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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 【従業員満足度】構成する要素と向上のメリット、事例を紹介

2023.04.24
HR(Human Resources)
従業員満足(ES)向上
人材・組織力強化
生産性向上
業務効率・DX化
売上拡大・販売促進

昨今、人材不足の深刻化が進んでいることから、人材確保のために従業員満足度の向上に取り組む企業が増えています。従業員満足度が向上すると、企業はさまざまなメリットが期待できます。この記事では、従業員満足度の概要や向上のメリット、構成する要素、具体的な事例などをご紹介します。
また記事の最後には従業員満足度の向上に役立つお役立ち資料「EVP経営のすすめ ~人事管理から人的資源管理、そして人的資本経営へ~」も紹介します。ぜひご覧ください。

従業員満足度とは

従業員満足度とは、仕事内容や職場環境などに従業員がどのくらい満足しているかを示す指標です。英語で「Employee Satisfaction」と表記することから、ESとも呼ばれています。

従業員満足度が高い企業は、従業員のモチベーションや生産性が高いケースが多く、結果的に顧客満足度向上にもつながっています。労働人口の減少や働き方改革が推進されている今、従業員満足度は企業にとって重要性の高い指標です。

従業員満足度向上のメリット

企業が従業員満足度を向上させる主なメリットを3つ紹介します。

MERIT01パフォーマンスが向上する

従業員満足度の向上により、従業員のモチベーションや仕事への意欲が上昇し、パフォーマンスの向上が期待できます。従業員に自主性が生まれ、業務をこなすだけでなく効率化や生産性向上を目指すための工夫を考えるようになります。

さらに、社内のコミュニケーション活性化やイノベーションにつながる可能性もあるなど、従業員の満足度を向上させる施策は企業にとって有益な取り組みのひとつです。

MERIT02顧客満足度が上がる

従業員満足度の向上は、顧客満足度の向上につながります。また、従業員の企業に対するエンゲージメントの向上も期待できます。

その結果、顧客に提供するサービスや商品の質が向上するため、顧客にとっても有益です。顧客満足度と従業員満足度の向上は、プラスの循環を生み出します。

MERIT03離職率が低下する

従業員満足度が向上すると、企業への愛着が生まれて転職を考えることが少なくなり、離職率が低下する傾向にあります。離職率の低下は、採用や人材育成にかかるコストの削減につながるため、企業にとって大きなメリットです。優秀な人材が企業に定着しやすくなるため、企業の成長も期待できます。

従業員満足度の5つの要素

従業員満足度の向上を目指すためには、従業員満足度の具体的な要素の理解が必要です。ここからは、従業員満足度の5つの要素について紹介します。

01企業理念への共感

企業理念とは「価値観」や「行動方針」といった企業が大切にしている根源的な考えです。企業が掲げている理念や方針が、従業員の考え方や価値観と合致していると、余計なストレスが生まれず、企業への誇りや期待を持つことにつながります。企業への信頼感が強くなれば、自然と理念や方針に沿った行動や選択をするようになります。

02自分の仕事が社会や企業に与える影響

自分の仕事が社会や企業に貢献できているかどうかの実感は、従業員満足度に影響します。あまり貢献できていない、または自分のスキルを十分に活かせていないと感じる場合は、従業員の満足度は低くなってしまいます。

業務によっては貢献度を感じにくいケースもありますが、社会や企業への影響や貢献度を実感してもらうためには、同僚や上司などと互いに評価し合うことが必要です。

03マネジメントへの納得

上司と部下の関係性や自身の評価に納得しているかどうかも、従業員満足度を構成する大事な要素です。上司と部下が互いに信頼し合い、評価に納得できている場合、従業員満足度は高くなります。一方、上司との関係性が悪く正当な評価がなされていない場合、従業員満足度は低くなりやすく、離職率の上昇も心配されます。

従業員がマネジメントに納得できていれば、部署内のコミュニケーションも良好になります。仕事の成果につながりやすいほか、モチベーションの向上によって高い生産性を維持できるため、企業が重要視すべき要素です。

04社内での人間関係

従業員満足度は、社内における人間関係の要素も含まれます。社内の人間関係に問題があると、従業員の満足度は低下し、離職につながるケースもあるので注意が必要です。一方で、上司や同僚、部下などとの関係が良好であれば、従業員の満足度は高まり、コミュニケーションも活性化します。

人間関係が良好な状態であれば、アイデアの発信や意見の交換が活発になり、新たなサービスや商品の開発にもつながります。できるだけ円滑な人間関係が築けるような環境づくりも企業にとって重要な課題です。

05職場の環境

職場環境も従業員満足度に影響があります。満足度を高める職場環境とは、自分に適した働き方や業務量にあわせて仕事ができる環境です。

例えば、近年多くの企業で導入が推進されている働き方にテレワークがあります。自宅でもオフィスと同様に働けたり、オンとオフの切り替えが適切にできるというメリットがあり、満足度の向上につながる働き方のひとつです。

従業員満足度を上げる取り組み

従業員満足度を上げるには、従業員満足度の要素に対する取り組みを行うことが重要です。具体的な取り組みを5つ紹介します。

01企業理念の社内への浸透

従業員が企業理念やビジョンに共感できると、社内の一体感が増すほか、従業員の満足度向上にもつながります。さらに、自身の仕事が企業にとってどのように貢献しているかもイメージしやすくなるため、モチベーションも向上します。

