皆様は、「HR」という単語を耳にしたことがありますか?HR(Human Resource)は、組織のエンジンである「人的資源」のことを指します。現在、企業の成長や組織づくりの基礎になるのは「人=人財」であり、最重要資源とみなされています。企業で働く人々のエンゲージメントやエンパワーメントの最大化は、重要とされてきました。しかし、新型コロナウイルスの流行によって、企業を取り巻く環境や人々の働き方が大きく変化しています。これにより、新たなコミュニケーションや育成の課題を生み出しています。今回はこういったHRに関わるトピックスをお送りします。
with/afterコロナによって進んだオンライン化とHR
昨今、リモートワークなどの多様な働き方が広まり、コミュニケーション醸成に課題を感じている企業も多いのでないでしょうか?「日本の人事部、人事白書 2023」の調査によれば、日本企業が若手社員の育成課題として、「仕事へのモチベーション」や「コミュニケーション力や協調性」を挙げていることが明らかになりました。
実際、本コラムの制作企業JTBビジネストラベルソリューションズ(以下JTB-CWT)においても、コロナ禍前後に入社した社員を中心に、「同期で集まったことが無い」、「他部署の先輩とコミュニケーションを取ったことがない」といった声があがっています。
お客様から聞いた、若手社員の声
コロナ禍前後で入社した若手社員からは以下のような声が聞かれることがあります。
- 「同期や所属部署の社員と集まったことが無く、飲み会などのイベントも経験したことがない」
- 「他部門でどのような業務をしているか、先輩社員の方と話をしたことがない」
- 「会議テーマ以外の話題で話をしたことがなく、周りの仕事の進め方などを知る機会がないため不安」
総じて、コロナ禍でコミュニケーションが希薄になってしまったという意見が多いです。
日本企業が抱える若手社員の育成課題(出典:「日本の人事部 人事白書2023」)
一方で、企業側が抱えている若手社員の育成に関する課題では、
- 約半数(48.3%)に「仕事へのモチベーション」
- 約3割(32.7%)に「コミュニケーション力や協調性」
が上位に挙げられており、前述の若手社員の意見と一致する結果が見られます。
これらの状況は、企業内で若手社員を中心にエンゲージメントやモチベーションの向上、コミュニケーション活性化の課題が浮き彫りになっていることを示していると言えるでしょう。
「今だからこそ」JTBがご提供する打ち手
以下は、JTBが得意とするHR領域のソリューションの一例です。
- 社員旅行
- インセンティブ旅行
- 社内イベント
- 上記の手配管理(コンサル)
「今どき社員旅行?」と思われるかもしれませんが、社員旅行も立派なモチベーションアップのHRソリューションです。一見古風なのソリューションのようですが、アフターコロナの今、リアルイベントは、強力なコミュニケーション創出手段として、HRの領域で再注目されています。
JTB-CWTにおける取り扱い事例
JTB-CWTにて対応したお客様HR施策の事例をご紹介します。
01医療関係の企業
医療関係の企業では、コロナ禍以降4年ぶりに、全社員キックオフパーティーが行われました。参加者からは、「各拠点のみでしか交流が無い中で、会社全体の組織を実感できることは非常に有意義だった」、「リアルで定期的に会う事はモチベーションにつながる」など、前向きな感想を得ることが出来ました。役員の方からも、「協力・結束を強く決意させるイベントが実施できた」と好評でした。
02住宅機器メーカーの企業
住宅機器メーカーの企業では、こちらも4年ぶりに全国に点在する販売店の社長・役員が一堂に会する年次会を復活開催しました。参加者からは、「日頃なかなか会えない社長・役員とリアルなコミュニケーションが取れ、様々な意見交換を行えた事で、充実感を得た」、「各種表彰や事例発表を見て、仕事へのモチベーションが上がった」という喜びの声をいただきました。
まとめ
このコラムをご覧になっている皆様の会社では、このようなイベントや取り組みが実施されているでしょうか。アフターコロナの新しい働き方の中で、新たな挑戦を考える企業に対し、JTBは人々の交流・コミュニケーションを中心にしたソリューションを提供しています。新しい取り組みや、かつての活動の再開を考えてみてはいかがでしょうか。一緒に新しい時代のHRを創り上げましょう!