閉じる ✕
  • サービス・ソリューションから探す
  • 課題・目的から探す
学校・教育機関向け
自治体・行政機関向け
閉じる ✕
  • サービス・ソリューションから探す
  • 課題・目的から探す
自治体・行政機関向け
学校・教育機関向け

企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 【コロナ禍での開催!「HR EXPO2020」取材レポート】総務・人事担当者を助けるニューノーマル時代のソリューションとは?

2020.10.27
HR(Human Resources)
生産性向上
ビジネストラベル
業務効率・DX化

毎年開催されているHR領域最大の展示会「HR EXPO」。今回はコロナ発生後、初の開催となりました。企業を取り巻く環境を劇的に変えた新型コロナウイルスの感染拡大。その前後でHR EXPOに変化はあったのでしょうか。出展傾向や来場者のニーズの変化から、この先のHR領域の展望についてレポートします。

(開催概要)
第8回HR EXPO 総務・人事・経理Week2020
  • 開催日:2020年9月16日(水)~9月18日(金)
  • 開催場所:幕張メッセ
  • 出展企業数:全体で450社以上(HR EXPO限定だと125社)

主催者に聞く!『第8回HR EXPO 総務・人事・経理Week2020』の傾向と今後のHR領域

政府が緊急事態宣言を解除して4ヵ月が過ぎた9月。千葉県千葉市美浜区にある幕張メッセで「HR EXPO 2020」が開催されました。今までにない特殊な環境下での開催となり、主催者は何を感じたのでしょうか?本イベントを開催したリードエグジビションジャパン株式会社の担当者にインタビューしました。
 

―コロナ禍での開催。出展企業の様子はいかがでしたか?

主催者:出展企業様の営業に対する熱量の高さを感じました。多くの企業様と会話をいたしましたが、やはりコロナ禍で訪問営業などの「プッシュ型案件」がほとんどできておらず、売上が減少してしまっているようです。そんな中、ようやく営業活動ができる展示会が開催されたため、「ここで売上を巻き返したい」という意欲をひしひしと感じました。
 

―来場者には何か変化がありましたか?

主催者:コロナ禍でもオンラインを通じて情報収集はできるものの、導入検討にあたっては「実際に会って説明を聞きたい」というお客様が数多く来場されていました。 リアルコミュニケーションの重要性を再認識されていると感じています。
 

―どのような課題感を持つ来場者が多かったのでしょうか?

主催者:テレワークの普及に伴い、社員に対する「勤怠管理」「人事評価」「人材育成」「エンゲージメント向上」といった課題感を持つ総務・人事責任者の来場が多かったようです。
 

―ニューノーマル時代のHR領域はどのように変化していくとお考えになりますか?

主催者:テレワークというワークスタイルが定着しつつある今、上記でお答えしたような課題は当面の間続くと思われます。テレワークにより社員が分散する中でのマネジメント手法に引き続き注目が集まると予想しています。
 

―ありがとうございました!

会場を取材!ニューノーマル時代ならではのHRソリューションを紹介

働き方改革、感染対策、業務効率化などのサービスや製品が出展されるなか、特徴的なソリューションを出展している企業へ簡単なインタビューを行いました。

今年の展示会の特徴としては、

1) コロナ禍以前よりあったソリューションでも、環境の変化によって新しい使い方や今までとは違う機能が注目されるようになった
2) 今後の展示会の在り方を模索している企業が多く、体験型のブースがいくつか設置されていた
3)「ニューノーマル時代の働き方に対応するソリューションは何なのか?」という観点で情報収集に来ている参加者が多かった


といった点が挙げられます。
 

【インタビュー①】 Withコロナでもオンラインでつながる強い組織 ~エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」(株式会社スタメン)~

TUNAGは、「社内制度」を軸としたコミュニケーションを行うことで、会社と従業員、従業員同士の相互信頼関係を築き、エンゲージメントを高めるサービス。「今、会社は何に取り組んでいるのか」「隣の部署は今何に注力しているのか」「最近入社した社員はどんな仕事を担当しているのか」を可視化します。「縦の関係(上司と部下)」「横の関係(同僚)」「これらの相互の信頼関係を深めることが組織を強くする」この理念の下で開発されたエンゲージメント経営プラットフォームです。

まず「信頼」を生み出すには、「知る」⇒「理解する」⇒「共感する」⇒「信頼する」というステップが必要だと「TUNAG」は考えています。ところが、コロナ禍で「オフィス」という場がなくなったことにより、「知る」のステップが創出されにくくなりました。それにより組織の一体感も失われはじめています。

そこで、コロナ禍以降は「TUNAG」に対して、この「知る」という役割がより求められるようになっているそうです。
具体的には、

  1.     このような環境下だと、月に1回とか数ヶ月に1回の社長の訓示のようなものでは、トップの考えが社内に伝わらない。状況に応じて、随時、タイムリーに社長のメッセージを、全社員に配信していくことが、より求められるようになった(「縦」の信頼関係の強化)。
  2.     それぞれが自宅でテレワークをしているため、他の社員、他の部署の様子を知らせ合うことが、より求められるようになった(「横」の信頼関係の強化)。

テレワークの定着により、会社への帰属意識や仲間との一体感が失われつつあるのが現状です。このままでは社員の心身にマイナスの影響を与えていくことが想定されます。1人ひとりの「心」をケアし、モチベーションを維持・向上させていくために、「知る」⇒「理解する」⇒「共感する」⇒「信頼する」というステップを意図的に創出していくことがポイントだと思われます。

