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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 キャンプでお客様の心を掴む!?エンゲージメントを高めるイベント設計とは

2023.10.10
ミーティング・イベント
会議・イベント運営
売上拡大・販売促進

近年、労働環境の変化やDXの推進などにより、ビジネスの現場は大きく変化しています。それに伴い、企業と人との関わり方も見直されてきています。

そこでポイントになるキーワードが“エンゲージメント”です。地域社会やお客様、従業員など、企業に関わる人はさまざま。そのような時代にステークホルダーとのエンゲージメントを高めていくには、どうすれば良いのでしょうか。

本記事では、JTBのお客様イベントの実例を参考に、イベントにおける、エンゲージメント醸成のポイントをお届けします。

エンゲージメントの重要性

コロナ禍が収束し、経済活動が再び活発化しているなかで、人々の労働環境は変わりました。多様な働き方が広がったことで、リアルなコミュニケーションの機会が減り、企業で働く従業員のエンゲージメントと生産性をいかに両立するかが課題としてあがっています。

また、コロナ禍やDXによって人々の購買行動が変化しているなかで、企業はお客様に効率性以上の価値を提案することが難しい状況に。地域活動においては、サスティナビリティの観点をより明確に打ち出しながら、地域へも価値を還元できる形で事業を考える必要性がでてきています。

このように、企業は、従業員・お客様・地域社会など、さまざまステークホルダーとのエンゲージメント醸成を迫られています。

心を掴む、心を動かす新たなエンゲージメント施策

エンゲージメントが重視されている昨今、企業が向き合っているエンゲージメント課題は複雑化しており、その課題解決は簡単なものではありません。各企業では、新たな手法や工夫を試行錯誤しています。

そこでJTBは、エンゲージメントをテーマに2023年7月に新しい形のお客様イベント『JTB Engagement Camp』を開催しました。

企業が関わる様々な方とのエンゲージメントにおける課題解決につなげるソリューションのショーケース
人をつなぐ、組織をつなぐ、社会をつなぐ
『JTB Engagement Camp』

参加者

法人顧客様:約120名、JTB関係者:約100名

プログラム内容

13:00-15:30
開場~ホワイエ・ステージセッション
(体験&参加型のテーマ別プログラムなど)
15:30-16:50
エンゲージメントをテーマとした基調講演
16:50-19:00
ホワイエ・ステージセッション
19:30
閉会

お客様との距離が縮まる、空間づくり

『JTB Engagement Camp』は、JTBの旅行以外の新たなソリューションをお客様に紹介するとともに、更なる関係構築=JTBとお客様のエンゲージメントを強めることを目的に実施されました。

エンゲージメントを強めるためには、お客様の心を動かすことが重要です。『わくわくする体験』『リラックスできる雰囲気』『楽しい時間』『サプライズ』などを提供すること、それが「わざわざ来ていただく意味」にもなり、そこで生まれた新しいコミュニケーションにより共感性も高まります。その際に空間はとても重要です。通常、ビジネスの場では、お客様と一定の緊張感があるなかで会話が行われるケースも多くあります。そこで、いつものビジネスの場とは違う、リラックスした雰囲気の場で話すことで、会話の内容も変わり、深いコミュニケーションを図るきっかけになります。ビジネス以外の会話をするもでき、企業とお客様の距離は一気に縮まる可能性があります。

セミナーイベントに“Camp”を取り入れた理由

Campという言葉には、本来「兵士が宿営している場所、またはその訓練を受けている場所」「人が集まる場所」という意味が含まれています。そのため、1つのテーマに向けて集まったメンバーで、楽しく刺激的な体験やコミュニケーションをとることで、皆の心が開き、人と人の距離が縮まることを期待し、イベントの名称をCampとしました。

また「Campをイメージした会場演出」は、エンゲージメントを強める演出のひとつの提案でもあります。本イベントの会場づくりは、株式会社スノーピークビジネスソリューションズとともに行われました。スノーピークは、長年さまざまなアウトドア用品を展開し、プロフェッショナルたちにも愛されてきました。その信頼感・安心感から、近年はビジネスの場でも取り入れられており、Campは屋外だけでなく、屋内での活用にも注目が集まっています。アウトドアのような空間は、エンゲージメント強化にはとても有効です。開放感の醸成やリラックス効果により、自然にコミュニケーションが活性化すると言われている通り、Campをイメージした会場演出は本イベントでも参加したお客様から大好評で、会話のきっかけになっていました。

エンゲージメントが強まるイベントとは

Campをテーマに行われた本イベントでは、その他にもさまざまな工夫が取り入れられました。

まず、イベント会場全体は、メインステージとサブステージの2つの会場に分け、双方で講演や展示を行うことで、回遊できるような空間になっています。参加者が特定の場所に留まる状態では、飽きられてしまう恐れがあるため、会場内で変化を与えることが重要です。

会場全体は、植栽や人工芝などが設置されCampやアウトドアを象徴する、グリーンで統一されています。会場の入り口近くには、案内のサインやテントが配置されており、Campムードが高まる空間にしました。

参加者が座る椅子は、すべてアウトドアチェアが用いられており、リラックスして滞在出来る工夫となっていました。カジュアルな雰囲気になっていることで、講演中でも、登壇者と参加者の距離が縮まりやすくなります。

