ビジネスのグローバル化から自社製品やサービスの海外展開を考える企業も多いのではないでしょうか。海外での戦略的なプロモーションには、言語や異なる商習慣など、超えるべき壁が数多く存在します。コロナ禍で、世界的に人流がストップしていましたが、規制も緩和され始めています。また訪日インバウンドの復活の兆しも出てきてます。そこで今回は、海外プロモーションに関してご紹介します。海外進出を目指している企業の担当者の方はもちろん、インバウンド需要の獲得に取り組んでいる企業の担当者の方にも参考になるはずです。ぜひ、ご覧ください。
海外向けプロモーションが必要な理由
海外で自社製品やサービスを展開するには、その国や地域の人へのプロモーションが必要です。まずは、海外プロモーションが必要な理由について解説します。
短期間で売上を増加でき、ファン増強にも貢献する
現地のユーザーが、製品やサービスに魅力を感じるような海外プロモーションができれば、短期間でも売上を増やすことが出来ます。獲得したユーザーを離さない企画を展開すれば、効果を中長期的に継続できて、海外にロイヤルカスタマーを生み出すことも可能です。
海外では、全く知名度がない企業や製品であっても、海外プロモーションの成功により、一気に知名度を上げることができます。海外での知名度は、訪日インバウンドでも大きな役割を果たします。
ライバルとの差別化が図れる
国内に目を向けると、シェア争いが激しい業界では、イメージキャラクターに有名芸能人を起用したり、インパクトの強いキャンペーンを展開するなど、多彩なプロモーションでユーザーを奪い合っている状況です。競合他社に先駆けて、海外プロモーションを積極的に行えば、競合他社との差別化を図ることができます。ナンバーワン戦略の成功につながり、圧倒的優位なポジションを確立することが可能です。しかし、海外市場でも強豪ひしめき合う状況は生じるかもしれません。現地の競合他社と、シェアの奪い合いになるかもしれません。自社の強みを的確にアピールし、海外の競合にも打ち勝てる強力なプロモーションを実行する必要があります。
海外プロモーションに有効な方法【オンライン編】
海外プロモーションには効果的な方法があります。ここでは、オンラインでの有効なプロモーションをご紹介します。
インターネット広告
Web広告とも言われるプロモーションであり、インターネットを使った広告はすべてこのジャンルに含まれます。インターネット広告の多様化も進んでおり、それぞれの方法で、特徴的な効果を得られるため、自社に適したインターネット広告を選ばなければなりません。ここでは、ディスプレイ広告とリスティング広告について解説します。
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上の広告枠に画像や動画などの形式で表示される方法で、インターネット広告のなかでもメジャーなタイプです。バナー形式で表示されることが多いため「バナー広告」と呼ばれることもあります。インターネットを利用する人口が多い国でのアピールに向いていて、多くの企業が活用しています。
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果上位に広告枠として表示される方法で、検索連動型広告とも呼ばれています。検索エンジンをよく利用する国民性や地域性であれば、大きな効果を得られます。ターゲティングを行えるため、クリック率の増加が期待できます。
自社サイトの活用
現地向けの自社サイト構築は、海外プロモーションを展開していくうえでの基盤となります。情報の更新とユーザビリティの改善を怠らずに、常に魅力あるサイトに保つことが重要です。さまざまなプロモーションを展開していくと、ユーザーは信頼性を確認するために自社サイトを訪問します。適切な情報発信ができていれば、信頼性と認知度を上げられます。
SNS広告
TwitterやFacebookなど、グローバルに多くのユーザーを持つSNSは、個人アカウントのみのイメージがあるかもしれません。しかし、法人向けのアカウントもあり、企業広告配信枠も整えられているため、海外プロモーションにも適しています。今では、多くの企業が導入しています。ターゲットのユーザー属性を指定できて、ダイレクトにアプローチできることが大きな特徴です。法人アカウントを運用し、日々の情報を発信することにより、SNS広告の効果を上げられます。
バズマーケティング
