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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 【人事担当者向け】企業研修の実施目的とは?最適な手法3選を紹介

2022.12.26
ミーティング・イベント
HR(Human Resources)
人材・組織力強化

企業研修とは、仕事に必要なスキルを従業員に習得させる機会です。適切な企業研修は従業員のスキルアップを促し、生産性の向上につながります。ここでは、企業研修に役立つ手法や、社内外で企業研修を実施する方法などをご紹介します。また企業研修を成功させるためのポイントもご紹介しますので、効果的な人材育成に向けて、ぜひご覧ください。

そもそも企業研修とは

企業研修の基本的な目的は、人材育成です。適切に育成された従業員は、業務遂行能力の高い人材へと成長します。

従業員の立場からすると、企業研修は学びの機会といえます。専門的な内容から、ヒューマンスキルや生活習慣に関する内容まで、企業研修を通じて従業員は幅広い知識を学ぶことが可能です。

また、グループワークなどを通じてコミュニケーションのきっかけを生むなど、従業員同士の結束を強めるためにも企業研修は有効です。

企業研修の主な目的を確認

企業研修の主な目的は、従業員のスキルを向上させ、企業の生産性を高めることです。

従業員のスキルを向上させるため

企業研修は、従業員個人のスキル向上に役立ちます。詳しくは後ほどご紹介しますが、効果的にスキルを高めるには従業員の属性に合わせた研修が必要です。例えば新入社員研修では、新入社員の早期活躍を目的に、基本的なビジネスマナーや企業理念・事業関連の情報などを身につけさせます。

生産性を高めるため

組織的に企業研修を行うと、企業全体の生産性向上につながります。最終的に任せたい役職や職種に応じたスキルを企業研修により習得させると、企業の将来を見越した準備にもなります。

企業研修の種類は大きく2つに分けられる

企業研修は、従業員の属性に応じて設定するものと、業務内容に応じて設定されるものの2つに分けられます。

01従業員の属性に応じて設定するもの

新入社員研修は、社会人経験がない従業員を対象に、ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、OAスキル、ロジカルシンキングなどビジネスパーソンとしての基本を学ぶ場とします。

中堅社員研修は、若手の従業員と管理職をつなぐ中堅社員を対象としています。中堅社員研修の狙いは、フォロワーシップ、リーダーシップ、課題解決スキル、コミュニケーションスキルなどの向上です。

管理職研修では、リーダーシップ、部下の育成方法、チームビルディング、ハラスメントなどを取り扱い、経営者の意図をくみ取りながら行動できる管理職を育成します。

02業務内容や必要な知識に応じて設定するもの

業務内容や必要な知識を学ぶ研修として、セールススキルアップ研修やマーケティング研修が挙げられます。セールススキルアップ研修では、サービス・商品の特長や機能を学んだり、実際に顧客に勧める際の話法などをロールプレイングで学んだりします。

マーケティング研修とは、マーケティングの基礎を学ぶ研修です。フレームワークの考え方や分析ツールの使用方法など、マーケティング研修では戦略立案に役立つ手法を学びます。

企業研修に役立つ手法を紹介

企業研修はOJT・OFF JT・自己啓発といった3つの手法で実施します。それぞれの手法のメリット・デメリットをご紹介します。

OJT

OJT(On the job Training)とは職場内研修のことです。職場で使える実践的なスキルを身につけるなら、OJTが適しています。OJTは上司や先輩などが指導役となり、マンツーマンで行われます。職場内のコミュニケーションが活発化する、即戦力となる知識・ノウハウを身につけやすいといった点が、OJTのメリットです。

一方、OJTでは指導する側の負担が大きくなりがちです。それぞれの現場に研修を任せていると、人的リソースが不足し業務に支障が出る恐れがあります。また、指導する側が育成目的を理解していなければ、スケジュールや育成内容にバラつきが出かねません。

OFF JT

OFF JT(Off the job Training)とは職場外研修のことです。OFF JTは集合研修が一般的ですが、近年はオンライン型の研修も普及しています。

OFF JTのメリットは、外部講師に任せることができ、より専門的な情報を学んでもらえる点にあります。仕事を離れた状態で実施するため、従業員は研修に集中できる点もOFF JTのメリットといえます。加えて、OFF JTに参加した従業員同士のコミュニケーションも促進されます。

反面、実務に関係しない内容は、定期的なOFF JTでは知識が身につきにくいかもしれません。詳しくは後ほど紹介しますが、OFF JTの効果を高めるには、フォローアップの体制が必要です。

自己啓発

自己啓発とは、従業員本人の意思で能力を高める活動です。自己啓発には、書籍で学ぶ、資格取得を目指す、外部セミナーに参加するなどの方法があります。

近年、自己啓発をサポートする企業が増えました。自己啓発をサポートする方法には、参考書やセミナー代などの一部負担、外部セミナーの紹介、オンラインセミナーの整備などが挙げられます。

自己啓発のメリットは、意欲的な従業員のスキルアップをサポートできることです。ただし、自己啓発を推奨するだけでは、必ずしも企業が期待する効果を得られるとは限りません。「自己啓発の費用を企業が負担する条件を明文化する」など、効果的なスキルアップに向けた社内ルールの整備が求められます。

