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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 感動はリアル以上!?コロナ禍のオンラインイベントに見る「これからのビジネスイベントの最適解」

2020.10.20
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新型コロナウイルスの感染拡大以来、多くの企業が自社イベントの開催をオンラインに切り替えました。リアルイベントに代わる緊急措置的な側面が強かったオンラインでの開催ですが、オンラインならではの効果や可能性に多くの企業が気づき始めています。これからはリアルとオンラインを効果的に組み合わせた「ハイブリッド型イベント」を、戦略的に選ぶ時代に入っていくはずです。今回は「これからのビジネスイベントの最適解」をテーマに、株式会社グローバルプロデュース(以下GP社)の代表取締役社長の光畑真樹氏、アシスタントプロデューサーの山平結花氏にお話を伺いました。

大事にしたいのは「リアル以上のエモーショナルさ」

JTB:最初にお聞きします。GP社では、ハイブリッド型イベントをどのように定義づけていますか?

光畑氏:「リアルイベントをよりパワーアップさせるためにオンラインを活用する」というのが、我々の定義でいうところのハイブリッド型イベントです。具体例を挙げると、今までリアルで500名集まっていたイベントをハイブリッド型にすることで、「リアル参加500名+オンライン視聴2,000名の計2,500名を目指す」ということになります。今はまだリアルイベントは回復しておらず、オンラインイベントの開催が多いため(※2020年9月現在)、理想像としてのハイブリッド型の実績はないですが、これからのビジネスイベントは、大手企業を中心にハイブリッド型になっていくのではないかと思います。

JTB:なるほど、ありがとうございます。最近ではどのようなイベントを開催しましたか?

光畑氏:某外資系企業のキックオフイベントですね。まずこのイベントを含めて、私たちがオンラインイベントで大事にしてきたのは「リアル以上のエモーショナルさ」「画面から訴える感動やパンチ」です。参加者は、普段は日本に来ない本国の社長や役員、トップからの激励メッセージを聴くことができました。社長の顔が近く、まるで自分に語りかけているように感じられるほどです。全社員が視聴していましたが、かなり評判がよかったですね。

JTB:このイベントで特に印象に残ったエピソードやシーンはありましたか?

光畑氏:とにかくインタラクティブなんですよ。視聴者もチャットで参加して、普段のビジネスにつながるようなアイデアがその場でどんどん出てきて、それらを吸い上げることができました。これまでのリアルイベントは、ジョブズのプレゼンのように「いかに上手に伝えるか」が趣旨でした。でも、これからは「周囲を巻き込んで、参加者からの意見やアイデアを引き出し、一緒に何かを作り上げる場」になっていく可能性をハイブリッド型イベントに感じています。

JTB:なるほど。オンラインイベントをやり始めて徐々にわかってきたこともあるということですね。

光畑氏:はい。リアルタイムライブ配信を採用するイベントが思った以上に多かったです。あとで編集してオンデマンドでの配信が主流になると思っていたのですが、むしろ、そちらのほうが少ない傾向にあります。その時間に全員が一緒に見て、同じ時間を共有することがすごく大事。チャットでのやり取りも、リアルタイムで参加するからこそできるコンテンツとして、多くのお客さまからご好評いただいております。
 

ハイブリッド型イベントが持つ大きな可能性

JTB:これからリアルイベントが復活してくれば、ハイブリッド型イベントの開催も増えると考えられているとのことでしたが、今後ハイブリッド型イベントにどのような可能性を感じていらっしゃいますか?

光畑:ハイブリッド型イベントの可能性については、5つのポイントがあると考えています。

ポイント01リアル以上にコミュニケーション要素が強いこと

光畑氏:1つ目は、リアル以上にコミュニケーション要素が強いことです。イベントの形は「伝える」から「引き出す」コミュニケーションへと変わります。そのためには、チャットも今のように「聞くのと並行して書き込む」のではなく、「視聴の時間」と「チャットの入力・やり取りの時間」を分けるなどの工夫が大事です。

あと、丁寧なコミュニケーションも大切ですね。その場で視聴者から寄せられたアイデアには社長自らや経営企画部が、メディアからの質問には広報がそれぞれ必ず目を通しお答えするというコミュニケーションを、本番中だけでなく事後まで取り続けることが重要です。そうすることで、参加した視聴者が「(リアル側だけでなく)自分たちも大事にされている」と感じていただけるのではないかと思います。

