周年記念のお祝いは、顧客や取引先企業の節目を祝う特別な機会です。日頃の感謝や今後の発展への願いを込めた贈り物は、良好な関係を築く上で非常に重要ですし、企業イメージを左右する大切な機会でもあります。 しかし、「どのような品を選べば失礼がないか」「マナー違反にならないか」「本当に喜ばれるものは何か」といったお悩みをお持ちの企業担当者様、経営者様も多いのではないでしょうか。 本記事では、企業の周年祝いを成功させたい方に向けて、顧客や取引先への周年祝い・創立記念におけるおすすめの贈り物や、贈る・受け取る・主催する際のマナーについて徹底的に解説します。大切な方々への贈り物選びの参考に、ぜひご活用ください。
また記事の最後では、特別な贈り物に最適な『ロス旅缶(食品ロス削減に貢献する規格外野菜を活用した缶詰)』をご紹介します。

周年記念・周年祝いとは?
周年祝いは、企業がこれまでの歩みを振り返り、日頃から支えてくださる顧客や取引先への感謝を伝える絶好の機会です。単なる形式的な行事ではなく、今後の発展を誓い、関係者との絆を深めるための重要なイベントと捉えましょう。
周年記念・周年祝いに関するマナー
企業の周年祝いに関するマナーは、贈る側だけでなく、受け取る側、そして周年パーティーなどを主催する側によっても異なります。それぞれの立場における適切な振る舞いを知り、気持ちの良いお祝いの場を設けましょう。
周年記念・周年祝いの相場
周年祝いの贈り物の相場は、先方との関係性によって異なります。周年祝いを検討する際には、取引の頻度や内容に応じ、贈り物の予算を決めていくのがポイントです。たとえば、通常の取引先であれば、1~2万円ほどが相場です。懇意または重要な取引先であれば、3~10万円ほどが目安です。取引がない場合は、5千~1万円ほどを目安に贈り物を選んでいくとよいでしょう。
また、贈り主が法人か個人かによっても相場は異なります。法人名義で贈る場合は、会社の代表としての体裁を整えるため、2万~7万円程度と、やや高めの金額設定が一般的です。一方、個人名義で贈る場合は、1万円~1万5千円程度が目安となります。過去に先方から周年祝いをいただいている場合は、同程度の金額に合わせることをおすすめします。ただし、10周年、20周年のような節目の年には、相場を上回る贈り物を検討してみてもよいでしょう。
周年記念・周年祝いを贈る時期
周年祝いを贈る時期は、記念日の1週間前から当日までです。当日に周年祝いのパーティーがある場合には、前日までに贈り物が到着するように手配します。もし前日までに間に合わないようであれば、当日、パーティーが始まる前に届くようにします。パーティーの主催者への連絡も、忘れずに行いましょう。なお、先方で大規模な周年イベントや式典を実施する場合は、贈り物をできるだけ早めに手配することが望ましいです。特に、式典やパーティーの案内が届いた時点で準備を始め、遅くとも1か月前には贈り物の選定・手配を完了しておくと安心です。これにより、当日の混雑や配送遅延を避け、スムーズにお祝いの気持ちを伝えられます。
避けるべき贈り物とタブー
お祝いの席では、縁起の悪い品や、相手に不快感を与える可能性のある品は絶対に避けるべきです。「赤字」や「火事」を連想させる赤いもの、倒産や閉店をイメージさせる品、刃物(縁を切る)、履物(踏みつける)、現金(施し)などは特に注意が必要です。また、相手企業のポリシーに反する品(例:企業ポリシーや文化的理由でアルコールを扱わない企業へのお酒)も避けましょう。
周年記念・周年祝いのお返し
周年祝いを受け取った場合には、お返しが必要です。パーティーや式典を開催する場合は、その場で内祝いとして記念品をお渡ししてかまいません。大々的にお祝いをしない場合は、周年祝いの贈り物を受け取ってから1~2週間以内に、お返しの品物にお礼状を添えて送ります。
喜ばれる贈り物選びの基本原則
ここからは、周年祝いにおすすめの贈り物をご紹介します。
周年祝いの品を選ぶ際には、まず「相手に喜んでもらいたい」という気持ちが第一です。そのためには、相手企業の業種や規模、社風、そして社長や社員の方々の好みやニーズを事前にリサーチすることが重要です。一般的に、長く使ってもらえるもの、実用性の高いもの、そして企業イメージを損なわない品が好まれます。

カタログギフト
カタログギフトは、先方に好きな商品を選んでもらえるため人気があります。気に入ってもらえる贈り物を選ぶためには、相手の好みや趣味を知る必要があります。しかし、仕事上の付き合いであれば、個人的な情報はわかりにくいかもしれません。仮に先方の好みに合う贈り物であっても、先方がすでに持っているものを選んでしまう可能性もあります。その点、カタログギフトであれば、先方が本当に喜ぶものを贈ることができます。
特別な体験をプレゼント
特別な体験をプレゼントすることは、周年記念のお祝いにおいて非常に印象深い贈り物となります。物質的なギフトとは異なり、体験はその瞬間を共有することで、より深い思い出を作り出します。例えば、旅行やグルメ・アクティビティ・エンターテインメント・リラクゼーションなどが考えられます。体験ギフトは、カスタマイズ可能なものを選ぶと、相手にとってよりパーソナルなプレゼントになります。これにより、思い出を共に創出し、周年記念をさらに特別なものにすることができます。
