているのか、それに対して各企業がどれほど出張旅費予算を計画しているのか、JTBビジネストラベルソリューションズ(以下、JTB-CWT)の取引実績から見える「実際のマーケット価格変化」を紐解きながら、24年度の出張傾向をご紹介いたします。記事の最後にお役立ち資料「 2024年度版 出張領域マーケット&トレンド最前線」を掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
出張を取り巻く環境 ~国際航空券単価の上昇~
国際航空券は航空業界の環境(フライト及び座席供給数の減少など)や世界情勢(燃油価格高騰、ロシア上空飛行制限)に よって国際航空券は上昇傾向にあります。実際にどれほど上昇しているのか調べてみたところ、アメリカ・ニューヨーク行きの航空券は新型コロナウイルス感染症パンデミック前の2019年と比較してビジネスクラス34%、エコノミークラス48%の上昇率(※)であることがわかりました。
2019年に対する2023年の航空券単価の上昇率
このような状況でもビジネスにおいて出張は必要不可欠なものであり、各企業では予算を策定し計画的な執行をしているのではないでしょうか。JTB-CWT取引企業における予算の執行状況・計画を調査した結果から見えてきた実態をご紹介します。
2024年度の企業の出張旅費予算に関する実態調査
調査期間 | 2024年1月10日~1月26日 | |
---|---|---|
対象企業 | JTB-CWTご契約企業211社 | |
実施方法 | 営業担当者による企業へのヒアリング |
2023年度出張旅費予算に対する支出状況
海外出張・国内出張共に約70%の企業において、2023年度期初に計画した出張旅費予算以上に支出していることがわかりました。また、予算の超過率は海外出張:123%、国内出張:107%という結果になりました。
2023年度海外出張旅費の予算対比
2023年度に計画した出張旅費予算に対する支出と出張人数を、2019年度の出張旅費および人数と比較した結果、以下の3点がどの業種においても共通していることがわかりました。
- 2023年度期初時点では、出張旅費予算は抑える傾向にあった
- どの業種も予算以上の支出となっている
- 渡航人数ベースでは2019年度比で大幅に減少しており、1回あたりの出張単価が上がっている
2024年度出張旅費予算
2024年度の出張旅費計画は海外出張・国内出張共にどの業種においても2023年度同等程度で計画していることがわかりました。
まとめ
1回あたりの出張単価は上昇傾向にある今、出張管理を見直したい・強化したいというご相談をいただくことがあります。 当社では、手配実績をもとに出張実態を可視化、マーケット環境をベンチマークとしコスト削減ターゲットを掲げます。さらに出張手配システムや経費精算システムと旅費データを連携することで業務効率化も実現できるようサポートしております。 是非この機会に出張管理に関して再考してみてはいかがでしょうか。