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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 研修合宿の効果とは?実施する目的やメリット・デメリット、成功させるポイントを紹介

2023.08.07
ミーティング・イベント
人材・組織力強化
従業員満足(ES)向上

研修合宿とは、泊まり込みで行われる研修のことです。研修合宿は、スキルアップが期待できるだけでなく、一定の期間を共に過ごすことで従業員同士の結束を強めるといった効果もあるため注目を集めています。

この記事では、研修合宿の概要やメリット・デメリット、研修合宿を成功させるためのポイント、実際に研修合宿を行った企業の事例も紹介します。記事の最後には、研修合宿に役立つホワイトペーパー「社員研修INNOVATIONS ~最新トピックスやマネジメント層から新人研修まで使える13のプログラムも紹介~」を紹介しています。ぜひご覧ください。

研修合宿とは

研修合宿とは、そもそもどのような研修なのでしょうか。ここでは、研修合宿の概要と目的について紹介します。

一般的な研修合宿

研修合宿とは、社内などで行われる研修ではなく、泊まり込みでの研修を指します。一般的には、3日~1週間程度の期間で行われるケースが多いようです。普段とは異なる環境で研修に打ち込めるため、従業員のモチベーション向上が期待できます。

研修合宿の狙いは「集中」

研修合宿中は、顧客や取引先から電話がかかってくることがない、通勤時間が不要というメリットがあり、普段の研修より集中しやすい環境になります。また、適度な緊張感を持って研修に臨めることから、短期間でも効率的にスキルや知識を習得できます。

普段会う機会のない同期やこれまでつながりのなかった社員とコミュニケーションを深める機会にもなり、従業員のモチベーション向上も見込めます。

研修合宿の目的

研修合宿には具体的にどのような目的があるのでしょうか。ここでは、主な目的を3つ紹介します。

01スキルや知識の習得

研修合宿は、従業員が新たなスキルや知識を習得するための機会です。社員によるレクチャーや専門の講師による指導、ワークショップを通じて、特定のテーマや業務に関する知識を集中して深めることができます。また、ロールプレイを通じて、習得した知識を実際のシーンで適用するトレーニングも実施します。

研修合宿のテーマを自社の事業や理念などの浸透にすれば、自社への理解を集中して深めることができます。企業と従業員との間にある認識のギャップを埋められます。

02コミュニケーション・コラボレーションの活性化

2つめに挙げられるのが、コミュニケーション・コラボレーションの活性化です。集中した環境での共同活動やグループワークを通じて、メンバー同士の相互理解や信頼関係を築くことができ、これにより、将来のプロジェクトや業務において、円滑なコミュニケーションや共同作業が可能になります。

03モチベーションの向上

研修合宿は、日常業務から離れ、新しい環境で学びや交流を行うことによって、従業員のモチベーションの向上を図ります。集中的な学習やグループ活動の中で、参加者は新たな視点やアイデアを得ることができ、仕事に対する情熱や意欲を高めることができます。また、研修合宿は日常業務の中で忙殺されがちなメンバーにとって、自己啓発や自己成長の機会を提供するものでもあります。

研修合宿のメリット

研修合宿にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。

効率的に研修できる

研修合宿は実施者も参加者も同じ施設に泊まり込んで研修を行います。毎日の通勤時間を省くことができるため、時間を有効に使いながら実のある研修が実施できます。また、普段の職場を離れることで気分転換になり、新鮮な気持ちで研修に臨めます。

チームビルディングに役立つ

研修合宿で、寝食を共にして長時間一緒に過ごすことにより、組織としての一体感を高めることができます。数日から1週間程度を共に過ごすことで自然とコミュニケーションを取る機会が増えるため、参加者同士の絆が生まれ、研修合宿後のコミュニケーションも円滑になります。研修によっては、チームを途中で変えたり、最初のチームのままにするケースもあります。

各従業員の特性を把握できる

研修合宿では、普段の業務では見えにくい従業員の特徴、個性などが見えやすくなります。泊まり込みで過ごすことで、従業員の意外な一面を発見できるケースもあります。効果的な人材育成や人材配置には、従業員の特性や強み・弱みを正確に知ることが重要となるため、今後の人材育成にも役立ちます。

