都内にあるIT・システム関連企業様が、軽井沢でワーケーションを実施した事例です。新しいことを積極的に取り入れるE社様では、コロナ前からすでにテレワークを導入していました。コロナ禍をきっかけに注目されるようになったワーケーション。これに興味を持たれた社長様の発案で、まずはやってみることに。これからワーケーションを始める企業様にとって大変参考になる事例です。ぜひ、ご覧ください。
- 背景
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東京都内にあるIT・システム関連企業様。「なんでもやってみよう」という精神が根付いている活気ある会社。テレワークは、すでに導入済。社長様は年齢も若く、新しいことを取り入れるのに積極的な方でした。2020年7~8月ごろ、ニュースで「ワーケーション」が話題になったのをきっかけに社長様が「社員の働く環境を変えてみるのは、どうだろう?」と興味を持たれ、JTBにお問合せいただきました。
- 課題
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- ワークとバケーションの時間が曖昧にならないこと
- 「ワーケーションらしさ」を感じられること
- セキュリティがしっかりしたWiFi環境があること
- Web会議が出来る環境であること
- 実施内容
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課題であったワークとバケーションの曖昧さを無くため、まず取り組んだのは、今回のワーケーションの目的の明確化でした。私どもJTBが一緒に入りながら今回の目的をすり合わせ「普段触れ合う機会がない方と、ワーケーションをすることで刺激を受け、新たなインプットを得る機会とする」と設定しました。 そして、この目的に合わせて、「1班当たりの人数」「期間」など実施条件を整理しました。また細かく時間割も作成しました。これには「ワークのゴールを明確にする」という効果も。食事も、「普段、業務時間内の飲食は自己負担である」という理由から、基本的に自己負担に。ただし、一食だけ社からのねぎらいとして、ホテル内の高級レストランディナーをお楽しみいただきました。
- ワーケーションを実施するにあたって検討・整理した事項
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実施条件
- 人数
- 3~4名
- 期間
- 3泊4日(最低)~6泊7日※
- 場所
- 交通アクセスのよい場所、かつリゾート感のある場所
短期間では、目的が達せられないと判断し決定。
その他事項
- 時間割で設定した業務時間のみ、「業務」として扱う(福利厚生ではない)
- 食事は基本的に自己負担
- 「業務に含まれる部分」と「業務時間外・休日」で労災の責任の範囲を切り分けた
- 休日は自己責任となるので、会社からの事前案内などを行いフォロー
- 日程・場所
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- 日程
- (1班目)2020年10月11日(日)~17日(土) 6泊7日
2班目は、緊急事態宣言により延期
- 場所
- 長野県軽井沢
- 宿泊施設
- 軽井沢プリンスホテル・ウエスト
- スケジュール
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1日目
PM:軽井沢着 到着後、周辺散策、チェックイン、自由時間
2日目~6日目AM:朝礼、各自業務
PM:各自業務、Web会議
業務内容まで時間ごとに細かく指定あり
7日目AM:チェックアウト、旧軽井沢散策
PM:ハレラニテラス散策、東京へ
- 導入効果
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都会を離れ、自然豊かな場所で仕事をすることで、いつも以上に集中できたり、時間の使い方や仲間とのコミュニケーションのあり方について考えたりと気づきの多い時間になったようです。オフの時間も、温泉に入ったり、旧軽井沢エリアを散策したり、アウトレットでショッピングを楽しんだりとそれぞれが充実した時間を過ごしたようです。それが仕事の集中力にもつながったようです。参加者からは次のような声が寄せられました。
- 参加者の感想
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- テレワークの中で会う機会が減っていたメンバーともコミュニケーションが取れた。
- 緑の見えるコテージの中で、同僚と多少の雑談を交えながら作業できたのが気分転換になった。
- 観光地に来ていると、自然と残業せずに切り上げようという気持ちになった。
- 各人に個室があったため、オンライン会議に便利だった。プライベートも確保されていたのがよかった。
ご担当者様からも、第1班の実施を終え、「最初は不安だったが、これは費用をかけても、やる価値がある」とのお言葉をいただきました。現在は緊急事態宣言を受け、実施時期を検討中ですが、次年度も継続して行う予定とのことです。全社員に1回体験してもらって、効果が高いと判断できれば、さらなる展開も考えているそうです。
- おすすめのポイント
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参加者の声からもわかるようにワーケーションは、社員にとって、良い効果がたくさんあります。それは企業にとっても大きなメリットになるはずです。貴社でもまずは体験から始めてみてはいかがでしょうか?またワーケーションには、さまざまなカタチがあります。ご紹介した事例のように、実施目的をしっかりと設定し、場所・人数・スケジュールを組み立てることが重要です。
withコロナ時代に無事終了する事が出来て一安心です。今回の企画に際して、幹事様との打ち合わせ時冒頭話題になるのは、コロナウイルスの感染状況でした。いかに不安要素を除くか、参加者に楽しんで頂けるか、検討を重ねました。終了後参加者から「良い経験でした。」というお言葉を頂戴し、今回の企画を通して『辛い状況も視点を変えれば楽しめる』という事を再認識出来た気がしています。ワーケーションはあくまで手段であり、実施するまでがゴールではありません。終了後何を感じて頂けたかを意識して、今後も精進します。