株式会社浜倉的商店製作所様は、東京都中央区にある、飲食レジャー施設の企画・開発の会社です。「昔ながらの横丁文化を通じた人と人、人と文化、そして古き良き文化を次代へつなげていきたい」という理念の下、三重県鳥羽市に企業版ふるさと納税を活用した寄附を行いました。

- 背景
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浜倉的商店製作所様は、全国の生産者と連携して、渋谷横丁など都内の自社が運営する横丁を舞台に地域食材の魅力を発信する取り組みを続けてきました。2024年11月には、新橋SL広場前に新たなフードエンターテインメントレジャービル「グランハマー」を開業。地下1階には、魚介類を焼きや鍋で楽しめる「海女城(あまじょう)」があり、約2000年の歴史を持つ素潜りによる漁法“海女漁”を身近に感じられる機会を提供しています。地域との接点を持ち、地域と共に海女の文化を継承していきたいという想いを伺い、JTB東京中央支店が、JTB三重支店と連携し、海女漁が盛んな地域である鳥羽市をご紹介しました。鳥羽市では、日本遺産であり誇れる海女文化や真珠養殖などを最大限に活かし、地域振興・PRに努め、交流人口・関係人口を増やしたいという想いがありました。またそのために、地域の取り組みを支える財源を必要としていました。
- 課題
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浜倉的商店製作所様
- 企業ブランディングの一環として地域創生に取り組んでいきたい
- 社会貢献と地域振興を両立させた取り組みを実行したい
- 地域との持続的な接点を構築し、日本文化伝承に貢献したい
鳥羽市様
- 海女文化保存や観光振興のための安定的な財源を確保したい
- 地域の食材や文化の継続的なプロモーションを実施したい
- 交流人口を増加させ、経済活性化へつなげたい
- 実施内容
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浜倉的商店製作所様から鳥羽市へ、企業版ふるさと納税の制度を活用した寄附を実施しました。
企業版ふるさと納税の寄附目的(利用使途事業内容) 海女漁業の振興・海女文化の保存・継承
高齢化による担い手不足や水産資源の減少などを受け、海女漁業の振興や海女文化の保存・継承、さらにはユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組み
- 寄附者
- 株式会社浜倉的商店製作所
- 所在地:東京都中央区銀座 4-3-10 銀座中央ビル 3F
- 創業:2008年1月
- 寄附額
- 1,500万円
寄附成立後の2025年1月、鳥羽市市長がグランハマーへ表敬訪問されました。また2月には鳥羽市にて贈呈式を行いました。
写真左:株式会社浜倉的商店製作所 代表取締役社長 総合プロデューサー 浜倉 好宣(はまくら よしのり)氏
写真右:鳥羽市 市長 中村 欣一郎(なかむら きんいちろう)氏
※役職および肩書は取材当時のものです
- 導入効果
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- 浜倉的商店製作所様
- 企業版ふるさと納税を通じて、地域や生産者と直接関係を築き、さらに地域の課題解決に参画する機会を得ることができました。
また、地域貢献企業としてのブランド価値が高まり、ESG投資の観点からも評価されることにもつながっています。さらに、法人税等において寄附額が税額控除されるため、実質的な負担を抑えた形で地域貢献を行うことができました。
- 鳥羽市様
- 企業版ふるさと納税により、安定的な財源を確保することができ、それを海女文化の保存や観光振興に活用できました。
また、首都圏に情報発信の拠点を設けることで、地域の食材や文化を継続的にプロモーションする機会が増え、地域の魅力を広く発信できるようになりました。交流人口の増加と経済の活性化にもつながることが期待できます。
- JTBならではのサポート
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JTBは、自治体と企業の橋渡し役となり、単なる「寄附」ではなく、地域との関係を深める持続的なスキームを設計しました。
JTBの企業版ふるさと納税への関与
- 企業にとってメリットのある寄附モデルの設計
- 企業が継続的に関与できる仕組みづくり
- 地域側とのマッチング支援と、プロジェクト進行のサポート
- おすすめポイント
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企業版ふるさと納税を活用することで、通常の損金算入による軽減効果約3割に加えて、企業版ふるさと納税の特例措置として税額控除を最大6割受けることができます。 合計で最大約9割の減額となることから、寄附の実質の自己負担は1割となります。
全国に拠点を持つJTBと連携いただくことで、お客様のニーズに合わせた地域との最適なマッチングを実現します。
また企業と地域をつなぐ調整役として、単なる「寄附」に留まらない、その先の継続的な仕組みづくりまで伴走いたします。ぜひともご相談をお待ちしております。
参考:企業版ふるさと納税サイト「ふるさとコネクト」
https://furu-con.jp/
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