研修合宿のデメリット

研修合宿は多くのメリットがありますが、デメリットもあります。ここでは、研修合宿のデメリットを2つ紹介します。

研修合宿は費用負担が大きい

研修合宿は通常の研修よりもコストがかかります。施設に移動するための交通費、宿泊費用や食費など、さまざまな費用がかかるため、費用負担が重くなりがちです。また、外部講師を呼んだ場合には、さらに費用負担は大きくなります。

参加のハードルが高い

研修合宿の期間は企業により異なりますが、ある程度の時間を割かなければいけません。子どもや高齢の家族がいるなどの理由で、家を長期間空けることが難しい従業員がいるなど、さまざまな事情で参加が難しい従業員がいる場合があり、調整が難しいのがデメリットの一つです。

研修合宿を成功させるポイント

研修合宿を成功させるには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、研修合宿を成功させる3つのポイントを紹介します。

POINT01研修合宿の目的を明確にする

まずは研修の目標を明確にします。高すぎる目標だとモチベーション低下につながるため、達成可能なレベルに設定します。目標が決まったら、逆算してタイムスケジュールを決めていきます。適度な休憩を挟む、フィードバックの時間を設けるなどの工夫も必要です。

POINT02適切な期間を設定する

研修合宿の期間の目安は、一般的に2~3日程度とされています。ただし、企業によっては長期間の研修合宿を実施するケースもあり、1週間以上や1か月といったケースもあるようです。研修期間が短すぎると研修内容が薄くなり、長期間になりすぎると従業員の負担やコストが大きくなる恐れがあるため、予算や参加者の負担についてよく検討して決めることが大切です。

POINT03研修内容に合った施設を選ぶ

研修合宿を成功させるには施設選びが重要になりますが、施設の種類はさまざまです。例えば、お寺での座禅合宿や無人島でのサバイバル研修など、ホテルや旅館ではないユニークな研修合宿もあります。どのような内容の研修を行うのかによって必要な設備や環境は異なるため、研修内容に合った施設を選定することが求められます。

研修合宿の注意点

研修合宿を実施する際には、注意したいポイントがあります。ここでは、3つの注意点について紹介します。

注意点01他の施設利用者に配慮する

研修合宿で利用する施設は、自社の従業員以外が利用している場合もあります。そのため、研修中でも他の施設利用者に対して迷惑にならないように配慮することが大切です。例えば、声出し研修は、他の施設利用者がいると騒音の原因になりかねません。声出し研修を実施する場合は、事前に声出し研修できる設備かどうかを確認しておくと安心です。

注意点02従業員の体調管理に努める

研修合宿中は普段とは違う場所で生活するため、慣れない環境から体調不良になりがちです。室内が暑すぎる・寒すぎるといった問題や、睡眠不足などによって体調を崩す場合もあるため、従業員の体調には気を配る必要があります。また、感染症予防マニュアルを確認し、対策を取っておくことも重要です。

注意点03メンタルケア体制を整備する

研修合宿は集中して行うため、メンタルへの影響が出る可能性もあります。従業員の様子をしっかりと把握し、従業員のメンタルケアができる体制を整えておくことが大切です。元気がない、調子が悪そうといった従業員がいた場合には、適度に声掛けをするなど早期に対応しなければ、研修合宿から離脱してしまう可能性があります。

研修合宿の事例

ここでは、実際の研修合宿の事例を3つ紹介します。それぞれの事例を参考にして、自社の研修合宿にお役立てください。

01 株式会社博報堂ケトル 自社フィロソフィーを再確認する研修合宿

株式会社博報堂ケトル様では、自社フィロソフィーを学ぶための体験の場として設立時から年に1回の研修合宿を行っています。

博報堂ケトル様には、創業時から大切にしている会社の根幹となるコンセプト「手口ニュートラル」というものがあります。手口ニュートラルは「既存の広告手法に捉われず、ベストな課題解決の手口をニュートラルに考えて実行する」という意味ですが、言葉で教えることが難しく、通常の業務では伝わりにくいため2泊3日の合宿を行い、体験を通して従業員に学ぶ場としています。

沖縄の大宜味村の廃校を舞台に、琉球空手、長寿になれる料理実習などのさまざまな体験を通して企業理念や行動指針を楽しく学ぶことができ、仕事に通じる学びが得られるといった成果が出ています。

詳しくはこちら

“自分たちが大切にすべきもの”を再確認する旅「ケトル合宿」

02 フォルシア株式会社 「7つの習慣®Outdoor」で営業部署の雰囲気が目に見えて変わった!そして参加意欲が全社員に波及!