企業の理念を共有するためには、企業としての目標だけでなく、個人目標などの細かい目標にも企業理念や方針の反映が必要です。

02職場環境の整備

職場環境を整備すれば業務の効率化が期待でき、残業が減少したり、それぞれの従業員に合わせた働き方ができたりする効果があります。従業員にとって働きやすい職場になれば、ワークライフバランスを整えやすくなり、生活にゆとりが生まれるため、従業員満足度の向上も期待できます。

03評価制度の改善

企業の評価制度に対して不満が高まると、従業員満足度が低下しやすいため改善が必要です。従業員の評価は、直属の上司が1人で行うと主観的な判断になる傾向にあるため、客観的に公平な判断ができる明確な基準を設けることが重要です。定期的に従業員との面談を実施し、評価の内容について説明することも納得感につながります。

04福利厚生の拡充

福利厚生とは、給与や賞与のほかに、従業員やその家族に対して企業から提供される賃金以外の報酬のことです。

雇用保険や労災保険などの法律で定められている「法定福利」のほかに、パソコンやスマートフォンの貸与、住宅手当、交通費、健康診断、退職金などの「法定外福利」があります。多面的に福利厚生を拡充させることで、従業員満足度の向上につながります。

■関連記事
従業員から人気の福利厚生は何?導入方法や成功事例もあわせて紹介

05希望や適性に合致した配置

従業員の適性に合っていて、スキルを活かせる業務ができていれば、従業員満足度は向上します。そのためには、従業員それぞれの能力や性格などを考えて、可能な限り希望に沿った配置を考えることが大切です。近年では、本人の希望が叶う制度を取り入れる企業もあります。

従業員満足度を向上させた事例

ここからは、従業員満足度を向上させるための取り組みについて、具体的な事例を紹介します。

01 企業理念の社内への浸透 日本で対面開催!コロナ禍で開催したアジアパシフィックエリアの社内キックオフ

アメリカに本社があるIT関連企業A社様では、アジアの従業員も増えてきたころから従業員同士のコミュニケーションが課題に挙がっていました。オンラインだけでは交流に限界があるため、社内交流と各部署のミーティングを兼ねて、社内キックオフミーティングを対面で開催しています。本社のあるアメリカから数名と、アジア圏の4か国から総勢100名が参加しました。

対面での全体ミーティングやチームビルディング、バーベキューなど非日常での共通体験を通じて一体感が生まれ、企業理念が社内に浸透した事例です。

■詳細はこちら

02 職場環境の整備 社員を対象にワーケーション体験ツアーを実施した事例

株式会社日本経済新聞社様では、職場環境の整備の一環として従業員を対象にワーケーション体験ツアーを実施しました。

新しい働き方として注目されているワーケーションを実際に体験した従業員は、気分転換やストレス軽減を実感しています。さらに、働き方改革などへの理解が深まったほか、自社の新しいサービスの内容や活用方法が社内へ浸透することにもつながっています。

■詳細はこちら

03 福利厚生の拡充 周年記念事業 ~全従業員への感謝の気持ちを込めた「コトギフト」~

大手電子機器メーカー C社様では、周年記念としてオリジナルのギフトカタログ「コトギフト」を作成し、全グループの従業員約28,000名に提供し、福利厚生の充実を図りました。

全従業員での記念旅行やパーティの開催は難しいことから、一人ひとりに感謝が伝えられるギフトカタログにし、従業員のエンゲージメント向上に寄与しています。

■詳細はこちら

まとめ

従業員満足度は、企業の利益につながる重要な指標です。従業員満足度の向上によって、従業員のパフォーマンスや生産性の向上、離職率の低減につながるほか、顧客満足度の向上による利益拡大も期待できます。

従業員満足度向上のためには、どのような要素が満足度につながっているのかを把握しておくことも重要です。まずは、本記事で紹介した5つの要素の中から、自社で改善に取り組める要素を見つけて実践していくのがおすすめです。企業理念の社内浸透には目標設定や評価制度の見直し、職場環境の改善にはリモートワークやワーケーションなどの新しい働き方を取り入れるなど、課題に沿った取り組みを実行すれば効果が期待できます。

最後に、従業員満足度の向上に役立つ「EVP経営のすすめ ~人事管理から人的資源管理、そして人的資本経営へ~」を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。


ホワイトペーパー(お役立ち資料)EVP経営のすすめ ~人事管理から人的資源管理、そして人的資本経営へ~

注目を集めているのが人的資本に基づく「EVP」という考え方です。EVP(Employee Value Proposition)とは、企業が従業員に対して提供する価値であり、従業員が共感できるその企業で働く価値(Employee Experience)のことです。「EVPが充実する企業の従業員はイキイキとしている(Employee Engagement)」と言われ、いま企業には、EVPをいかにバランスよく、的確に提供できるかが問われています。本資料は「EVP経営のすすめ」と題し、日本企業における従業員エンゲージメントの実態と人事戦略の歴史、EVPが生み出す多様なメリット、「EVP経営」の要諦についてまとめたものです。経営層、総務人事担当者の方は、ぜひご覧ください。この機会に貴社でも、EVP経営を取り入れてみませんか?

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