メイン会場には、焚き火台も設置。火は灯されていないものの、Campのムードが一気に高まる演出です。実際に焚き火を囲んで、参加者同士が談笑する様子も見られました。

会場内には、DJブースも設置され、セッション中以外はBGMが流れていました。音楽があることで、会場はリラックスした雰囲気になり、参加者の緊張感も和らぎます。

食事は、ケータリング形式で提供され、カラフルな色味でアウトドアの食事をイメージ。一般的な講演イベントなどでは、メインの基調講演が終わった後に、別会場で食事をしながら懇親会をするケースがありますが、このように、会場内に飲食可能なスペースを設けるのはお勧めです。一口サイズの食事にすることで、食べながら会話をしやすく、参加者同士の距離も縮まります。今回のイベントでは夕刻早めの時間からアルコール提供も実施し、会話がより弾んでいる様子が印象的でした。

おもてなしの空間演出に加えて、PRの場もしっかりと設けられています。JTBグループのソリューションを紹介するブースが設計され、商談をする風景も見られました。堅苦しくない場だからこそ、ビジネスの話がしやすくなったようです。

空間演出によるエンゲージメント効果

このように、ビジネスイベントでありながら、カジュアルな演出・工夫をしたことで、さまざまな効果が得られました。ここからは、3つの具体的な効果を紹介します。

01飽きさせない演出で、お客様の滞在時間UP

ビジネスイベントやセミナーでは、お客様は仕事の合間に来ていただくため、どうしても滞在時間は限られてきます。しかし、今回のイベントは、講演以外にも、食事、音楽、滞在スペースなどを工夫することで、お客様が飽きずに長時間滞在していただくことができました。結果、平日にも関わらずお客様の平均滞在時間が、4時間を超えました。

それによって、お客様とJTB関係者のコミュニケーションが深まり、お互いを知る機会につながりました。

02カジュアルな空間・対応による関係構築

普段、営業担当者とお客様が対面で話をする際は、大半はビジネスの話になります。しかし、今回のようなカジュアルな空間での会話は、自然とビジネス以外の話がでてきます。するとお互いの新たな一面を知ることができ、関係が深まるきっかけになりました。

また今回は、参加者の服装もカジュアルな装いを推奨していたため、堅苦しさも抜け、リラックスして会話を楽しまれているようでした。

03企業の新たな一面を届け、信頼構築へ

『JTB Engagement Camp』は、JTBにとって新たな取り組みであり、Campというカジュアルなコンセプトのビジネスイベントは前例がないことでした。しかし、“今までとは違うこと”で、企業の新しい一面を伝える機会となりました。

ビジネスの現場では、常に新しさや新鮮さが求められます。企業の新たな取り組みは、お客様に今後の期待感を持っていただくことにつながると期待されています。

セミナー終了後のお客様アンケートでは、上記3つの効果を含めて、たくさんのポジティブな感想をいただきました。その一部を紹介します。

  • オープンな環境のなかでのセミナーで、今までにない空間設計だったので驚いた。
  • イベントを通じ、エンゲージメントを実際に体感できる、新しい取り組みだった。
  • とてもオープンでカジュアルな雰囲気が良かった。
  • 御社への信頼度が上がり、案件をより前向きに推進できると感じた。

エンゲージメントを強める“雑談”

昨今の社会の変化により、お客様と企業担当者のリアルなコミュニケーションの場は少なくなりました。それに伴い、リラックスした雰囲気で目の前で進んでいる案件以外の話をする機会が減っているのではないでしょうか。

そのような状態では、お客様とのエンゲージメントを強めることも難しくなります。

そこで、大切なのが“雑談”です。

『JTB Engagement Camp』では、焚き火を囲んで談笑したり、ケータリングを食べながら会話を弾ませたり、アウトドアチェアに座りながら笑い合うといった、参加者同士が無理なく言葉を交わす風景が至る所で見られました。

雑談は、自分たちを知ってもらうとともに、お客様のことを深く知ることにつながります。そして雑談には、お客様の新たなニーズや悩み、ビジネスのヒントが隠れています。


まとめ

『JTB Engagement Camp』の事例のように、コミュニケーションの環境は、お客様と企業の関係構築に大きな影響を与えます。ハード面はもちろん、ソフト面を含めて五感を刺激する空間をつくることで、集う人たちの心が開かれ、その結果、社会・お客様・従業員と企業の強い繋がりが生まれるという効果が期待できます。

JTBでは、企業とステークホルダーのエンゲージメントを高めるためのソリューションを提供しています。今回紹介したイベントによる取り組みをはじめ、さまざま形式で支援をしているので、お気軽にご相談ください。


ホワイトペーパー(お役立ち資料)Engagement Total Solution Guide ~JTBは、お客様のエンゲージメント・パートナーへ~

企業の成長のために、コミュニケーションを生み出しエンゲージメントを強化することは重要な意味を持ちます。JTBでは、お客様の感動や共感、そして多くのつながりを生み出してきた実績と経験を活かし、お客様の“交流創造パートナー”として企業が抱えるコミュニケーションの課題に多様なソリューションを提供しています。

本資料では、企業にとってのエンゲージメントに関して、「企業と従業員とのつながりを強める​」「企業と顧客とのつながりを強める」「企業と地域住民・社会とのつながりを強める」 「エンゲージメントを高める​空間づくり」の4つをテーマにまとめています。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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