企業研修の実施方法は2つに分けられる

企業研修は社内でも対応できますが、社外への委託も可能です。企業研修の実施方法について、メリット・デメリットを紹介します。

実施方法01社内で対応する

事業領域に関わる内容など、ノウハウがあれば社内で企業研修を実施することも可能です。社内研修では、テキストや資料を自社で内製し、従業員が講師を担当します。

社内で研修に対応するメリットは、外部に委託するよりも費用を抑えられ、独自性のある研修を開催できることです。また講師を務める従業員のリサーチスキルや、プレゼンテーションスキルも鍛えられます。

一方、社内研修では、研修担当者の負担が大きくなりがちです。特に、社内にノウハウがない場合は、時間も手間もかかります。

実施方法02外部に委託する

企業研修は、専門の外部業者に委託することも可能です。専門会社に企業研修を委託すると、社内にない知識やノウハウを従業員に身につけてもらえます。また、社内が多忙な時期でも、並行して研修を実施できます。

ただし、社内研修にかかる費用と比較すると、専門会社への委託費用は高額です。また、念入りに打ち合わせをしても、自社の要望に100%合致する企業研修ができるとは限りません。

企業研修を成功させるポイントとは

企業研修の成功には、育成目的の明確化や入念な育成計画、フォローアップ体制の構築などが欠かせません。

育成計画をしっかり立てる

研修の対象者に身につけてほしいスキルや知識を設定し、スキルや知識を身につけるための計画を立てます。課題が明確でなければ、適切な計画がなされず、育成の達成度も判断できません。また効果的に予算を使うこともできません。

所属部署や担当する業務なども考慮した上で、研修対象者の実情に合わせた育成計画が望まれます。

従業員にも実施目的を伝える

企業研修を受ける従業員は、業務を一時中断することになります。研修を有益な時間にするためには、研修を受ける動機付けが重要です。

上司などを通じて、研修を実施する目的・身につけてほしいスキルなどを共有すると、従業員の学習意欲を向上させられます。

フォローアップを忘れずに行う

フォローアップを継続的に実施すると、学習内容の定着強化につながり、従業員に研修で学んだ知識やスキルを活用してもらえます。また、フォローアップにより研修の充実度をチェックすると、PDCAを回して企業研修をレベルアップできます。

なお、フォローアップの方法には、研修後の行動計画の策定・モニタリングや上司への研修報告、フォローアップ研修などが挙げられます。

企業研修の成功事例をチェックしよう

企業研修の成功事例をご紹介します。自社の研修にお役立てください。

フォルシア株式会社 様

フォルシア株式会社様では、従業員の関係強化を目的に1泊2日のアウトドア研修を実施しました。参加者がチームとして目的を達成するために協力し合ったり、役割を分担するといった行動を通じて、人間関係や協力体制を強化しました。

■詳しくはこちら

「7つの習慣®Outdoor」で営業部署の雰囲気が目に見えて変わった!そして参加意欲が全社員に波及! | ミーティング・イベント | 事例 | 企業・団体向け | JTB 法人サービス

サミット株式会社 様

サミット株式会社様では、新型コロナウイルスの影響で新入社員の合宿研修を取りやめました。合宿研修の代わりに採用したのが、チームビルディング研修として行ったボッチャ大会です。研修を通じて、新人社員同士の交流が生まれ、考えて行動する力が身につきました。

■詳しくはこちら

新入社員の「つながり」の形成に「今できる」チームビルディング研修 | 旅行 | 事例 | 企業・団体向け | JTB 法人サービス

まとめ

企業研修は、従業員の能力やスキルを育成、継続的な企業成長を支える人材を確保するうえで必須の施策です。コロナ禍により、従業員の価値観は変化、人材も流動化しており、今や“従業員が企業を選ぶ”時代です。従業員に対して学びの場を提供することは、従業員に対する価値提供のひとつとなってきており、今後はより重要になってくると思われます。

本記事では、企業研修には、OJT・OFF JT・自己啓発などの手法があることをご紹介しましたが、コロナ禍により、対面開催だけではなく、オンライン開催という選択肢も増えました。これからは戦略的に開催手法を選択する時代です。また効果的な学びの場を継続的に提供するためには外部業者への委託もおすすめです。

最後に、企業研修の開催に役立つホワイトペーパーをご紹介します。コロナ禍による研修開催の課題として、3密対策やリアル開催における感染症対策をご紹介します。企業研修の最新トレンドに加え、事業開発研修プログラムやアウトドア研修など、注目度の高い研修プログラムも紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

 

ホワイトペーパー(お役立ち資料) 社員研修INNOVATIONS ~最新トピックスやマネジメント層から新人研修まで使える13のプログラムも紹介~

JTBには法人サービスを専門に手がける部門があり、そこに在籍するメンバーたちは日々、多くの人事・研修担当者様と接しています。旅で人々の心を動かし続けてきた私たちだからこそ、提供できるサービスがあると考えています。自社従業員のモチベーションアップや生産性向上の実現など、皆様が抱える総務・人事系の​課題に対して、私たちはコンサルティングと最適なソリューションの提供により、お客様の持続的な​企業価値向上に貢献し続けてまいりました。この資料は、これからの社員研修に向けて新しい可能性を提示し、人事・研修担当者の皆様と一緒にこれからの研修について考えるきっかけになればという想いから生まれました。コロナ禍により研修を取りまく環境が大きく変化した今、研修担当者の皆様が抱いている課題を解決するためのアプローチの方向性を示すとともに、社員研修の最新トレンド、事業開発研修プログラムやアウトドア研修などの注目度の高い研修の実例もご紹介しています。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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