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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 インセンティブツアーのリアル開催で組織力強化を実感!TKC全国会様ハワイ事後レポート

2022.12.02
ミーティング・イベント
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会議・イベント運営
従業員満足(ES)向上

コロナ禍で、企業や組織の表彰旅行(インセンティブツアー)は、実施を自粛ならびに延期したり、ハイブリッド(リアルとオンラインの融合)による開催や、行き先を海外から国内へ変更するなど、さまざまな対応に追われています。

しかし、最近はニューノーマル時代へ突入し、リアルな表彰旅行が再開されはじめています。主催者・参加者ともに不安な気持ちになりがちですが、感染症対策をしっかり行い、適切な準備と段取りを組むことで、海外への表彰旅行は安心安全に開催できます。

今回は、2022年6月に表彰旅行を開催し、実際にハワイへ渡航されたTKC全国会様へインタビューを実施し、主催者の視点で準備の様子や参加者への配慮、旅行後の効果や影響を伺いました。リアルでのインセンティブツアーを検討する際の参考になれば幸いです。

本取材は、新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで、実施しております。

お話を伺った方

TKC全国会事務局
事務局長
浅香 智之 氏

TKC全国会事務局 課長多田 篤史 氏

TKC全国会とは

租税正義の実現を目指し関与先企業の永続的繁栄に奉仕する日本最大級の職業会計人集団。約11,500人の税理士・公認会計士が所属している。

TKC全国会が海外表彰旅行を実施した理由

TKC全国会様は、定期的に海外での表彰旅行を開催されており、2022年も予定通りハワイにて開催されました。改めて、表彰旅行の実施背景を教えてください。

TKC全国会には、全国の税理士・公認会計士が所属しており、特に業界や地域社会への貢献度が高い会員のみなさまを対象として定期的に表彰旅行を開催しています。2~3年ごとに開催しており、近年はシンガポール、ハワイ、カナダ、オーストラリア、台湾などへご招待してきました。

前回開催されたのが2019年で、今回は3年ぶりでした。新型コロナウイルスの影響で自粛ムードのなか、表彰旅行の開催に至った理由を教えてください。

2020年の年明けから新型コロナウイルスが広がり、世の中は長らく自粛ムードに突入していきました。しかし、今年に入って政府からは、感染拡大防止に配慮しつつも、社会経済活動との両立が掲げられていました。そこで、私たちが率先して社会経済活動を活発化させていきたいと願い、表彰旅行の開催を決定しました。日頃から中小企業をサポートし、経済の実情を痛いほど実感している立場だからこそ、率先して取り組むことに社会的意義があると考えています。

感染状況は刻一刻と変化し、予想ができない状況が続いていました。開催までどのような動きがあったのでしょうか。

約1年前(2021年の6月)から、開催の是非を議論しはじめました。その際は、1年後の予定ということもあり、状況が変わることを期待し、前向きな気持ちで予定通り実施する方向で準備していました。しかし、開催の半年前である2022年初旬ごろになると、他社の状況や他のイベント実施状況から、中止や延期を求める声も聞くようになり、暗雲が立ち込めてきます。

最終的にTKC全国会の執行部で議論をした結果、前向きに準備を進めるという決断に至りました。中止や延期という選択肢もあり、場合によっては多額のキャンセル料がかかってしまう可能性もありました。しかし、緊急事態宣言や国からの中止要請が出た場合は、例え多額なキャンセル費用が発生したとしてもその時点で中止することとし、当初の予定通り準備を進めることを決断。TKC全国会の最高意思決定の場でハワイ表彰旅行の実施を宣言し、参加対象者にも伝えました。

揺るぎない気持ちで取り組んでいたのですね。ちなみに、開催場所を国内に変更することも考えられたかと思いますが、海外にこだわった理由を教えてください。

過去の開催実績からもわかるとおり、初回からすべて海外で開催しています。全国から参加者がいるため、国内で開催することは一部の人にとっては「地元」で過ごすことになってしまいます。海外という特別感が何より大切です。コロナ禍という状況であっても、国内という選択肢はなく、海外のみで考えていました。

おっしゃるとおり海外は誰にとっても特別感を感じます。旅行先にハワイを選んだ理由を教えてください。

今回の表彰旅行は過去の実績と比べても、とても規模が大きく、全国で選抜された280会計事務所の表彰者とその家族、そして株式会社TKCの社員、事務局メンバーを含めると、当初の想定では約600人を超えていました(実際の参加者は約400名)。この規模ですと、渡航先の受け入れ体制がとても重要になってきます。宿泊場所、表彰式会場、運営体制、移動時間などを踏まえ、ハワイを選択しました。

