検索テクノロジーを基にしたシステム開発・サービス提供並びに、コンサルティングを行っているフォルシア様の事例です。業務を抱え忙しい社員たちに、いかに研修の魅力を伝え、いかに興味をもたせ、前向きに参加してもらうか…研修担当者の方がこのプログラムに感じた価値は、社員に興味をもってもらいやすい点。そして参加した方々が心から楽しみ、全力で挑戦し、感動して帰ってくるからこそ、周囲への波及効果が生まれ、自然と未参加の社員の参加意欲へつながる点。そして目に見えて変わった、部署の雰囲気や研修後の効果の継続でした。
- 背景
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お客様を含むすべての関係者との間のフェアネスの追求をカルチャーとして大切にしているフォルシア株式会社様。より強い組織となることを目指し、社員の関係強化を目的として、これまでも、日帰りの研修、懇親会開催など、いろいろな取り組みをされてきました。しかしなかなか効果につながらず、限界を感じていました。
- 課題
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参加者である営業部署の課題
- 営業社員同士の人間関係、協力体制が希薄になりがち。関係を強化する必要があった。
研修ご担当者(人事・総務)の課題
- 業務で忙しい社員に、前向きに研修に参加してほしい。
- 半日研修などを実施しても、得た気づきの継続・習慣化が難しい。
- 実施内容
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宿泊があり参加者同士が長い時間共に過ごせる点、IT業界の日常業務とはかけ離れるアウトドアでのアクティビティがある点、そして7つの習慣®を目的ではなくツールとし、その体系の上にプログラムが作られているという面白さ。これらは関係強化に効果的なのではと、研修ご担当者が「7つの習慣®Outdoor」に注目しました。
研修ご担当者は、研修後の「習慣化」についても重要性を感じていましたが、7つの習慣®をツールとしているプログラムということもあり、研修後の効果継続に期待できそうだ、と感じました。そして営業部署の全員参加の研修として「7つの習慣®Outdoor」を利用。
会社として初めての1泊2日研修の実施となりました。1日目
09:30 到着 ⇒ 着替え10:00 研修開始 導入- 「7つの習慣®」とは
- 自己紹介
- パラダイムとは(See-Do-Getサイクル)
- アクティビティ ~アイスブレイクゲーム
- チーム分け(ゲームによる組分け)
- 「自立」を考える(・刺激と反応)
12:45 昼食13:30 チームアクティビティ (・満員電車 ・ラインナップ)- 「自立」を考える(・知的創造と物的創造)
14:45 振り返り16:00 チームアクティビティ (・ブラインドテント)17:00 「チームワーク」を考える(・Win-Winを考える)- 振り返り
18:30 チェックイン~夕食20:30 焚火、多面評価等2日目
08:00 朝食 ⇒ チェックアウト09:30 アクティビティの説明・チーム目標と個人目標の設定10:00 チームアクティビティ(蜘蛛の巣)12:00 昼食13:00 振り返り- 2日間を振り返る、アクションプラン
14:30 ミッションステートメントと行動目標- 「もつ、する、ある」を考える
- ミッションステートメントの草案
- 明日からの一歩(・行動目標設定 ・共有)
15:30 終了 ⇒ 着替え 集合写真16:00 解散- プログラム内容は季節・人数・解散時間指定等の諸条件により、相談の上、決定します。
- こちらの時間軸はあくまでも例ですので、到着時間や終了時間はプログラム内容や開始時間などの調整により柔軟に対応いたします。
- 天候や参加者の人数等により時間が前後する場合がございますのでご了承ください。
- 導入効果
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帰りの特急列車で目に見えて変わった、部署の雰囲気
行きの特急列車では、会話はほぼなく、個々に音楽を聴いたり、スマホを見たり、寝ていたり。しかし1泊2日の研修を終えた帰りの特急列車では、ボックスシートで会話が弾み、別れ際には元気に挨拶をしあうなど、目に見えて光景が変わりました。
このプログラムでは、アウトドア体験の中で、参加者がチームとして目的を達成するために、一生懸命協力し合う場面が多々あります。アイデアを出し合ったり、体を動かしたり、夜には焚火を囲んで、この場だからこそ言える本音で話したり。強く心に残る思い出になるシーンがたくさん。そんな体験を共有したからこそ、たった1泊2日にもかかわらず、雰囲気がこんなにもがらりと変わったのです。