フォルシア株式会社様では、従業員の関係強化を目的として「7つの習慣®Outdoor」を利用し、研修合宿を行い、アウトドア体験のなかで参加者がチームの目的達成のために協力し合うプログラムを実施しました。

行きの列車ではほぼ会話がなく、従業員それぞれがスマートフォンを見たり音楽を聞いたりと、個人個人で過ごしていました。しかし、1泊2日の研修を終えた帰りの列車では、会話が弾み、解散時には挨拶をし合うなど、従業員同士のコミュニケーションが増えました。研修後の日常業務でも会話が活発になり、部署内の雰囲気が改善するといった効果が得られています。

詳しくはこちら

「7つの習慣®Outdoor」で営業部署の雰囲気が目に見えて変わった!そして参加意欲が全社員に波及!

03 全国経営者団体 「CAMPING OFFICE」アウトドアで参加者の絆が深まるプログラム!

全国の経営者有志で構成された経営者団体様が、年に1回の研修に「CAMPING OFFICE」をご活用された事例です。「CAMPING OFFICE」は、アウトドアブームの牽引役である「スノーピーク」において組織活性化のための各種研修、コンサルティング事業を手掛ける「スノーピークビジネスソリューションズ」のプログラムです。

美しい海や山、青空、そして風を感じながら、テントの中でクリエイティブな会議を行ったり、焚火を囲んで未来を語り合うなど、オフィスでは味わえない開放感が、意外な気づきや笑顔をもたらしてくれます

詳しくはこちら

オフィスにはないアウトドアならではの刺激!「CAMPING OFFICE」で経営者同士の絆を深める


まとめ

本記事では、泊まり込みで実施する研修合宿の概要、メリット・デメリット、実際の事例についてお届けしました。研修合宿の目的には、スキル・知識の取得や従業員のコミュニケーション・コラボレーション促進、モチベーションの向上といったものがあります。

研修合宿は、普段の仕事を離れた環境で行うため、効率的に研修を行うことができるほか、チームとしての一体感の醸成、従業員の特性理解などのメリットがあるため、積極的に活用することをおすすめします。ただし、コストがかかる、参加ハードルが高いといったデメリットもあることから、予算や従業員の負担について考慮し誰もが参加しやすい状況を作ることもポイントです。

最後に、研修合宿に役立つ資料を紹介します。この資料は、これからの社員研修に向けた新しい可能性を提示し、研修についてともに考えるきっかけになることを目的としてまとめられています。社員研修の最新トレンドから事業開発研修プログラム、アウトドア研修などの実例も紹介しているため、ぜひご覧ください。


ホワイトペーパー(お役立ち資料)社員研修INNOVATIONS ~最新トピックスやマネジメント層から新人研修まで使える13のプログラムも紹介~

この資料は、これからの社員研修に向けて新しい可能性を提示し、人事・研修担当者の皆様と一緒にこれからの研修について考えるきっかけになればという想いから生まれました。コロナ禍により研修を取りまく環境が大きく変化した今、研修担当者の皆様が抱いている課題を解決するためのアプローチの方向性を示すとともに、社員研修の最新トレンド、事業開発研修プログラムやアウトドア研修などの注目度の高い研修の実例もご紹介しています。
集合研修の再開に取り組む方に向けて「3密回避」にお役立ていただけるような情報もお届けします。より良い社員研修を目指すすべての方へ、本資料が新しい一手への一助となれば幸いです。

本記事に関するお問い合わせ、ご相談、ご不明点などお気軽にお問い合わせください。

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