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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 2020年、「交通・宿泊・会場」の確保が社会問題に!今からできる準備とは?

2020.03.10
ミーティング・イベント
会議・イベント運営

2020年のMICE、会場はお決まりですか?
今から対策を打たなければ、手遅れになる可能性も

ミーティングや表彰式などを含む、MICE開催にともなう交通・宿泊・会場の手配。今年のMICEの準備ばかりに、力を注いではいないでしょうか?実は今、目を向けるべきは2020年のMICE。今から早めの準備を始めることが、リスク回避の鍵と言えます。

観光庁では2020年に、訪日外国人数4000万人を突破するという目標を掲げており、特に東京は東京2020オリンピック・パラリンピックの影響で交通や宿泊施設などが枯渇し、混乱を招く可能性もあると懸念の声があがっています。

年別 訪日外客数の遷移
日本政府観光局 (JNTO) 発表統計(2019年3月)より

首都圏の交通機関について

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京都は、大会期間中の都心部の道路や鉄道などの混雑度を示す「大会輸送影響度マップ」を作成し、都のホームページで公表しています。

高速道路 混雑予測 東京都オリンピック・パラリンピック準備局 「大会輸送影響度マップ」より

各会場のまわりを中心に一般道路の混雑が見込まれるほか、首都高速道路では、各路線で日中の所要時間が通常の3倍以上かかるという予測が示されました。

また鉄道では、臨海部の路線などで朝夕は「乗車率180%」に達すると見込まれているほか、会期中の朝、「乗車率200%」の電車が1.5倍になるという試算も発表されています。

宿泊施設について

2020年の会期中、東京や大阪などの都市部を中心に、およそ4.4万室が不足するとも言われており、客室不足が深刻化すると見込まれています。

都内の多くのホテルや宿泊施設は、東京2020オリンピック・パラリンピックのために、組織委員会に客室を提供します。過去の大会における外国人観戦者数を参考に勘案すると、観戦を目的とした訪日外国人数は20~40万人。日本人観戦客やその他の外国人観光客も合わせると、宿泊人数は約260万人、必要な宿泊室数は約173万室にのぼると予測されています。

ホテルによって部屋数は異なりますが、東京への招致段階で宿泊部屋の確保が必須であったため、すでに一定の部屋数がブロックされている施設も多いと考えられます。のこる宿泊部屋も国内外からの観戦客で満室になることが予測され、実質的に東京都内でまとまった宿泊施設を確保するのは、至難の業と言えるでしょう。

会場について

交通や宿泊だけでなく、展示施設の閉鎖など、MICEの会場候補となる施設にも影響が出始めています。
たとえば、東京ビッグサイトは、2020年5月から9月までの5ヵ月間にわたって完全閉鎖を発表。この期間中に開催されるはずの500本以上の展示会やイベントが、縮小開催もしくは中止を余儀なくされます。

このような状況から、会場不足は東京2020オリンピック・パラリンピックの会期中だけではなく、会期前後にも広がると考えられ、2020年は一年を通して会場手配が困難になると予想されます。MICE担当者のみなさまは、今から早めのお問い合わせやご予約をおすすめします。

これらの問題に対する2つのソリューション

東京2020オリンピック・パラリンピックにともなう、交通・宿泊・会場問題。
そこで新たな解決策となり得る「ユニークベニュー」と「温泉MICE」についてご紹介します。

01会場特有の特別感で、体験価値を高める「ユニークベニュー」

ユニークベニューとは?

魅力ある建造物やパブリックスペースなどを利用することで参加者の興味を惹き、驚きと感動を与えられるユニークな会場のことを指します。

たとえば、「博物館・美術館」「歴史的建造物」「神社仏閣」「城郭」「屋外空間(庭園・公園、商店街、公道)」など、日本らしさや地域性、会場特有の特別感を演出することで、参加者のみなさまにより一層の満足感を提供することができます。

ユニークベニューで生まれる価値
  • ホテルや展示場など会場不足の打開に向けた新たなソリューションになる。
  • 単なる代替え手段に留まらず、地域の風土や文化を体感できる施設や空間を会場として利用することで、その土地特有の“特別感”を演出できる。
  • 「特別な体験」によって企業のブランド価値を伝えたり、参加者の連帯感を高めたりする効果を期待できる。
  • 海外からのゲストに対して、日本文化・地域の文化を印象づけることもできる。
  • 「参加者の満足度」が非常に高い。

このように、ユニークベニューはさまざまな面で付加価値を生み、MICEの新しいかたちとして積極的に導入をはかる企業や団体も増えています。

02観光庁のヒアリング調査により実証 ユニークベニューの「満足度の高さ」

ユニークベニューは、主催者側の課題を解決するだけでなく、参加者の満足度も非常に高く、MICEの体験価値を高めるソリューションとしても注目を集めています。その期待度は、観光庁が発表しているMICEの満足度調査からも読み取ることができます。

観光庁 2019年3月 発表資料「MICEの誘致拡大に向けた ユニークべニュー活用促進事業」より

高評価の声はこれだけではなく、会場での演出やプログラムに対しても、参加者の90%を超える方が満足と回答し、また会場を訪れたいという意思を示されています。

地方やリゾート地の開放感やくつろぎを活かした「温泉MICE」

混雑が見込まれる都市部での開催は避けたい。ゲストのみなさまに、これまでにない感動や新しい価値をご提供したい。そんなときには、地方やリゾート地での開催をご検討されてみてはいかがでしょうか。

たとえば、JTBが手がけている「温泉MICE」。街中から離れた温泉旅館で、ミーティング&イベントを行うことができます。

温泉MICEで生まれる価値
  • 都市部の会議室を離れ、非日常のリラックスできる空間だからこそ、思考が活発になり、新しいアイデアや意見が生まれやすくなる。
  • 解放感が高まることで参加者同士の心の距離が縮まり、交流が促進される。
  • 非日常感のある大自然と温泉によって心身ともに癒やされ、仕事へのモチベーションが向上する。
  • 「温泉MICE」と温泉街の近隣で楽しめる「ユニークアクティビティ」を組み合わせることで、さらに新しい体験をお届けできる。

会場不足を解決する手段としてだけでなく、ミーティング&イベントの価値を高める新たな一手として、ユニークベニューや温泉MICEの活用を考えてみてはいかがでしょうか?

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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