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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 これからの社員研修のカギとは?成功事例にみるオンラインの活用

2021.06.16
HR(Human Resources)
人材・組織力強化
ミーティング・イベント
会議・イベント運営
従業員満足(ES)向上

コロナ禍の現在、社員研修を従来通りのやり方で行うのは難しい状況です。そこで、これまでのやり方に代わって主流になりつつあるのが「オンライン研修」です。皆さまの企業でも導入が進んでいるのではないでしょうか。オンライン研修には、多くの社員が同じ内容を受講できる、移動にかかる時間とコストを削減できる、感染症対策になるといった多くのメリットがあります。しかし、コミュニケーションや研修効果の面で課題もあるため、しっかり準備をしたうえで実施することが大切です。そこで今回は、オンライン研修のメリットとデメリットについて成功事例をご紹介しながらお伝えします。

テレワークの普及 オンライン技術を活かした働き方が主流に

新型コロナウイルス感染症の流行によって、「オフィスに社員が出勤し、対面で会議や打ち合わせをする」「お客様のオフィスに訪問する」という従来のワークスタイルを変えざるを得ない状況となりました。毎日新聞社が国内主要企業126社に対して行ったアンケート(2021年1月発表)によると、回答した114社の企業のうち、113社がすでにテレワークを導入しているということです。また、9割は感染症の終息後もテレワークを継続したいと答えていることから、テレワークが当たり前の時代が到来しつつあると言えます。

出典:主要126社アンケート コロナ後も在宅、企業9割 国、環境整備急務に | 毎日新聞

社員研修の手法もオンラインに

新型コロナウイルス感染症の流行による緊急事態宣言が最初に発令されたのは、2020年4月7日のことでした。これはちょうど新入社員が入社し、研修をスタートする時期と重なっていました。さらに、1年後の2021年4月になっても終息の兆しは見えていません。eラーニング戦略研究所が2020年12月14日に発表した調査結果によると、新型コロナウイルス感染症の影響によって「従来の新入社員研修が実施できなくなった」と答えた企業担当者は74.7%にも上ります。
また、オンライン研修を実施している企業のうち、2020年2月以降にオンライン研修を始めた企業は65%と半数を大きく超えています。コロナ禍の影響によって、これまでオンライン研修を実施していなかったが、導入せざるを得なかったという背景がうかがえます。

オンライン研修のメリットとデメリット

新入社員研修や管理職研修、コンプライアンス研修など、企業ではさまざまな研修が行われます。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、こうした研修の多くがオンラインで行われるようになりました。感染拡大の初期段階においては、通常の開催ができないために、一時的な対処法としてオンライン研修を導入したという企業が多いのではないでしょうか。

しかし、感染症拡大は長期化しています。これからは、オンラインのメリットとデメリットを理解したうえで、上手に活用していく必要があります。アフターコロナにおいては、研修もオンラインとオフラインの併用がスタンダードになるでしょう。そこで、改めてオンライン研修のメリットとデメリットについて確認します。

オンライン研修のメリット

「月間総務」の調査によると、担当者が感じるオンライン研修のメリットは、主に「移動時間の削減」「場所による制約がない」「金銭的コストの削減」の3点であることがわかっています。

オンライン研修のメリットはなんだと思いますか

出典:73.4%が対面研修のオンライン化に着手したが、うち59.0%がオンライン研修を対面に戻したいと回答 - 月刊総務プラス | 月刊総務オンライン

時間やコストの削減、全国一律の実施といった特徴は、オンライン研修の手法に特別な工夫を凝らさなくても得られるメリットです。実感されている方も多いのではないでしょうか。

オンライン研修のデメリット

同じく「月間総務」の調査では、オンライン研修のデメリットについて「社員の交流機会が減る」「実践型研修が難しい」と答えた担当者が、どちらも7割前後と高い割合となっています。また「社員が受け身になりやすい」「緊張感・集中力の低下」「通信トラブル」という答えもそれぞれ半数を超えています。

オンライン研修のデメリットはなんだと思います

上記の結果の通り、多くの担当者がオンライン研修の効果や手法に課題を感じていることが読み取れます。

これらの課題の解決策としては、研修内容によってオンラインとオフラインを使い分けることが挙げられます。主催者側は会場でのリアル開催でも、参加者はリアル・オンラインのどちらでも参加できる「ハイブリッド型」も選択肢の一つです。

