人的資本を最大限に活かす組織になるために!
人的資本を活かした企業経営とは人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。経営陣が自社の中長期的な成長に資する人材戦略の策定を主導し、実践に移すとともにその方針を投資家との対話のほか、統合報告書などによりステークホルダーに説明することは、持続的な企業価値の向上に欠かせません。しかしながら正直なところ、何から手をつければ良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。また試行錯誤するにも多くの時間やコスト、労力を掛けてはいられないというのが現実問題としてあるかと思います。
組織の課題解決に寄り添うビジネスパートナーとしてJTBは、「人をつなぐ、組織をつなぐ、社会をつなぐ。その先のサステナブルな未来へ」をテーマに『JTBビジネスソリューションEXPO2022』を2022年11月に開催。〈営業・マーケティング戦略〉〈組織・人材戦略〉〈広報・経営戦略〉の3つの観点から、複雑化・多様化していく組織・社会の課題解決に関する様々な事例を紹介しました。その中でも〈組織・人材戦略〉の観点から実施された3つのセッション内容は、企業活動を支え、組織を発展させる基盤づくりを担う人事・総務担当者がめざすべき個人と組織の強化に、密接に関係しています。そして「働きやすさ」を整え、「働きがい」を高め(EVPを高める)、「イキイキ社員」を生み出す方法を考える上で、大いに役立つものです。
掲載内容は2022年11月時点の情報となります。
INDEX
人事・総務などの視点から見た個人、組織の強化につながる3つのセッション
01人的資本を活かす組織をつくる~サイバーエージェントの取り組みとは~
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上場直後は年間の退職率が30%を超える状況から一変し、現在は社内のアンケートにおいて「関係性の質が良い」と答える社員がおよそ8割と、より良く変換できた株式会社サイバーエージェント。当セッションでは、株式会社サイバーエージェント常務執行役員 CHO 曽山 哲人氏を迎え、「社員のやる気と才能を活かす組織をつくるにはどうすればいいのか」を氏の経験にもとづく具体例を挙げながら、詳しく解説いただきました。企業で人事・総務を担当される皆さまには必見の内容です。
02人的資本を最大限に活かす組織創り!~情報開示のあり方を考える~
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今話題となっている人的資本の情報開示。しかし、「何から進めたら良いかわからない」や「具体的な取り組み方法が知りたい」という声を耳にすることがあります。企業の人事・総務担当者が直面している課題を念頭に、当セッションでは株式会社ソーシャルキャピタルマネジメント 代表取締役社長 小林 博之 氏と、株式会社JTB 上山 毅の両名が、「EVP(社員が共感できるその企業で働く価値の提案)」をもとに、人的資本への情報開示で本当に重要なポイントは何かを詳しく紐解きます。
03中長期的な企業価値向上に向けて、現場主体で推進する組織開発とは
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IT技術とHR(Human Resources)分野が融合して生まれた、新しい時代の人事・組織マネジメントサービスであるHRテック。その注目度が市場で高まっています。JTBグループでは、これまで約30年にわたってモチベーションコンサルティングに携わり、研究を続けてきました。当セッションではそれらのノウハウをベースに、JTBコミュニケーションデザインが独自に開発したHRテック「WILL CANVAS」の機能特徴や導入メリットをわかりやすく紹介しています。
まとめ
実際の企業(株式会社サイバーエージェント)の成功事例をもとにした、人的資本の活かし方がリアルに伝わってくるセッションから、旬の話題である人的資本の情報開示の方法が見えてくるセッション。さらに、人的資本経営をテクノロジー面からサポートするHRテック「WILL CANVAS」を詳しく解説したセッションなど、アプローチの異なる3つのセッションレポートをご覧になればきっと、これまで漠然としていた人的資本の活かし方がより明確になり、理解しやすくなることでしょう。