コロナ禍で注目されるようになった新しい働き方・休み方である「ワーケーション」。日本経済新聞社様が、社員を対象にワーケーション体験ツアーを実施した事例です。自社の働き方改革の観点だけではなく、社会テーマを取り扱う新聞社として、社員一人ひとりの理解浸透が不可欠と考えたのが実施の理由です。参加された社員の皆さまからはワーケーションに対して肯定的な感想が多数寄せられました。
- 背景
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大手町・丸の内・有楽町地区を舞台に、SDGs達成に向けた多様な活動を推進する「大丸有 SDGs ACT5」プロジェクトが、2020年5月に始動し、日本経済新聞社も参画。本プロジェクトで設定するテーマのうち「WELL-BEING」では、次世代の働き方文化を探り、結果を検証・提案・発信しています。2020年7月には「Marunouchi Work Culture Lab」が始動し、そのラボが研究・提案するアクティビティを導入しながら、三菱地所のワーケーション施設「WORK×ation Site」でワーケーションを実施しました。
- 課題
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- 自社の新しいサービスのリリースにあたり、その内容や活用方について、社員へ浸透させる
- 日本経済新聞社としてワーケーションをテーマに据え、社員自らもワーケーションを体験することによってその理解を深める
- 実施内容
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今回は、10月~12月にかけて3回実施しました。参加者は日本経済新聞社の社員(毎回、部署や役職もバラバラの混成部隊)。実施場所は、三菱地所が提供しているワーケーション拠点「三菱地所WORK×ation Site」です。テレワークの時間をしっかり取りつつ、ワーケーションの醍醐味である現地での余暇の時間も確保しました。余暇の時間には、アクティビティとして、街歩きツアーや野鳥ウォッチングなど観光要素の強いものだけではなく、カーリング体験などチームビルディングも行いました。
実施日
- 2020/10/28~31 3泊4日 軽井沢 (参加者:45名)
- 2020/11/18~21 3泊4日 軽井沢 (参加者:23名)
- 2020/12/16~19 3泊4日 南紀白浜(参加者:19名)
- 第1回実施分(軽井沢)
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012020/10/28~31 3泊4日 軽井沢
(宿泊:TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN・軽井沢プリンスホテル)
スケジュール
1日目 10/28(水)東京から軽井沢へ、到着後、テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
2日目 10/29(木)(AM)アクティビティ
(PM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site3日目 10/30(金)(AM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
(PM)アクティビティ4日目 10/31(土)(AM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
(PM)東京へ実施アクティビティ
- 軽井沢の歴史と別荘文化に触れる街歩きツアー
- 日本三大探鳥地の軽井沢で野鳥ウォッチング!野鳥観察ハイキング
- 第2回実施分(軽井沢)
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022020/11/18~21 3泊4日 軽井沢
(宿泊:軽井沢プリンスホテル)
スケジュール
1日目 11/18(水)東京から軽井沢へ、到着後、テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
2日目 11/19(木)(終日)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
3日目 11/20(金)(AM)アクティビティ
(PM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site4日目 11/21(土)(AM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
(PM)東京へ実施アクティビティ
- 軽井沢の歴史と別荘文化に触れる街歩きツアー
- カーリング体験
- 第3回実施分(南紀白浜)
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032020/12/16~19 3泊4日 南紀白浜
(宿泊:ホテルハーヴェスト南紀田辺・シーモアレジデンス・白良荘・南紀白浜マリオットホテル)
スケジュール
1日目 12/16(水)東京から南紀白浜へ、到着後、テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
2日目 12/17(木)(終日)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
3日目 12/18(金)(AM)アドベンチャーワールド
(PM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site4日目 12/19(土)(AM)テレワーク@三菱地所WORK×ation Site
(PM)東京へ実施アクティビティ
- アドベンチャーワールド観光
- 導入効果
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まずは何と言っても、多くの社員が普段の会議室では得られない非日常感、特別感を感じました。仕事でありながらも気分転換にもなり、ちょっとした休憩時間でも外に出ればすぐに自然を感じられ、仕事へのストレスが大きく減少したように感じました。
ワーケーションならではのアクティビティも好評。ONとOFFの切替がしっかり実践できた結果、4日間という期間であっても、感覚的にはあまり長く感じることなく参加できました。
また、部署間を越えた混成部隊にしていたため、普段は話す機会が少ない人との交流が生まれたことも導入による良い効果であると考えています。参加者からは「行ってよかった、機会があればまた行きたい」といった声も上がっています。
- おすすめポイント
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コロナ禍により、働き方が大きく変わる中、注目されている「ワーケーション」。今回体験された皆さまも普段のオフィスでの仕事以上に「ON/OFFの切り替えがしっかりできた」「普段話すことのない社員との交流が生まれた」など多くのメリットを感じられたようです。しかし、経験した人とそうでない人とでは認識に違いがあるのが現状です。まずは、社員全員で、部署横断でワーケーションを体験してみるのがおすすめです。
2020年から急速に注目を浴び始めた「ワーケーション」。世の中的にもまだワーケーションの経験者が少ない中で、日本経済新聞社様は3回にわたりワーケーション体験ツアーを実施いただき、ご参加者からは前向きな意見を頂戴することができました。ワーケーションをすること自体が目的になってしまうと、効果の最大化は図れないため、最終的なゴールを設定し、その達成に向けたプランニングを一緒に考えさせていただければと思っております。多様な働き方ができる社会の実現に向け、企業側・地域側の両面から引き続きサポートさせていただきます。