「バズる」と言う言葉を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。「バズる」とは、急激に注目が集まり多くの人に拡散されることです。主にSNSや動画投稿サイトで起こる出来事ですが、口コミから発生するものが多くあります。「バズる」を創出できれば、製品の宣伝やユーザーの獲得をローコストで実現できます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーを起用したマーケティング手法です。SNS上には、影響力があるインフルエンサーが多く存在します。そのインフルエンサーに、企業や製品、サービスのプロモーションの一部を担ってもらうというものです。自社のアカウントのフォロワーを増やすことは容易ではありません。 しかし、インフルエンサーは、すでに多くのフォロワーを獲得しているため、インフルエンサーの情報発信には、高い影響力が備わっています。費用は発生しますが、現地のインフルエンサーに現地のプロモーションを依頼するのは効果的な手法です。
Eメールマーケティング
Eメールを利用したEメールマーケティングも注目を集めています。ユーザーにとって有益な情報を流し続けることが重要です。まずは会員登録を促します。充実したコンテンツと見やすいデザインがあれば、ユーザーの離脱も防げます。定期的なプロモーションと、サプライズプロモーションを使い分けることがポイントになります。
海外プロモーションに有効な方法【オフライン編】
デジタル化が世界中で進んでいるなか、オフラインでも海外プロモーションに有効な方法があります。ここでは、4つの方法をご紹介します。
テレビ広告
テレビ広告(コマーシャル)をプロモーションに利用すれば、多くの人に対して訴求できるため、ブランディング力が一気に上がる可能性があります。ユーザーは、テレビ広告に出ている企業やブランドに安心感を覚えるからです。
映像と音声が繰り返し放送されるため、影響力が強く、ユーザーの記憶に残りやすいというメリットがあります。しかし、制作コストが高く制作時間もかかり、効果測定が難しいことがデメリットです。
ラジオ広告
ラジオ広告は、ラジオの放送中に自社製品などを司会者が紹介したり、広告を一定時間放送したりする方法です。テレビよりもコストを抑えられて、制作時間も削減できます。プロモーションに適したリスナー層の番組を選択できるのは大きなメリットです。音声のみであるため、プロモーションのイメージを伝える工夫は必須です。
雑誌広告
雑誌広告は、雑誌に広告を載せる方法であり、視覚に訴えるプロモーションが特徴です。雑誌のユーザー層は、かなり明確に分かれているため、訴求対象を絞りやすいというメリットがあります。しかし発売までの時間やコスト、潜在顧客にプロモーションできないことが難点です。
海外プロモーションを実施するうえでのポイント
海外プロモーション成功のために抑えておくべきポイントを3つご紹介します。
01 ポイント 海外対象地域の現地調査を行う
海外プロモーションを行う際には、対象の国や地域の現地調査が重要です。自社の製品やサービスの対象となるユーザーが、どの程度潜在しているのかを把握しなければなりません。
そのためには、人口や人口密度、平均年齢、男女比、人口の年齢構成、平均所得、宗教などを入念に調査します。現地の人の趣味趣向も調査し、試供品やモニターなどを利用して、反応を調べることも効果的です。徹底した調査がプロモーション成功の近道になります。
02 ポイント 現地に受け入れられるようローカライズする
ローカライズとは、製品やサービスを別の国や地域でも受け入れられるように最適化することです。製品のデザインやロゴなどが、現地のユーザーからみて魅力あるものになっているか、最適化できているかは重要です。言語も、英語が万国共通だと思い込んでいては失敗の原因になります。
中国や東南アジア、アフリカ、南アメリカなど英語以外が公用語の国はたくさんあり、英語だけでは訴求力が発揮できないケースも少なくありません。現地の言葉や風俗に精通した人を起用して、現地のユーザーが受け入れやすい言葉やデザインで、プロモーションを実施することが大切です。
03 ポイント複数のメディア運用
海外プロモーションは、1つの方法に絞らずに、複数の方法を併用して展開することが重要です。リスティング広告やテレビ広告、インフルエンサーマーケティングなど、対象者に適した方法を複数組み込んでプロモーション戦略を構築すると効果が期待できます。結果が出る施策を見極めてから、本格的な海外プロモーションを展開することをおすすめします。
まとめ
海外進出や訪日インバウンドをターゲットに狙うのであれば、海外プロモーションは不可欠な取り組みです。海外プロモーションをライバル企業に先駆けて行うことで、大きな差別化を図れます。海外プロモーションの成功のためには、自社の製品やサービスに合わせて、複数を選択しプロモーション戦略を練ることが重要です。実施に向けては、徹底した現地調査と丁寧なローカライズがポイントになります。
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