安心・安全なツアー開催のために

実際に開催が近づいていくなかで、主催者としてどんな懸念を感じていましたか。

まずはじめに、旅行の契約に関することです。私たちは開催に対して前向きな気持ちでいたものの、いつ新型コロナウイルスの感染がさらに拡大し、渡航中止命令が出てもおかしくない状況でした。そのような中でもJTBさんとのご相談により、適切なタイミングで契約を締結することができました

2つめは、「感染症危険情報」のレベルです。レベル3(渡航中止勧告)の状態が長く続いており、開催に向けてはその状況を注意深く見守っていました。2022年4月に「感染症危険情報」がレベル2へ、そして出発の約1ヶ月前にはレベル1まで引き下げられ、安心して開催できました。途中キャンセル規定などを考慮しながらも、諦めることなく準備を進めました。

3つめは、ワクチン接種やPCR検査です。2022年6月時点で、2回目のワクチン接種を完了していなければ、ハワイ(アメリカ)に入国ができない状況でしたので、参加者の状況把握と対応方法を検討し、最終的には個々の意思にお任せしました。出国時のPCR検査については、開催間際に廃止されたため、対応する必要がなくなり幸いでした。

そのほかに、新型コロナウイルスの影響により、当初予定していた飛行機が欠航になってしまったこともありました。そんな状況でも、JTBさんに臨時便を手配していただいたおかげで無事に出発することができました。

新型コロナウイルス感染症対策が叫ばれているなかで、現地で、意識していたことはありますか?

事前に、JTBさんから別団体のツアーで発生したトラブルなどを共有していただいたので、出発の空港でご参加の皆さんに事例とともに注意喚起しました。具体的な事例をお伝えすることで、気を引き締めていただけたと思います。

ツアーの最中は、注意深く見守っていましたが、非日常な場面でも参加者の皆さんはしっかりマスクをされ、自主的に感染症対策をしていました。日本にいる時と変わらない意識で注意されていたと思います。

今回、ご参加の皆さんに楽しんでもらうために意識していたことはありますか。

特別感を出すことを心がけていました。

到着した初日に船を貸し切って船上ウェルカムパーティを開催しました。到着したときの感動がさらに高まり、豪華な料理が出てきた瞬間は大きな歓声もあがりました。料理に加え、船上から見える素晴らしい景色など、さまざまなおもてなしが相まって、皆さんの気持ちが一気に高まりましたね。

そして、メインの表彰式である懇親会はとても感動的なフィナーレでした。参加者には、過去に複数回ハワイを訪れている人がたくさんいましたが、JTBさんの演出の工夫やおもてなしに誰もが特別感を感じていました。「こんなパーティ出たことない!」という声が至るところから聞こえましたね。

今回の表彰旅行で印象的だった場面があれば教えてください。

懇親会での閉会挨拶はとても印象に残っています。

今回、新型コロナウイルスが収束していない中での開催だったため、私たちの不安な気持ちを察して、JTBさんがお手紙をくださいました。閉会の挨拶で、その手紙を代表者が朗読したところ、参加者の皆さんが涙を流して感動していました。印象に残るフィナーレでしたね。

主催者が感じた、リアル開催の大切さ

とても感動的なフィナーレですね。今回、表彰旅行を行うことで、組織にどのような効果・影響がありましたか?

この表彰旅行は、参加される皆さんの日頃の努力・貢献への労いを大きな目的としています。実際に今後の仕事への大きな活力になっています。

加えて参加者同士の交流によって、組織としての結束が高まっています。現地に到着して、懇親会の際に「ハワイ宣言」という宣言文を唱和したのですが、その時はとても盛りあがり、参加者の気持ちが一つになりましたね。

実際に対面して、時間を共に過ごすことで気持ちがつながりますよね。

さらに、次回の表彰旅行の予定も決まっているため、そこへ参加するためのモチベーションUPにもつながっています。表彰旅行は、その場だけでなく、未来への期待・メッセージでもあるのです。そして、今回の表彰旅行に参加できなかった方々にも同様の思いが拡大しました。表彰旅行をきっかけに、組織全体のモチベーションUPにつながっています。

コロナ禍によって、日頃の会議や集まりをオンラインでやることが一般的になりました。それにより「情報」は伝わりますが、「情熱」は伝わりにくくなっています。しかし、実際に顔を合わせてお互いの努力や苦労をねぎらうことで、組織が前へ進むきっかけになることを強く実感しました。リアル(オフライン)ならではの熱量とその効果を改めて感じましたね。

今後、このような社会状況の中で表彰旅行を開催していくにあたり、主催者として、どのような意識が大切だと思いますか?

