顧客や取引先の周年祝いには何か贈り物をしていますか?周年祝いは大切な顧客や取引先のお祝いの機会。普段の感謝を含めしっかりと想いを伝えたいものです。しかし、贈り物といっても、どのようなものが向いているのか、どのような方法で贈るべきかなどお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、周年祝いにかかわる担当者に向けて、おすすめの周年祝いの贈り物や贈り方のマナーについてご紹介します。貴社の大切な顧客や取引先への贈り物を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
周年祝いとは?
企業や取引先の周年祝いとは、創業から現在まで営業を続けられたことを祝う機会です。設立日や創業記念日は毎年訪れますが、節目となる年は盛大にお祝いが行われる傾向にあります。1周年、5周年、10周年、長い企業では50周年、100周年とさまざまです。
周年祝いに関するマナー
企業の周年祝いに関するマナーを、周年祝いを贈る立場、受け取る立場の両方からご紹介します。
周年祝いの相場
周年祝いの贈り物の相場は、先方との関係性により変わります。周年祝いを検討する際には、取引の頻度や内容に応じ、贈り物の予算を決めていくのがポイントです。たとえば、通常の取引先であれば、1~2万円ほどが相場です。懇意または重要な取引先であれば、3~10万円ほどが目安です。取引がない場合は、5千~1万円ほどを目安に贈り物を選んでいくとよいでしょう。
贈り主の名義によっても、周年祝いの相場は変わります。グループや法人として贈る場合の予算は、2万~7万円ほどが目安です。なお、個人名義で周年祝いを贈る場合には、1万~1万5千円ほどが目安です。過去に先方から周年祝いをいただいている場合は、同程度の金額に合わせることをおすすめします。ただし、10周年、20周年のような節目の年には、相場を上回る贈り物を検討してみてもよいでしょう。
周年祝いを贈る時期
周年祝いを贈る時期は、記念日の1週間前から当日までです。当日に周年祝いのパーティーがある場合には、前日までに贈り物が到着するように手配します。もし前日に間に合わないようであれば、当日、パーティーが始まる前に届くようにします。パーティーの主催者への連絡も、忘れずに行いましょう。
周年祝いを選ぶ際に気をつけたいポイント
周年祝いは、喜ばしい催しです。そのため、損失や損害をイメージさせる商品は、贈り物に不向きです。たとえば赤一色の贈り物は「赤字」や「火事」を連想させるため、贈り物としてふさわしくありません。「火」に関連するアイテムも避けたほうが無難です。先方に不快感を与える贈り物を選ばないよう注意が必要です。
周年祝いのお返し
周年祝いを受け取った場合には、お返しが必要です。パーティーや式典を開催する場合は、その場で内祝いとして記念品をお渡ししてかまいません。大々的にお祝いをしない場合は、周年祝いの贈り物を受け取ってから1~2週間以内に、お返しの品物にお礼状を添えて送ります。
お返しに添える熨斗(のし)の書き方は、どのようにお返しをするかによって変わります。パーティーや式典の場でお返しを手渡す場合は、開店〇周年記念・創立〇周年記念・記念品・粗品などと記します。一方、あとから品物を贈る場合には、御礼・開店之内祝・開業之内祝などが妥当です。どのようにお返しをする場合でも、名入れの部分には、自身の会社名や店名を記入します。マナーに不備がないよう、社員には丁寧に指示してください。
周年祝いに喜ばれる贈り物
ここからは、周年祝いにおすすめの贈り物をご紹介します。
カタログギフト
カタログギフトは、先方に好きな商品を選んでもらえるため人気があります。気に入ってもらえる贈り物を選ぶためには、相手の好みや趣味を知る必要があります。しかし、仕事上の付き合いであれば、個人的な情報はわかりにくいかもしれません。仮に先方の好みに合う贈り物であっても、先方がすでに持っているものを選んでしまう可能性もあります。その点、カタログギフトであれば、先方が本当に喜ぶものを贈ることができます。
お花・観葉植物