ポイント02短い時間で共有できる情報の幅がリアルの何倍にもなること

光畑氏:2つ目は、短い時間で共有できる情報の幅がリアルの何倍にもなることです。今はさまざまな情報収集の媒体が存在するなか、一人ひとりの情報処理能力が高まっています。リアルであれば壇上にいる人の話を聞くだけです。一方オンラインは、限られた時間のなかで視聴者や参加者の情報処理能力に合わせて、いかに効率的にわかりやすく伝えるかがポイントになります。その代わりに、私たちはオンラインイベントではリアルの倍以上にリハーサルをしたり、説明のための投影資料を作り込んだりしていますね。

ポイント03企業のブランドイメージやアイデンティティを市場に発信できること

光畑氏:3つ目は企業のブランドイメージやアイデンティティを市場に発信できることです。ハイブリッド型イベントでは、社長のメッセージや企業のフィロソフィーを、社員だけでなく顧客や事業に関連するあらゆる企業が見ることができます。単なるイベントで終わらせません。例えば、トヨタの豊田章男社長はCMやホームページでさまざまな発信を行ってます。またソフトバンクの孫正義氏のプレゼンがYouTubeで視聴できる時代です。イベントの先の展開を考えて、そういったメッセージを発信していくことが、よりトップの仕事になると思います

ポイント04コンテンツが資産として貯まっていくこと

山平氏:4つ目はコンテンツが資産として貯まっていくことです。固有コンテンツとして、事後活用の可能性が高まります。イベントのアーカイブ化ができるだけでなく、事後アンケートだったり、参加人数や視聴者人数の数値化だったり、イベント後の影響などをデータ化したりなど、可視化して結果として残せます。例えば周年イベントの際に社長のメッセージ動画を残しておけば、新入社員だけでなく内定者や若手社員もあとで見ることが可能です。さらにモチベーションの高い社員は、そういった情報からどんどん知識や哲学をインプットできます。まさに会社の「資産」になります。

ポイント05東京と地域、海外と日本を加速度的につなげられること

光畑氏:5つ目は東京と地域、海外と日本を加速度的につなげられることですね。場所、時間に関係なく人々が集えるのもハイブリット型イベントの特徴です。例えばオンライン側であれば、社員の表彰をその場にいる社員だけでなく、表彰されている人の家族や友人が見ることができます。これまで遠地で参加できなかった人たちも視聴可能です。視聴者が増えることによって、発信側(リアル側)の人たちのモチベーションも上がります。

 


「リアル」と「オンライン」。それぞれの強みを生かし、ベストな比率を決める

JTB:ハイブリッド型イベントを開催するにあたって、リアルとオンラインの比率もさまざまだと思います。効果的な比率はありますか?

光畑氏:オンラインが優れているのは情報伝達です。なので、メディア向けのプレス発表会やキックオフイベントのようなプレゼンテーションが主流になるものは、オンラインの比率が大きくてもいいと思います。一方で「感動」という観点でいうと、表彰式やフェスティバル的なことは、やはりリアル寄りでやった方がよいですね。イベントを開催するとき、主催者が決めておくべきことで1番重要なのは、「そのイベントのゴールと出したい成果」です。それに向かって主催者と協議の上、リアルとオンライン比率を設計します。

JTB:なるほど。ありがとうございました! 最後に、ハイブリット型イベントの魅力についてお願いいたします。

光畑氏:広く社会に情報を届けられる点、もうこれですね。時間も空間も、視聴者の制限もないというところです。最先端の取り組みを、工夫しながら取り組んでいる企業であることを、取引先はじめ、社会に示せるんじゃないかと思います。

JTB:ハイブリッド型イベントの波が今後さらに加速していきそうですね!

光畑氏:そうですね!つい先日、「デジタル技術を使用して開催される中小イベントに対し、その費用の一部を補助する」という新たな取り組みが経済産業省より発表されました。ハイブリッド型イベントへのポジティブな波がさらに押し寄せてくると思います。「コロナ禍によるリアルイベントの代替案」という位置づけではなく、オンラインを効果的に活用した、今まで以上にエモーショナルで実施対効果の高い「新時代のイベント」として、さらに進化させていきたいですね。


<今回お話を伺った人>


光畑 真樹 氏(写真左)

株式会社グローバルプロデュース
代表取締役社長 クリエイティブディレクター
兼 財務経営担当 兼 人事採用担当

山平 結花 氏(写真右)

株式会社グローバルプロデュース
アシスタントプロデューサー

 

 

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人が出会う方法もビジネスイベントそのものも劇的に進化しています。では、これからのビジネスイベントは全てOnlineになるのか?必ずしも、そうとは言い切れません。五感の価値はリアルには敵いませんし、逆に人々はリアルの「良さ」を改めて認識しました。リアルの良さにオンラインの良さをプラスしていく。5:5? 8:2? 比率はさまざま...その 『 最適解 』 を見つけることが大切です。

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