【インタビュー②】 香りが空間に価値を生む ~嗅覚に訴え記憶に残すフレグランス・マーケティング「株式会社ピーサポート」~

体験型のユニークなブースを展開していたのが「株式会社ピーサポート」。出展していた商品は、高性能業務用のフレグランスディフューザーです。

香りが記憶に訴えかける力は、視覚や聴覚などより100倍強いといわれています。その特性を活かして、香りで顧客の感情や行動に変化をもたらそうと開発されました。出展ブースでは、世界的に有名な調香師が手掛けた「Juicy Peach」「菖蒲」「シャンパン」などの香りを体験できました。

元々は店舗用に開発されたものでしたが、昨年あたりからオフィスへの設置も増えてきたそうです。オフィスをより仕事をしやすい場所にすることが社員への価値提供だと考える企業が増えているようです。コロナ禍以降は、自宅に設置するユーザーも増えているそうです。

テレワーク推奨・不要不急の外出は控えるとはいっても、オフィスに行かざる得ない人もいれば、お店に行かざる得ない人もいます。そのような見えない緊張が続く中で、香りによるリラクゼーション効果は社員の生産性向上や優れた顧客体験を生み出すのかもしれません。

【インタビュー③】 サテライトオフィスの開設・ワーケーションを応援 ~北海道~

テレワークの普及が進み、よりよい働き方を模索する企業が増加する中、今回の展示会で特に賑わいを見せていたのは、「テレワーク」や「ワーケーション」をテーマにしたブースです。

北海道ブースでは、北海道庁、札幌市、旭川市、函館市、千歳市が共同で出展し、北海道へのサテライトオフィスの開設や北海道でのテレワーク・ワーケーションの実施が呼びかけられており、北海道を選ぶ5つメリットに加え、北海道サテライトオフィス・テレワーク拠点ガイドマップ(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/ssg/sgr/hokkaido-teleworkmap.htm)が大きくPRされていました。

 

<ワーケーション滞在地としての北海道のメリット>

■豊かな大自然・爽やかな空気
■ワークライフバランスを実現しやすい環境
■サテライトオフィス開設数日本一
■自然災害や新型コロナウイルスからのリスク分散
■優秀な人材の宝庫
 

北海道ブースで話を聞いたところ、最近は、特に自然災害や新型コロナウイルスからのリスク分散や地域での人材確保のため、首都圏企業が北海道へサテライトオフィスを開設したり、本社機能の一部を移転する動きが出始めているとのことです。また、北海道では、最近新しい働き方として注目されているワーケーション事業に昨年から取り組んでおり、家族で訪れたい、少人数のプロジェクトチームで訪れたいなどといったさまざまなニーズに対応できるワーケーションの普及・展開に市町村と連携して取り組んでいるそうです。

なお、北海道で取り組んでいるワーケーションについてのポータルサイト「北海道型ワーケーションポータルサイト」(https://Hokkaido-work-vacation.com)が11月初旬にプレ公開予定なので、是非ご覧くださいとのことでした。

ニューノーマル時代の働き方として、「いくつかのサテライトオフィスに分散して働く」スタイルや「ワーケーションを活用しながら、必要に応じてチームで集まる」スタイルを採用する企業が今後増えていくのではないかと感じました。

 
 

まとめ ~ニューノーマル時代のHR領域の展望とは~

HR EXPOの出展者・来場者ともに「苦しかった自粛期間からWithコロナ・Afterコロナへ移る中、希望を持って向かっていきたい」そんな思いを強く感じました。コロナによりこれまでの前提は崩れました。人と人とのコミュニケーションは、これまで以上に“質”が大きく問われています。質の高いコミュニケーションが創出できれば、これまで無かったアイディアやソリューションが生まれるかもしれません。このコロナを今まで変えられなかったものを変えるチャンスと捉えるのがこれからのポイントなのではないでしょうか。

今回、弊社JTBも出展しました。JTBブース来場者に対して実施したアンケートの結果や生の声、基調講演の内容を「第8回HR EXPO 総務・人事・経理Week2020 出展レポート」としてまとめました。アンケート結果からは、出張精算等の各種社内手続きのデジタル化だけではなく、テレワークやワーケーションといった「働く場所・時間」に関することに非常に高い関心が寄せられていることがわかりました。こちらもぜひご覧ください。

お役立ち資料第8回HR EXPO 総務・人事・経理Week2020 出展レポート

JTBブース来場者に実施したアンケートの結果や来場者の生の声、JTBブースでの基調講演の内容をレポートとしてまとめました。


資料ダウンロード

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

#Think Trunk

WEBマガジン「#Think Trunk」とは

人と人、人と組織、人と社会とのコミュニケーションのヒントをお届けする
WEBマガジンです。

人間・組織の悩みは、コミュニケーション・関係性の場づくりで解決できる。
〜JTBは、新しい形の交流のあり方を創造し、社会に貢献していきたいと考えています〜

JTB法人事業のお客様へお役立ち情報や課題解決のきっかけとなる知見、経験、アイデアを紹介するWebマガジンです。また産・官・学の皆さまとの接点があるJTBならではの垣根を越えた共創のヒントをお届けしたいと考えています。