コロナ禍により、これからの働き方の1つとして注目されているのが「ワーケーション」です。「ワーケーション」とは、「Work(ワーク)」と「Vacation(バケーション)」の造語であり、リゾート地や地方等の普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得等を行う仕組みです。テレワークと心身の健康・生産性を両立できる働き方として注目されています。お届けするのはこの「ワーケーション」を導入しようとする企業・組織の皆さまと実施した“ワーケーション体感ツアー”の事例です。参加者は実際にワーケーションをしてみてどう思ったのか?どんな効果があったのか?ぜひご一読ください。
- 背景
-
今注目のワーケーション。生産性向上や帰属意識の向上、社員の心身のストレス軽減など企業が抱える課題を解決できるのではないか?これからはリモートワークに、リアルなコミュニケーションが取れる働き方をバランスよく組み合わせた自由な働き方が求められるのではないか?ワーケーションの効果を体感するため複数社合同でモニターツアーを行うことになりました。
- 課題
-
- ワーケーションの効果を体感すること
- どのようなプログラムが企業課題の解決に資するのかを知見を得ること
- 他社がどのような取り組みをしているのか情報共有をすること
- 今後、自社で検討するにあたり、検討事項・課題点を明確にすること
- 実施内容
-
実証実験のツアーは全2日間の日程で実施。各日3時間ずつ仕事の時間を確保。その他にさまざまなプログラムを行いました。初日はチームビルディングからスタート。ワーケーションの醍醐味である仕事以外のプログラムとしては、農園体験、森林散策、ヨガなどを体験いただきました。夜には、懇親会も実施。異業種が集まる貴重な機会となりました。
- 実施日
- 2020年10月29日(木) ~ 30日(金) 2日間
- 実施場所
- 女神の森(山梨県小淵沢)
- スケジュール
-
1日目 10/29(木)
12:00 女神の森 集合現地集合(各自移動)
一部小淵沢駅へ送迎
12:10~13:00 自家農園体験農園見学後、採れたての野菜とその野菜で作ったスムージーの試食&試飲
13:00~14:00 昼食農園で採れた野菜を使ったお食事をお召し上がりいただきました。
14:00~15:15 チームビルディング体験宝探しゲーム
15:30~18:30 個人ワーク3時間のワーク時間
18:30~19:00 チェックイン19:00~ 懇親会(屋外BBQ)2日目 10/30(金)
7:30~8:00 ヨガインストラクターに指導頂きながら屋外にてヨガ
8:00~8:30 森林散策&マインドフルネス森林浴をしながらマインドフルネス
8:30~9:30 朝食9:30~10:00 チェックアウト10:00~13:00 個人ワーク3時間のワーク時間
13:00~14:00 昼食14:00~15:00 意見交換会15:00 解散現地解散(各自移動)
- プログラム 1日目
-
チームビルディング/宝探しゲーム
参加者の声
- 最初は抵抗があったが実際にやってみると夢中になった
- 他企業の方ともコミュニケーションがとりやすかった
- 実施前と後では距離が縮まった
- 役割分担が重要であると感じた
- 自然豊かな環境下が開放的な雰囲気を創り出していた
ワークタイム
参加者の声
- 家や職場より集中でき時間の流れが早かった
- 時間が決められていたので、オフィスでの3時間より生産性が上がった
- 仕事した感じが薄いためストレスがかかりにくいと感じる
- 行った作業は資料作成、アイディア出し→思ったより早く終わった感覚
- オフィスは環境が均一、ここなら時間が過ぎる(日が落ちる等)のが感じられる
懇親会
参加者の声
- 他社の人と積極的にコミュニケーションが取れた
- 皆と話すとインスピレーション得られる気がする
- コロナ後、久々に人と会話した。
- 異業種交流ができてよかった。
- 焚火を囲むと本音で会話ができる
- 日中にチームビルディングを行ったおかげでコミュニケーションが円滑に取れた
- プログラム 2日目
-
森林散策&マインドフルネス
参加者の声
- プログラム化されており、ワークとバケーションのメリハリがついた
- 皆と話すとインスピレーション得られる気がする
- 朝・夕などにコンテンツがあって良かった
- 個人ではなかなかやる機会がなかったが、このように設定されていて初めて参加したがとても良いものだと思った
- 導入効果
-
参加者からは「自然豊かな開放的な空間がコミュニケーション力UPにつながった」「いつもと違う場所、非日常空間で発想力が増したように感じた」「森林効果によりストレスが軽減された」「ワーケーションのポジティブな効果によって仕事の生産性がいつもよりあがった」といった前向きな感想が寄せられました。自然豊かな普段とは違った環境で仕事をすることで、心身ともにいい影響があったようです。またコロナ禍によりリアルなコミュニケーションが減っている中、旅先でという非日常空間が参加者同士のコミュニケーション促進にも寄与したようです。
- おすすめポイント
-
テレワークは、周囲に人がいない分、仕事に集中しやすいとも言えますが、一方で閉塞感を感じやすい環境とも言えます。そんな環境を脱して、自然豊かな場所で仕事をすることは、身心にとっても健康的であり、何より社員のモチベーション向上につながります。また社員同士で行けば、コロナ禍で機会が減った社員間コミュニケーションの促進も期待できます。これからの働き方の1つとしておすすめです。ぜひ、ご検討ください。
- 関連情報
-
ニュースリリース
「ワーケーションは従業員の生産性と心身の健康の向上に寄与するワーケーションの効果検証を目的とした実証実験を実施」
実証実験の結果、生産性の向上や健康の増進にプラスの効果が確認できました。
ホワイトペーパー(お役立ち情報) マンガ「ワーケーションへの旅立ち」~企業・従業員・地域を豊かにするワーケーションのメリットと型がわかる!~
ワーケーションって言葉は聞いたことがあるけど、体験する機会がない!という言葉にお答えし今回のツアーは実現しました。複数の企業の方々にご参加いただき、参加者同士の交流やチームビルディング、非日常空間でのワークで普段得られない気づきや発見があったとのお声をいただきました。自由な働き方ができる昨今において、多様なワークスタイルを実現することが、イノベーティブな人材を生み出し、魅力的な会社を創り上げます。そんな新しい働き方、ニューノーマルな新しい旅のカタチを科学的なエビデンスに基づいてご提案させていただきます。
JTB甲府支店ではワーケーション体感ツアーの受け入れを山梨県内で行うために会場の選定にこだわりました。今回は「人と自然の調和の中に、真の健康と幸福を創る」という企業理念を掲げられている化粧品会社アルソア慧央グループ様が運営されている「女神の森」のご協力のもと、ご参加者の皆様にワーケーションの効果を実感頂きました。今後も事業パートナーである施設様と連携しながら新しい働き方、ニューノーマルな新しい旅のカタチを提案していきます。