コロナ禍での表彰旅行を開催するにあたって、組織リーダーの決意と先導が大切だと思います。2022年1月の時点でTKC全国会の会長と株式会社TKCの社長が先導してくれたことで、運営メンバー・参加者もネガティブな気持ちになることなく、準備を進めることができました。

また、主催者として自分たちが楽しむ気持ちが大切です。そういう気持ちは波及し、参加者のみなさんも自然と楽しく、前向きな気持ちになりますから。

表彰旅行は、さまざまな人たちの協力があってこそ成功します。今回、JTBさんを含め、チームで準備・開催していくことで無事終えることができました。

新型コロナウイルスの影響もありますが、「旅の楽しさ」を忘れないことはとても重要ですね。本日はありがとうございました。

JTB担当者からのメッセージ

今回、TKC全国会様のインセンティブツアーをサポートしたJTB担当者からのメッセージをご紹介します。

第四事業部 グループリーダー山下 俊輔

TKC全国会様担当9年目。私は出発前の準備・サポートを担当させていただきました。TKC全国会様は、2014年にはじめてご用命をいただいて以来の実績や経験を踏まえてご提案をして参りました。これまでお付き合いをさせていただくなかで、特に重要な参加者様やご担当者様が気になる配慮や気遣いを先行して提案することを心がけてきました。その点をご評価いただいているようで大変嬉しく思います。

第四事業部 営業担当課長日下部 亮介

私は、実際に現地の添乗を担当させていただきました。添乗にあたり、「インセンティブツアーの主旨理解及び目的の達成」、「コロナ禍における海外旅行の安全・安心の旅程管理実施」そして、「ご参加頂く会員の皆様に『来てよかった』と思っていただく雰囲気作り」の3点を特に意識していました。今回の表彰旅行は、参加の会員/職員様・TKC全国会様・株式会社TKC様・JTB・JTBハワイで、共通した想いを持った「ONE TEAM」で実施できたことを強く感じております。引き続き、このような機会を改めてご提案できるように努力してまいります。


まとめ ~ニューノーマル時代のインセンティブツアーの実情と効果~

リアル開催から、新型コロナウイルス感染症拡大によってオンライン開催へ移行するもニューノーマル時代に突入し、リアル開催が再開しています。「通常では得られないコミュニケーション」が生まれるのがリアル開催の価値だと思われます。インタビューでの「(オンライン開催だと、)『情報』は伝わりますが、『情熱』は伝わりにくくなります。」というお言葉が印象的でした。また海外(ハワイ)で開催することにより国内実施にはない特別感を得ることができるということもあらためてわかりました。このような時だからこそ、リアル(オフライン)で話すことでお互いの熱量を感じ、組織力強化・今後の行動の活力になる “リアル(オフライン)の場”をインセンティブツアーとして創ってみてはいかがでしょうか。

JTBでは、今後もさまざまな組織・団体様が、安心・安全にインセンティブツアーを実施できるよう全力でサポートしていきます。ツアーの実施をご検討されている組織・団体様は、こちらのマニュアルをご覧ください。


ホワイトペーパー(お役立ち資料)実施例から紐解く!コロナ禍における海外インセンティブツアー実施のポイント

2019年に始まった新型コロナウイルス感染症拡大により、企業が実施する海外インセンティブツアーは、そのほとんどが延期・中止となりました。長らく海外旅行に出かけられない日々が続きましたが、2022年に入りようやく、日本を含めた各国が水際対策を緩和、海外旅行にも復活の兆しが見えてきました。これにより、コロナ禍前にインセンティブツアーを実施していた企業の中には、海外インセンティブツアーの復活を検討したり、検討の結果、実施するところも出てきました。

しかし、今後、新型コロナウイルス感染症が再びまん延したり、新たな感染症が発生することも考えられます。
これからは、この新たなリスクを念頭に置きながら、海外インセンティブツアーを企画・実施する必要があります。

そこで本資料では、ハワイ観光客受け入れ再開後の海外インセンティブツアーの実施例から、今後の海外インセンティブツアーの企画・実施のポイントをまとめてみました。貴社の海外インセンティブツアー企画・実施の参考になれば幸いです。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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