デジタルギフト
最近では、オンラインで受け取れるデジタルギフトも人気です。メールや専用URLで簡単に贈れるため、遠方の取引先やリモートワーク中心の企業にも最適です。カタログギフトや電子マネー、オンラインショップで使えるギフトコードなど、選択肢も豊富です。配送の手間がなく、スピーディーに感謝の気持ちを伝えられる点が魅力です。
名入れギフト
名入れギフトは、周年祝いに特別感を演出できます。タンブラーやボールペン、USBメモリなど、実用性の高いアイテムに企業名やロゴを刻印することで、記念品として長く使ってもらえます。ただし、デザインやサイズは控えめにし、相手の業務やライフスタイルに合うアイテムを選ぶことが大切です。
お花・観葉植物
特に人気があるお花・観葉植物は、華やかで集客効果も見込める胡蝶蘭です。ただし、赤字や火事を連想させるため、赤い胡蝶蘭は避けた方が無難です。花言葉に着目すると選択肢が広がります。「幸福」を意味する胡蝶蘭、「富」を表すポトスなど、ポジティブな花言葉のものを選ぶようにするのがポイントです。なお、先方の職場環境によっては、お花や観葉植物を置くスペースがない場合や、職場の雰囲気に合わない場合もあります。コンパクトな鉢を選ぶ、そもそも観葉植物を贈らないなど、先方の職場環境にも考慮しつつ選ぶことをおすすめします。
時計
置き時計や掛け時計は「ともに時を重ねていく」と言うメッセージが込められており、周年祝いに適しています。デザインの豊富さに加え、メッセージを添えたとしても1万円ほどで収まるものが一般的です。職場に馴染むように、高級感のあるデザインを選びます。日常的に目にする時計であれば、自社について考えてもらえる機会が増えるかもしれません。取引のチャンスを増やせる可能性があります。
お酒・お菓子
お酒やお菓子は種類が豊富で、価格もさまざまです。お酒はお祝いの席で振舞われることが多いため、周年祝いに適しています。ただし、お酒を好まない人もいます。可能であれば先方の好みをチェックできると、より満足いただける贈り物を選べるでしょう。自社の会社名や店名の名入れをしたお菓子も、大勢で食べられるため人気です。仕事の合間に一息つきたいとき、お菓子があれば嬉しく感じてもらえるでしょう。
サステナブルなギフト
近年、企業の社会的責任(CSR)やSDGsへの取り組みが注目される中、サステナブルな周年記念ギフトを選ぶ企業が増えています。再生素材を使用したエコバッグやタンブラー、FSC認証の木材を使ったステーショナリー、カーボンオフセット付きのギフトなど、環境に配慮したアイテムは企業イメージの向上にもつながります。サステナビリティを重視する取引先や顧客にとっては、こうした配慮が大きな評価ポイントになります。
周年祝いを贈る際に注意したい贈り方のマナー
お祝い品の贈り方は、品物選びだけでなく、渡し方にも細やかな配慮が必要です。先方が気持ちよく贈り物を受け取れるよう、以下のマナーに注意しましょう。
熨斗(のし)
周年祝いに適した水引は、紅白または金銀の蝶結びタイプです。水引にはさまざまなタイプがあり、それぞれに意味があります。蝶結びタイプの水引は「何度も祝いたい物事」に適しています。内祝いの水引とは異なるため、混同しないよう注意が必要です。水引の上方にあたる表書きには、「御祝」「創立〇〇年御祝」「祝〇周年」「御創立〇周年御祝」などと書きます。また、名入れには自社の会社名や店名を記します。
メッセージ
周年祝いのメッセージには、マイナスイメージの表現を避けます。たとえば「天災が続く中」や「感染症が猛威を振るう中」などの表現は避けます。ほかにも「倒れる」「潰れる」「詰まる」「傾く」「閉じる」「流れる」などの縁起が悪い言葉は控えます。
以下に、周年祝いに適したメッセージを紹介します。
- 「創立〇周年、おめでとうございます。貴社のご躍進をお祈り申し上げます。」
- 「オープン○周年、おめでとうございます。これからも地域に愛されるお店として、商売繁盛を心よりお祈り申し上げます。」
- 「貴社創立○周年、謹んでお祝いを申し上げます。皆様のご発展とご健勝をお祈りいたします。」
まとめ
周年祝いや創立記念は、取引先や顧客にとって大切な節目であり、信頼関係を深める絶好の機会です。そのため、贈り物選びやマナーには細やかな配慮が求められます。本記事でご紹介したポイントを参考に、先方に喜ばれる周年祝いを実現し、より良いビジネスパートナーシップの構築につなげてください。
最後に、特別な贈り物としておすすめの『ロス旅缶』をご紹介します。
『ロス旅缶』は、生産農家で発生する規格外野菜を有効活用したサステナブルな「缶詰」です。このギフトには、日頃の感謝と、これからも続く持続可能なパートナーシップへの願いが込められています。さらに、貴社のサステナブルな取り組みや想いを伝える手段としても最適です。ぜひ、この機会にご覧ください。