イベントマーケティングを実施する企業が増えています。しかし、「本当にイベントマーケティングを行って成功するのか」と、不安を覚える企業も少なくありません。この記事では、イベントマーケティングの成功事例を紹介するとともに、イベントマーケティングを成功させるポイントについても紹介します。
記事の最後に「実録イベントマーケティング~JTBのイベントマーケティング180日間の舞台裏~」についても紹介していますので、ぜひご覧ください。
イベントマーケティングとは?
イベントマーケティングとは、企業がセミナーや展示会などのイベントを通じて消費者との接点を作り出す方法です。リード(見込み客)の獲得ならびに育成をしたり、自社や自社の商品・サービスをPRするマーケティング手法です。イベントマーケティングでは、イベントを通じて一方的に情報を発信するだけでなく、消費者とのコミュニケーションや関係構築を重視するケースも多いです。
イベントの積極的な開催は、商品・サービスのPR活動に貢献します。
イベントマーケティングで得られる効果
イベントマーケティングを実施することで、さまざまな効果・メリットを得られます。以下では、具体的な効果やメリットを紹介します。
ターゲットへの効率的なアプローチ
イベントは、企業の事業内容やイメージを認知してもらうだけでなく、確度の高い顧客との接触や関係構築に役立ちます。イベントへの参加者は、自社に興味を持っており、購買意欲が高い傾向があります。そのため積極的にコミュニケーションを行うことで、良好な関係性を構築しやすいです。イベントマーケティングは、確度の高い顧客を獲得できる手法として、高い効果が期待できます。
顧客ロイヤリティの向上
直接、商品やサービスに触れられるため、より印象的な体験ができる点も魅力の一つです。商品の実際の動きを試したり、サービスを使用したときの感覚を体験できたりと、良いイベント体験は、顧客のロイヤリティを高めることができ、長期的な顧客関係の構築に貢献します。イベントを通して顧客体験が向上することで、より購入してもらえる可能性が高まります。画像や動画では良さが伝わり切らない場合は、イベントで直接触れてもらう機会をつくることがポイントです。
高いPR効果
イベントマーケティングでは来場者に対して、高いPR効果が期待できます。すべてのイベントで高い効果を得ることは難しいですが、特化したイベントを開催して来場者に興味を持ってもらえば、次の参加につながる可能性も高まります。イベント自体が次のイベントのPRになることで、顧客と長期的な関係性が構築できます。また、イベントの参加者によって、情報をSNSで拡散してもらえる可能性もあります。宣伝費をかけずに、幅広い層にPRが可能となるケースも多いです。
イベントマーケティングに成功した2つの事例
イベントマーケティングを検討する場合に役立つのは、具体的な事例です。以下では、JTBとの連携によって実現したイベントマーケティングの成功事例を2つ紹介します。
01 ポルシェジャパン株式会社 様 “EVになってもポルシェ!”を京都のこんなところで体感!“日本初の試乗会”
ポルシェジャパン株式会社様は、ポルシェ初の電気自動車「タイカン」のメディア向け試乗会を日本で実施しました。試乗会の会場には京都が選ばれ、車の魅力を引き出す写真を多数撮影することができ、インパクトのある紙面作成につなげることに成功しました。比叡山のワインディングロードで実際に運転した人には、操作性の良さを体験してもらえました。
電気自動車が主流の時代になっても、ポルシェの存在感がより増していくと予想できる成果が得られた成功事例です。
02 ECサイト運営会社 A社 様出店者向け表彰イベントを営業拡大のチャンスに!3年ぶりの対面開催で、リアルの良さを再認識
A社様はECサイトを運営されている企業で、毎年優秀な出店者様を表彰していますが、コロナ禍でオンライン開催が続いていました。しかし、2022年度の表彰式は、3年ぶりにリアルで開催。表彰による出店者様のモチベーション向上はもちろん、A社様の営業担当者と出店者様との良いコミュニケーションの機会になりました。表彰式であると同時に、リアルの接点を生かし、営業の機会になった事例です。
イベントマーケティングを成功させるポイント
イベントマーケティングを成功させるには、いくつかのポイントを理解する必要があります。以下では、成功につながる主なポイントを紹介します。
POINT01明確な目標設定
イベントの目的を定義し、目標を明確にすることは、イベントを開催する際に最初に考えるべき内容です。目標の内容によって、開催するイベントの方向性が決まります。逆に前もって目標が明確化できていないと、イベントによって得られる成果が少なくなってしまいます。目標を設定する際には、できる限り具体的な内容にすることがポイントです。
数値などを取り入れた具体性のある目標にすることで、「何が必要なのか」「何が足りないのか」が明確になり、イベントの準備がスムーズに進められます。
POINT02事前準備
イベントに参加するターゲットや、ニーズを正確に把握することが大切です。ターゲットにマッチするコンテンツをつくることで、参加者がイベントに関心を持ち、積極的に参加したいと思うようになります。参加者の期待に応えられるコンテンツを用意できれば、イベントの評価が高まって成功につながります。そのまま購買につながるケースもあるため、ターゲットが興味を持ちそうなコンテンツの構築が成功の秘訣です。
イベントを広めるために、コンテンツ企画に合わせて、事前の告知活動を入念に行い、集客に力を入れるのもポイントになります。
POINT03イベントの運営
イベントの運営においては、本番で円滑に進行できるように、しっかりと準備しておくことが大切です。スケジュールを事前に社内で共有したり、プロジェクト管理を適切に実施したりといったことが、イベントの正確な運営に求められます。自社だけで対応できない場合は、業者に頼ったり、顧客管理ツールなどを利用したりといった方法も検討されます。
イベント当日にはスムーズな運営と高品質のサービスを提供し、参加者の満足度を向上させることが、成功の鍵となります。
POINT04イベント後のフォロー
イベントの開催だけで終わるのではなく、開催後にフォローを行うことも重要です。例えば、参加者にアンケートを実施し、意見を次回以降に反映させるなどの方法が考えられます。イベント後のフォローが疎かになると、機会損失につながるケースが懸念されます。イベント終了後に営業と連携して、参加者に対して素早くアプローチをかけて、参加後の行動をフォローすることで、参加者と長期的な関係構築につなげることがポイントです。
POINT05イベント終了後の改善
イベント結果を集計し、その内容を参考に成果を計測することも大切なプロセスです。メールの開封率や名刺の獲得枚数などを定量的に計測し、成否を判断することが効果的です。成功だと判断できれば、その要因を探り出し、次回以降にも活かすことが検討されます。失敗だと判断される場合、原因を特定して解決策を模索する必要があります。
問題点が発見できれば、次回に向けて改善を繰り返し、より良いイベントの開催が可能となります。
まとめ
イベントマーケティングは、顧客との関係構築やその後の購買など、さまざまなメリットにつながる施策として注目されています。しかし、いきなりイベントマーケティングを企画・開催しても、求める成果を引き出せるとは限りません。まずは実際のイベントの事例を確認し、どのような要因が成功につながるのかを把握することがポイントです。
イベントマーケティングにおける具体的な事例として、JTBでは「実録イベントマーケティング~JTBのイベントマーケティング180日間の舞台裏~」を公開しています。実際にイベントマーケティングに従事している弊社社員の180日間の取り組みを詳しく紹介。イベント開催における各ポイントを、「プロジェクトマネジメント」「マーケティング活用」「イベントテクノロジーの可能性」といった観点からお伝えしています。
実際のイベント開催にむけた取り組みを取材しているため、実体験に基づいたノウハウをお届けしています。まずは資料のダウンロードページから、ぜひ詳細をご確認ください。