ビジネスマナーや営業基礎といった基礎的な研修や、フォローアップ研修といった内容はオンラインでも比較的効果が得やすいため、オンラインの形を維持したまま、ブラッシュアップを図ってみてはいかがでしょうか。

オンライン研修の成功事例

オンライン研修では、対面の研修とは異なる視点からプログラムを組んだり、運営・進行する必要があります。ここでは、「コミュニケーションが希薄になりがち」「オフラインで実施していた研修の効果が得られるのか不安」といったオンライン研修ならではの課題をクリアし、高い研修効果を実現している事例をご紹介します。

事例01大人数でのオンライン研修でも均一な教育を行うことに成功

A社では、15日間で150名の研修生に対し、オンライン研修を実施。急遽、オンラインでの実施となったため、研修生個人のPC・ネットワーク環境で参加してもらいました。資料配付や課題提出はクラウドストレージサービスを利用。「全員に同じ話をすることが大切」というA社の従来の研修コンセプトは崩さず、クラス分けも2クラスにとどめ、講師陣4名(メイン1名、サポート3名)が、1クラス約70名に向けて講義を実施しました。配信にはオンライン会議ツールのZoomを使用。Zoomなら講師が研修生の顔を一人ひとり見ることができたため、都度理解度を確認することが可能でした。研修生にリアクションを求めるように工夫することで、人数が多くても、双方向のやり取りで緊張感ある研修を行うことができました。また従来は紙で行っていた研修アンケートも、オンラインのアンケートフォームを活用することで回収・集計に要する時間を大幅に削減。終了後すぐに講師間で連携、振り返りをすることができました。これにより、研修の問題点のすぐに見つけることができ、研修生のフォローにつなげることができました。オンライン研修のメリットを活かしつつ、デメリットを回避できた事例と言えます。

事例02グループ分け機能を活用し、双方向のコミュニケーションを実現

IT関連事業を手がけるB社では、新入社員を高いレベルで育成することを目指し、これまでプログラミング開発の技術習得をベースにした新入社員研修を実施していました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年度の研修はオンライン開催に切り替えることを検討しましたが、同社が大切にしている「主体的に学ぶ姿勢」で研修に臨めるのか、一方通行な学習スタイルになってしまわないかと不安が尽きませんでした。

その課題を解決したのが、グループワークを行うのに適したZoomのグループ分け機能「ブレイクアウトルーム」でした。新入社員を小集団に分けたうえで、質問専用ルームもいくつか設置しました。これにより、一方通行の指導に陥ることなく、研修を受講する新入社員も活発に質問ができ、講師と新入社員の双方向でのコミュニケーションを実現しました。


まとめ

新型コロナウイルス感染症は未だ収束の兆しが見えていません。従来通りの業務を行うのが難しい中で、研修についても、新しい在り方を模索していく必要があります。感染リスクを軽減させるという点では優れているオンライン研修ですが、オフラインの方が効果的な研修もあります。これからは対象者と研修目的に合わせて、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型研修を行ったり、自社に適した形のオンライン研修プログラムを組むなど、さまざまな工夫をして研修効果を高めていくことが大切です。貴社でも新たな形の研修を検討してみてはいかがでしょうか。最後に、研修の企画に役立つ資料をご紹介します。ぜひ、ご参考になさってください。


デジタルパンフレット企業イベントに活用できる「オンラインプログラム集①」~チームビルディング編~

新型コロナウイルスの影響で、イベント・研修などを中止や延期したり、テレワークによるストレスや社員同士のコミュニケーション不足を感じられたり、様々な課題に直面している方もいらっしゃるかと思います。そのような中でオンラインを活用したイベントを実施する企業も増えています。そこで、企業・団体向けのオンラインプログラムをまとめてご紹介。第一弾は「チームビルディング」プログラムです。自宅から参加できる企画等、ニューノーマル時代のチームビルディングプログラムをご紹介します。(2021年9月作成)

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デジタルパンフレット国内体験型プログラム集② チームビルディング編

体感することで得られる学びがあります。
その場所、その時ならではの体験を通して、従業員同士のコミュニケーション強化やモチベーションアップ、人材育成などを促進し、新しい発想、ビジネスヒントが生まれるきっかけづくりをサポートするプログラムをご紹介します。(2021年10月作成)

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