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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 企業研修のトレンドは?押さえておくべき手法や注意点、事例を紹介

2023.08.07
ミーティング・イベント
人材・組織力強化
従業員満足(ES)向上

社内における人材育成の方法の一つが、企業研修です。昨今、業務のIT化やAIの台頭などが進んでいます。

しかし、人材を基盤とした組織づくりの重要性は、普遍的な概念と考えられており、入社時期や専門知識の習得状況などに合わせて、さまざまな企業研修が実施されています。

この記事では、企業研修のトレンドや手法、注意点、企業研修の事例などを紹介します。また、記事の最後にお役立ち資料「社員研修INNOVATIONS ~最新トピックスやマネジメント層から新人研修まで使える13のプログラムも紹介~」を紹介します。ぜひご覧ください。

企業研修の目的

企業研修の目的は、大きく従業員のスキル向上と生産性向上の2つに分けられます。

従業員のスキルを向上させるため

企業研修は、従業員個人のスキルアップにつながります。例えば、次のような企業研修を通して、従業員のスキル向上が可能です。

  • 自社ビジネスの知識・スキル向上に関する研修
  • プロジェクト管理に関する研修
  • リーダーシップ開発プログラム
  • 問題解決・クリティカル思考に関する研修 など

企業の成長には、個人の成長が欠かせません。優秀な人材を育成し、人的リソースとして、戦力になる人材にレベルアップさせる上で企業研修は重要です。

生産性を高めるため

企業研修には、企業全体の生産性を底上げする目的もあります。例えば、次のような企業研修を通して、全体的な生産性の向上が可能です。

  • 管理職のマネジメント力アップ
  • コミュニケーションスキルを高める研修
  • 仕事の効率化・時間管理術に関する研修
  • ストレス管理とメンタルヘルスに関する研修
  • デジタルツールに関する研修
  • チームビルディングの研修 など

生産性には複数の方向性があります。自社が抱える課題に合わせたテーマで企業研修を行うことで、組織の将来を見据えた準備ができます。

企業研修における概念の変化

企業研修の概念は時代と共に変化しています。具体的にどのような変化があったのか、現在とのトレンドと合わせて紹介します。

人材育成の歴史と概念の変化

日本企業の環境を振り返ると、戦後に導入された管理者プログラムが、人材育成の始まりと考えられています。

1950年~60年代は、現場での指導が人材育成の主流でした。その後、高度経済成長期には、製造業・重工業を中心にOJT研修が確立していきます。

1990年代後半~2000年代前半は、管理職に向けて「コーチング」の研修が導入されました。そして2000年代には、OJT研修の強化も活発に行われています。

歴史と共に、新たな理論や方法が生み出されています。人材育成は特に、経済情勢やビジネス環境の影響を受けて変化してきました。

時代によって、企業研修のトレンドも移り変わります。現在のトレンドに関する、具体的な内容は後述します。

企業研修の現在のトレンド

不況によって、雇用やキャリアへの不安が拡大したことで、研修の内製化や組織開発へ注目が集まっています。例えば、後述するエンプロイーエクスペリエンス(Employee Experience)は、従業員のキャリアパスが不確定になったことで登場した概念です。

近年の人材育成は、画一的な人事管理ではなく、個別最適化がトレンドとなっています。

例えば従業員が持つスキルや能力を経営資源として、人事配置や人材開発に活かすタレントマネジメントの概念などです。

人材育成のトレンドの変化と共に、企業研修もアップデートが必要です。

エンプロイーエクスペリエンス(Employee Experience)

エンプロイーエクスペリエンスとは、個々の従業員に関して、次のような経験を重視する考え方です。

  • 従業員の満足度
  • スキルアップ
  • 健康状態
  • 会社組織での経験 など

エンプロイーエクスペリエンスはそもそも、ユーザーエクスペリエンス(UX)や、カスタマーエクスペリエンス(CX)といった、マーケティングの概念から派生した考え方です。

ユーザーエクスペリエンスは「ユーザーが得られる体験」、カスタマーエクスペリエンスは、「商品やサービスの顧客視点での体験」を意味します。

人材育成での個別最適化

個々の従業員の学び方や学習内容を適したものにすることが、人材育成での個別最適化です。例えば人材育成での個別最適化として、次のような手法があります。

  • パーソナライズドラーニング
  • アダプティブラーニング

パーソナライズドラーニングとは、学習対象者一人ひとりの興味や経験、好みの学習方法などに合わせたやり取りを提供する手法です。

アダプティブラーニングとは、学習対象者一人ひとりの学習状況や理解度に合わせ、学習コンテンツを最適化させる手法を指します。

企業研修における手法の変化

企業研修で取り入れられる手法はさまざまです。ここでは、一般的な運営方法と最近のトレンドの2つを紹介します。

一般的な運営方法

一般的な運営方法はOJT研修とOFF-JT研修の2つがあります。それぞれの特徴を紹介します。

OJT研修

OJT(On the job Training)研修とは、職場の先輩社員や上司が指導役となって、部下や後輩に対して、実際の仕事を通じて指導する教育方法のことです。