特に人気があるお花・観葉植物は、華やかで集客効果も見込める胡蝶蘭です。ただし、赤字や火事を連想させるため、赤い胡蝶蘭は避けた方が無難です。花言葉に着目すると選択肢が広がります。「幸福」を意味する胡蝶蘭、「富」を表すポトスなど、ポジティブな花言葉のものを選ぶようにするのがポイントです。なお、先方の職場環境によっては、お花や観葉植物を置くスペースがない場合や、職場の雰囲気に合わない場合もあります。コンパクトな鉢を選ぶ、そもそも観葉植物を贈らないなど、先方の職場環境にも考慮しつつ選ぶことをおすすめします。
時計
置き時計や掛け時計は「ともに時を重ねていく」と言うメッセージが込められており、周年祝いに適しています。デザインの豊富さに加え、メッセージを添えたとしても1万円ほどで収まるものが一般的です。職場に馴染むように、高級感のあるデザインを選びます。日常的に目にする時計であれば、自社について考えてもらえる機会が増えるかもしれません。取引のチャンスを増やせる可能性があります。
お酒・お菓子
お酒やお菓子は種類が豊富で、価格もさまざまです。お酒はお祝いの席で振舞われることが多いため、周年祝いに適しています。ただし、お酒を好まない人もいます。可能であれば先方の好みをチェックできると、より満足いただける贈り物を選べるでしょう。自社の会社名や店名の名入れをしたお菓子も、大勢で食べられるため人気です。仕事の合間に一息つきたいとき、お菓子があれば嬉しく感じてもらえるでしょう。
周年祝いの贈り方
周年祝いの贈り方に関するマナーをご紹介します。先方が気持ちよく贈り物を受け取れるよう配慮してください。
熨斗(のし)
周年祝いに適した水引は、紅白または金銀の蝶結びタイプです。水引にはさまざまなタイプがあり、それぞれに意味があります。蝶結びタイプの水引は「何度も祝いたい物事」に適しています。内祝いの水引とは異なるため、混同しないよう注意が必要です。水引の上方にあたる表書きには、「御祝」「創立〇〇年御祝」「祝〇周年」「御創立〇周年御祝」などと書きます。また、名入れには自社の会社名や店名を記します。
メッセージ
周年祝いのメッセージには、マイナスイメージの表現を避けます。たとえば「天災が続く中」や「新型コロナウイルスが猛威を振るう中」などの表現は避けます。ほかにも「倒れる」「潰れる」「詰まる」「傾く」「閉じる」「流れる」などの縁起が悪い言葉は控えます。
以下に、周年祝いに適したメッセージを紹介します。
- 「創立〇周年、おめでとうございます。貴社のご躍進をお祈り申し上げます。」
- 「オープン○周年、おめでとうございます。これからも地域に愛されるお店として、商売繁盛を心よりお祈り申し上げます。」
- 「貴社創立○周年、謹んでお祝いを申し上げます。皆様のご発展とご健勝をお祈りいたします。」
周年祝いのお返しに周年記念品を贈る
周年を迎えた企業が、従業員や顧客、取引先などに対して贈る品物が「周年記念品」です。周年記念品は、日頃の感謝の気持ちを表現できるだけでなく、自社をアピールするきっかけにもなります。ビジネスチャンスの拡大も期待できるでしょう。周年記念品には、万人に好かれそうな商品が向いています。好みがわかれる商品を選ぶと、先方に喜んでもらえないかもしれません。なお、企業名やメッセージを刻む際は、面積を小さめにします。これは刻印が大きすぎると、日常的に使用していただけない可能性があるためです。喜ばれやすい周年記念品と言えば、すぐに食べられるお菓子、オフィスで使えるステーショナリーグッズやメモリースティックなどが挙げられます。また自由に好きなものを選べるカタログギフトもおすすめです。
まとめ
今回は、顧客や取引先の周年祝いでの贈り物の選び方、贈り方についてお届けしました。周年祝いは、大事な顧客や取引先企業の事業継続を祝う催しです。周年祝いの際、贈り物を贈ることは、自社と先方のエンゲージメント強化につながり、またビジネス拡大のきっかけになるかもしれません。周年祝いをひとつのチャンスと捉え、しっかりと準備することをおすすめします。贈り物にはいろいろな選択肢がありますが、相手の趣味趣向や職場環境など、さまざまな観点を考慮し選ぶことが大切です。この機会に、顧客や取引先企業の周年祝いについて、あらためて検討してみてはいかがでしょうか。
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