働き手と所属組織が信頼関係を築き、自発的な貢献意欲から行動へとつながるエンゲージメント。企業にとってはビジョン実現や事業の推進力となり、採用力強化につながることから、従業員のエンゲージメント向上は重要な経営課題になっています。さまざまなアプローチが考えられる中、どの企業にも訪れる節目の年、すなわち周年の活用は好機と位置づけることができます。周年記念を事業と捉え、活動を通じて従業員との望ましい関係を構築するには、組織の課題抽出と解決や改善につながる施策の実行、効果測定のサイクルを回すことがカギになります。今回は、企業事例を通じ、ビジョンや理念の浸透、従業員の一体感の醸成につながる周年事業の進め方やポイントを考察した講演の模様をレポートします。
~『日本の人事部』HRカンファレンス2022-春-講演レポートより転載~
講演者紹介
2016年グループ再編により(株)JTBコミュニケーションデザイン、モチベーションイベント局長等を経て 2022年より事業共創部プロデュース局長(現職)。企業コミュニケーション課題へ『コミュニケーションデザイン』を提案、 特に周年事業を数多く手掛ける。また MICE 研修講師、大学観光関連学科での講義等も行う。
2022年5月26日に日本の人事部が主催する【HRカンファレンス2022ー春ー】に、JTBコミュニケーションデザイン 事業共創部 プロデュース局 局長の塩谷が登壇しました。
どの企業にもやってくる“節目(周年記念)”の年。周年を「式典」や「社史編纂」といった過去を振り返る“お祭り”にするだけでなく、近年は働き手と所属組織が信頼関係を築き、自発的な貢献意欲から行動へとつながるエンゲージメント向上に向けた取組みに力を注ぐ企業が増えてきています。
従業員エンゲージメント向上に取り組むことは、企業にとってはビジョン実現や事業の推進力となり、採用力強化にもつながると言われています。さまざまなアプローチが考えられる中、どの企業にも訪れる節目の年、すなわち周年の活用は好機と位置づけることができるのです。
その好機=周年記念を事業と捉え、活動を通じて従業員との望ましい関係を構築するには、組織の課題抽出と解決や改善につながる施策の実行、効果測定のサイクルを回すことがカギになります。本セミナーでは、実際の企業事例を通じ、ビジョンや理念の浸透、従業員の一体感の醸成につながる周年事業の進め方やポイントを考察いたしました。
まとめ
セミナーの前半のテーマは「企業の“節目”にあたる周年事業とは何かを考える」で、周年事業がもたらす価値や事業の範囲、進め方について解説しています。周年は重要なターニングポイントであり、今までを振り返ると同時に社内外に向け、これからの自社のビジョンやあり方を示す貴重な機会となります。後半では、エンゲージメント強化につながる4つの周年事業の例を取り上げています。ぜひ、ご参考にしていただき、皆様の会社の周年事業のお取組にお役立て下さい。