JTB-CWT(JTBグループ)では、EVP=社員への投資/価値提供とは「エクスペリエンス=体験・経験」の積み上げであり、それにより社員一人ひとりの「エンゲージメントやWILL」が高まるという考え方に着目しています。人的資本経営やEVPに関する日本企業の取り組み状況をご紹介いたします。
INDEX
人事課題である「人的資本経営」と「EVP(Employee Value Proposition)」
中長期的な企業価値向上につなげる経営の在り方として昨今「人的資本経営」に取り組む企業が増えています。
人的資本経営とは、『従業員を企業の重要な資産とみなし、その資産を最大限に活用することを目的とした経営手法』であり、その実現において欠かせない重要なキーワードに「EVP」が挙げられます。
EVPを直訳すると『社員への価値提案』ですが、JTBグループでは『社員が実感できる、その企業で働く価値の提案』と考えています。
人事が取り組むべきEVP(Employee Value Proposition)とは?意味や進め方を紹介!
日本企業を取り巻く「人的資本情報開示の義務化」
日本では、2023年3月期決算以降の決算から上場企業は人的資本情報の開示が義務化されており、上場企業各社は、人的資本情報の数値化・公開が求められています。開示された人的資本情報は、投資家やリクルーターからの注目度が高く、企業評価の新たな指標となる人的資本情報を高めていく上でも「EVP」は重要です。
日本企業のEVPへの取り組み状況
企業がEVPに取り組む時の最初のステップとして、採用や育成、人事評価など、人事部門の多様な業務を効率化する手段であるHR-techを駆使した社員意識調査や幸福度調査といったサーベイが挙げられます。日本企業における「組織サーベイ・従業員意識調査・エンゲージメント向上調査」の実施状況は、大手企業では7割弱で実施されていますが、中小企業になると4割を下回る実施率となっており、EVPの可視化に向けた実測すらままならない企業が多数存在します。
また、上記サーベイを実施している企業のうち、3割が「結果のフィードバックが難しい」とサーベイ結果の社内共有が出来ていない、5割で「結果フィードバック後の具体的活動が難しい」と改善向上の為の打ち手の策定や実施まで取り組めていないという結果が出ています。
また、上記JTBEVP Loungeアンケートからも日本はEVPへの取り組みに課題をお持ちの企業が多いことが読み取れます。
大きな要因として、1.サーベイ結果を見て解釈し、課題を抽出することが難しい.2.抽出した課題を解決する具体的打ち手として何をしたらよいか分からない、と言うことが考えられます。
JTBならではのEVPソリューション
JTBは職場旅行やインセンティブツアーなど、旅行を切り口とした社員のモチベーションアップに貢献するHRコンサルティングを得意としてきました。昨今では長年のノウハウに加えて、HR-Techや多数のユニークな打ち手をご提供しています。
01JTBのHR-Tech
JTBは、毎年サーベイを実施するけどやりっぱなし、課題の解決に繋がる具体的施策に悩んでいる、というお客様には「WILL CANVAS」をご提案しています。
その他にも下記のような課題をお持ちのお客様へも適したサービスです。
- 自社の課題感に合った調査をしたい
- 働きがいを高めるとともに、業績を向上させたい
- 組織の理念・ビジョン・価値観を浸透させたい
- 管理職の対話力を強化したい
- 組織のコミュニケーションを活性化したい
- ダイバーシティ&インクルージョンを推進したい
WILL CANVASでは、予め設定された設問を使って組織の状態を測る組織診断に留まらず、組織毎の「ありたい姿」に応じた具体的な目標(KPI)の状態を可視化することも可能です。また、弊社専任コンサルタントが「お客様のサーベイの結果を現従業員様までフィードバックしていく取り組み支援」や、「打ち手のご提案」、「改善にむけた変化検証」など、可視化から打ち手のご提案までトータルでご支援致します。
02EVPの向上・改善に向けた取り組み
サーベイの実施、分析とフィードバックは実施しているが、EVPの向上・改善に向けた打ち手となる取り組みをどう実施されるかアイデアにお困りではないでしょうか。
従業員のエンゲージメントを向上させる取り組みとして、会社と従業員同士のコミュニケーションの活性化は大きなポイントとなります。会社がどんなビジョンを持っているのか、いつも一緒に働いている仲間はどんなアイデアを持っているのか、交流をするきっかけ作りが大切です。
企業×るるぶオリジナル冊子
旅行ガイドとして認知度の高い「るるぶ」とコラボしたオリジナル冊子を制作することができます。周年記念・社内イベント・リクルート冊子など用途は様々です。情報発信ツールとしてアイキャッチに富んでおり、企業や事業へ興味関心を惹く格好のソリューションとして好評いただいています。会社が今チャレンジしようとしている分野や、他部署の取組を知る機会を得ることができ、顧客接点の強化、働く人たちの横の繋がりや、家族間でのコミュニケーションを創出します。企業のインナー/アウターブランディングや社内・地域・働く人たちの会話・交流の機会を生み出すきっかけとなるツールの一つです。
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- るるぶ特別編集
「7つの習慣®Outdoor」
企業版「JTBアグリワーケーション®」研修
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まとめ
EVPを取り巻く現状と課題、JTBならではのHR-Techや打ち手をご紹介させていただきました。
企業評価の新たな指標となる人的資本情報。その開示にあたり重要かつ高めていく必要があるEVP。取り組み方法を検討しているがやり方がわからない、改善したいがどんな方法があるのか知りたいなどございましたら、専門性と経験・実績に基づく独自メソッドのサーベイとコンサルティング、ユニークで多彩なコンテンツ&ソリューションの提供により、人的資本経営の実効性を高め、人的資本を最大限に活かす組織創りをお手伝いいたします。
現在の取組み状況のヒアリングや情報交換など、お気軽にお問合せください。