OJTのメリットは、業務の流れや実際に使用するツールの操作方法を学べる点です。研修終了後は即戦力として仕事を任せられます。

デメリットは、部署内の人的リソースが一時的に少なくなる点です。また、研修で触れなかった実務があった場合、対応しきれない可能性があります。

OFF-JT研修

OFF-JT(Off the job Training)研修とは、職場とは離れた場所で行われる研修で、職場外研修とも言います。

OFF-JT研修は、職場内での研修と違い、職場外で十分な時間をかけて研修を行うため、スキルの習得に集中できる点がメリットです。日常業務から離れて、必要な知識やスキルを体系的に身につけることができます。

デメリットは、広義的な内容が多く、実際の業務につながらない場合がある点です。研修で得た知識やスキルは、直近で必要なくても、将来的に利用する可能性があるため、定期的なフォローアップが必要になります。

最近のトレンド

最近の企業研修のトレンドは、ロジカルコミュニケーション研修とOJTリーダー研修の2つです。それぞれの研修について詳しく紹介します。

ロジカルコミュニケーション研修

ロジカルコミュニケーション研修とは、ビジネスで重要視される、ロジカルシンキング(論理的思考)を鍛える企業研修です。

この研修では、「相手にとってわかりやすい話し方・伝え方」の習得を目指します。

状況や提案、自分の意見などを顧客や同僚などに正確に伝えるスキルは、ビジネスシーンにおいて欠かせません。例えば営業では、自社製品やサービスを顧客に分かりやすく伝える力が重要です。

ロジカルコミュニケーション研修では、ロジカルシンキングを用い、ビジネスでの成果につながるコミュニケーション力の向上を目標としています。

OJTリーダー研修

OJTリーダー研修とは、新人の従業員への指示の出し方や報告・相談の受け方などを習得する企業研修です。

そもそもOJTリーダーには、企業内で新人の従業員に対して、仕事の指導育成やメンターとしての役割があります。

この研修を通して、OJTリーダーは人材育成の知識が深まります。また、リーダーシップやコミュニケーション力を養うことも可能です。

企業研修の注意点

企業研修で成果を上げるには、目標の具体化や研修後の振り返りが欠かせません。ここでは、この2つの注意点を紹介します。

01企業研修の目標を具体的に設定する

研修後に従業員がどのようなスキルを身につけているべきか、研修前に目標を設定することが重要です。

研修目標を設定する際には、まず研修を実施する理由や自社の課題、課題解決に役立つスキルを洗い出します。

研修のゴールを定めることは、従業員のモチベーションもアップにも役立ちます。

02企業研修の振り返りをする

企業研修は実施して終わりではなく、実施後に振り返りをすることで、効果が上がります。

例えば、研修による知識やスキルが現場でどのくらい活用されているか、効果測定することが可能です。

改善点が見つかれば、重点的にブラッシュアップできます。研修の振り返りで見つかった不足部分を補えれば、企業全体の質の底上げにもつながります。

企業研修の事例

企業研修の事例を紹介します。自社の研修にお役立てください。

01 サミット株式会社 新入社員のチームビルディング研修

スーパーマーケットチェーンを展開するサミット株式会社様では、毎年新入社員の合宿研修を実施していました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で本部にて座学研修のみの実施となり、新入社員同士のつながりや交流の希薄化が課題となりました。

そこで、新入社員同士のつながりの形成を軸に、チームビルディング研修としてボッチャ大会を実施。結果として、新人社員同士の交流が生まれ、考えて行動する力が身につきました。

詳しくはこちら

新入社員の「つながり」の形成に「今できる」チームビルディング研修

02 株式会社博報堂ケトル自社フィロソフィーを再確認する企業研修

広告会社博報堂のクリエイティブエージェンシーである株式会社博報堂ケトル様では、自社フィロソフィーを学ぶための体験の場として、従業員全員で合宿を実施してきました。

参加者に言葉で教える事が難しい、会社の根幹をなすコンセプトを伝えるため、2泊3日の沖縄での合宿を通して体験から学ぶ、地元に根差したプログラムを開発し、結果として自社フィロソフィーを再確認できました。

詳しくはこちら

“自分たちが大切にすべきもの”を再確認する旅「ケトル合宿」


まとめ

企業研修にはトレンドがあります。時代の流れやニーズなどに応じて従業員の価値観は変化し、人材も流動化しています。安定的かつ継続的な企業成長を支える人材確保に、従業員の能力やスキルの育成は欠かせません。

本記事では、企業研修のトレンドとして、ロジカルコミュニケーション研修やOJTリーダー研修を紹介しました。

最後に、企業研修の開催に役立つホワイトペーパーを紹介します。ニューノーマル時代の新たな研修を検討している皆さまに、社員研修の最新トレンドや、注目されている事例も紹介しています。ぜひご覧ください。


ホワイトペーパー(お役立ち資料)社員研修INNOVATIONS ~最新トピックスやマネジメント層から新人研修まで使える13のプログラムも紹介~

この資料は、これからの社員研修に向けて新しい可能性を提示し、人事・研修担当者の皆様と一緒にこれからの研修について考えるきっかけになればという想いから生まれました。コロナ禍により研修を取りまく環境が大きく変化した今、研修担当者の皆様が抱いている課題を解決するためのアプローチの方向性を示すとともに、社員研修の最新トレンド、事業開発研修プログラムやアウトドア研修などの注目度の高い研修の実例もご紹介しています。
集合研修の再開に取り組む方に向けて「3密回避」にお役立ていただけるような情報もお届けします。より良い社員研修を目指すすべての方へ、本資料が新しい一手への一助となれば幸いです。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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