1000名以上の社員が一堂に集まる年に一度のアワード。企業経営にとっても重要な節目となる大切なイベント。
感染症でリアルイベントとしては開催できなくても、楽しみにしている社員のためになんとかほかのかたちで実施することはできないか。急遽オンラインイベントでの実施を決め、またZOOMで実施すると決めてから2週間で本番という厳しいスケジュールの中、様々な困難な課題を乗り越えながら完成度の高いアワードの実現に至った経緯についてご紹介いたします。
リモートによる社員のコミュニケーション不足、モチベーション低下を解消したい、なにか社員が喜ぶイベントを実施したいけど、なかなか踏み切れずにいる企業担当者様必見です。
- 背景
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毎年全社イベントとして実施し、2020年度も4月に実施予定だったアワード。しかし、感染症の影響により、リアルイベントとしての実施が不可能に。1000名以上の社員が一同に集まり、企業経営にとっても重要な節目となる年に一度のイベントを何とか他のかたちで実現したい、新型コロナに負けずに2019年度の実績やパフォーマンスを称えあいたい、アワードを楽しみにしていた社員の思いにこたえたい、そんなご要望をいただきました。
- 課題
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1000人規模で双方向性を実現するオンラインイベントは、まだ世の中では前例のない取組み。受賞者の当日のサプライズ発表や、驚きがさめやらない受賞者のコメントなど、臨場感やドキドキ感をオンラインイベントでも出していくことは外せないポイント。発信者と視聴者のタイムラグがないこと、双方向的にスムーズなコミュニケーションが取れること、大人数でもリアルタイムに視聴できること、視聴者を飽きさせないこと、が大きな課題となりました。
- 当日のスケジュール
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16:00 ZOOM説明16:10 社長より開会挨拶・乾杯16:15 ヤング賞表彰、受賞者コメント16:40 MVP表彰、受賞者コメント17:00 芸人オリジナルネタ17:05 準グランプリ表彰、受賞者コメント17:15 グランプリ表彰、受賞者コメント
社長統括、一本締め
- 演出のポイント
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- PCカメラではなく、エンジニアカメラと映像ソースのスイッチングアウトにより、テレビを観ているような画面展開に。
- オンラインイベントの視聴中は飲食自由とし、オンライン飲み会のように乾杯のシーンからアワードをスタート。
- システム管理者が視聴者を配信画面に招待できるZOOM機能を活用し、サプライズで発表される受賞者を配信画面に登場させ、喜びのコメントをもらう。
- 人気お笑い芸人さんをMCとして迎え、視聴者を退屈させないエンタメ的な進行演出に。
- MCの芸人さんに会社に因んだオリジナルのネタを披露してもらったり、進行の要所要所でコメントにツッコミを入れてもらう台本を制作することで、ワクワク感を創出。
- 受賞者の直属の上司や、お世話になった人など複数のプレゼンターにサプライズで登場してもらい、お褒めコメントをいただくことで、感動的なシーンを実現。
- オンラインイベント終了後、リモートにて取材を実施。本番を振り返るコメントをいただく。
- 導入効果
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MC、受賞者、プレゼンターのほかに、“褒める人”をサプライズ登場させたことで、今まで前例がないかたちでのイベントだったにもかかわらず、多くの社員が感動して涙を流すくらい、社員の想像をはるかに超えた完成度の高いオンラインアワードとなりました。また、本番実施後に行ったアンケート調査でも過去最高の満足度となり、リモートで物理的に距離は遠くなったが、心理的な身近さが増え、社員としての一体感を再認識することができました。
- おすすめポイント
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ほかの配信システムではタイムラグが30秒ほどかかるが、ZOOMでは1~2秒。視聴者も配信画面に登場させることができるため、サプライズで発表される受賞者を配信画面に登場させ、喜びのコメントをもらうことで、その場にいるような臨場感と感動を視聴者全員に届けることを実現しました。
前年度の業績やパフォーマンスを全社で称えたいという先方の想いより2017年以降毎年開催をしているアワードですが、新型コロナウイルスの影響により今年はリアルイベントの開催は不可能となりました。しかし、何も“やらない”のではなくて、この状況下でも“やれる”ことを担当者と話し合い、前例がなくとも1から創りあげるという想いを持って取り組みました。打ち合わせも全てオンライン上で行い、且つ短期間での準備だったにも関わらず参加者様からは過去最高の評価をいただき、大変嬉しく思っております。どんな状況でもお客様の想い×JTB=“成せないことはない”と思っております。引き続きお客様の課題に対して最適な提案ができるように正対していきます。