アウトドア体験の中での個々の成長体験、組織としての成長体験
とりあえずやるのではなく、しっかりと考えてから取り組もうとしたり、役割分担をしたり。2日間の中でも成長がはっきりと見られました。
日常業務に帰ってからの継続
「組織として業務に持ち帰る習慣」は講師のアドバイスをもとに現実的にできるものを設定しました。一般的に空気が重くなりがちな月曜の朝一番に、会議室に集合し、仕事の話ではなく週末何をしたかを話す、を習慣にしよう、というシンプルなものにし、今でも継続できています(下写真)。この習慣により一緒に働く人々の知らなかった面も知ることができました。仕事で関わる時にも相手の状況や気持ちを想像しやすくなり、一層の関係良化につながりました。他にも「組織として業務に持ち帰る習慣」として参加後に、業務メッセージで使えるスタンプを参加者で作り、日常的に使うこともしました。コミュニケーションツールになりますし、スタンプを使うときにこの研修のことや参加した仲間のことを思い出すことができる良いツールとなりました。
日常業務における効果
参加者からは「参加して良かった」の声が多くあがりました。会議でも7つの習慣® のキーワードである「Win-Win」や「知的創造」といった言葉が出てくるようになりました。また仕事にスピード感だけを求めるのではなく、その仕事の本当の目的をまず考えるようになったり、誰かが勢いだけで進みそうな場面で、他の人から歯止めをかける声があがったり。研修で共通認識を持てたことにより、お互い意見を出しやすくなりました。
フォルシア様は「Win-Win」にもつながる「フェアネス」を大切にしています。この研修を通して会社として大切にしている価値観を、社員に改めて体感してもらうことができました。
- 研修ご担当者の声
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研修対象者に興味をもってもらいやすい
一般的に、業務が忙しい人ほど、研修参加への承諾を渋る傾向があると思います。そこに対し、いかに研修の魅力を伝え、いかに興味をもたせ、説得力のある理由で前向きに参加してもらうかーこれが研修担当者にとってのポイントだと思います。
「チームビルディングしますよ」「アウトドアで体動かしますよ」だけではなく「7つの習慣®は知っていますよね?アウトドアでその研修ができますよ、来ませんか?」という導入により、興味をもってもらいやすいと感じています。「7つの習慣®」がツールとなっていることで、理解のしやすさや研修後の効果があるのはもちろんのこと、まず研修対象者の興味をひきやすい、という価値があると思います。
講師が魅力的
講師は経験豊富で引き出しをたくさん持っており、各参加者のアイデアを否定することなく、広げてくれます。各企業によって背景やカラーはさまざまですが、各企業の状況を見てうまく合わせてくれる方だと思います。明るい雰囲気がアウトドアの場面ともマッチしていて、参加者が心から楽しみ、挑戦する場を作ってくれています。
社内への波及効果が大きい・研修担当者の負担は減少
営業部署はこの研修参加をきっかけに、営業に行く時と帰る時に、研修前よりも大きな声で挨拶をするようになりました。他部署もそれを見て「研修が楽しかったんだろうな」と感じ、「私も参加してみたい」という気持ちが全社へ広がりました。研修担当者としては、施策を打たなくてもこのように自然と波及し、積極的に参加してくれることはとても嬉しいことです。研修担当の負担が減りますし、同僚のリアルな体験談と薦めは説得力があります。結局、全社員が参加しました。
研修効果の継続性についての工夫がある
この研修には、継続性を目的として、「組織として日業業務に持ち帰る習慣」以外に「個人が設定し個人として持ち帰る習慣」もあります。それを厳しく管理はせず、設定した10個のうち1個でもできていればほめること・認めることを心がけています。それが社のいい雰囲気や、ひいては効果の継続につながると考えています。「全てはできなかった」でもいいので、オープンに話し合える雰囲気を大切にしたいです。
この研修に限らずですが、主体性を尊重することを大切にしています。無理にさせるのではなく、本人が勉強したい時が一番吸収できるとき。そんな時にサポートをしたいです。
- 関連資料
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さらに詳しく知りたい方はこちらの資料をご覧ください。
ホワイトペーパー(お役立ち資料) 「7つの習慣®Outdoor」導入企業インタビュー (フォルシア株式会社 様)