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企業・団体向け WEBマガジン「#Think Trunk」 社員旅行は時代遅れ?若手社員が行きたくない理由と企業が得られるメリット、現代的なコミュニケーション施策を解説

2026.08.28
旅行
従業員満足(ES)向上
人材・組織力強化

社員旅行はかつて企業の一体感を高める重要な福利厚生として広く実施されてきましたが、働き方や価値観の多様化が進む現代では「時代遅れ」と捉えられるケースも増えています。特に若手社員を中心にプライベート重視の傾向が強まり、参加への心理的負担や業務との境界の曖昧さが課題として挙げられています。

一方で、組織コミュニケーションやエンゲージメント向上という観点では、現在も有効な施策の一つとして活用されている企業があります。近年では、従来型の社員旅行を見直しながら、参加者の多様な価値観に対応した「新しい職場旅行」やコミュニケーション施策へ進化させる動きも見られます。

本記事では、社員旅行が時代遅れと言われる背景や若手社員の本音、企業が得られるメリットを整理するとともに、現代の組織づくりに役立つコミュニケーション施策のポイントを解説します。

目次が表示されます。(編集禁止)

この記事から分かること

  • 社員旅行が「時代遅れ」と言われる背景には、働き方や価値観の変化、プライベート重視の傾向があり、従来型の一律な運営が現代のニーズと合わなくなっている
  • 若手社員が社員旅行に消極的な理由には、休日の拘束や人間関係への気遣い、不参加による評価への不安など、心理的な負担が大きく関係している
  • 一方で、社員旅行には部署を超えた交流や組織の一体感醸成、エンゲージメント向上などのメリットがあり、目的や参加者に合わせた設計によって効果が期待できる
  • 社員旅行の実施有無にかかわらず、社内懇親会やワーケーション、体験型イベントなど、多様なコミュニケーション施策を組み合わせることで組織活性化を図ることが可能
  • 社内イベントを成功させるには、参加を強制するのではなく、目的を明確にしたうえで参加しやすい企画を設計し、実施後の振り返りを継続的な改善につなげることが重要

社員旅行はなぜ「時代遅れ」と言われるのか?

社員旅行が「時代遅れ」と評価される背景には、単なる世代間の認識の違いではなく、働き方や価値観の構造的な変化が影響しています。ここでは、その具体的な要因を整理します。

社員旅行を取り巻く価値観の変化

社員旅行が時代遅れとされる一因として、働く人々の価値観の変化が挙げられます。かつては職場の人間関係を強化するための集団行動が重視されていましたが、現在では仕事と私生活の境界を明確に分ける意識が広がっています。その結果、業務外の時間の使い方を個人で選びたいと考える人が増えており、会社主導のイベントへの参加についても、自身の価値観やライフスタイルに合わせて判断する傾向が見られます。

SNS時代に広がる「強制イベント」というイメージ

SNSの普及により、社員旅行の様子が外部からも可視化されるようになったことで、企業イベントに対する印象形成が変化しています。
特定の行動や雰囲気が切り取られて拡散されることで、自由参加のイベントであっても、参加を求められているように受け取られるケースが見られます。このような情報環境が、社員旅行への心理的距離を広げる要因の一つとなっています。

従来型の慰安旅行が現代とズレる理由

従来の慰安旅行は、企業側が主導し、同一行程で全員が行動する形式が一般的でした。しかし現在では、個々のライフスタイルや価値観が多様化しており、画一的なスケジュールに対する受容性が低下しています。
また、業務との明確な切り離しが難しい設計になっている場合、参加者にとって負担感が生じやすい構造となっているのも原因です。

自由参加・個人重視の流れとのギャップ

現代の職場環境では、自由参加型のイベントや選択可能な福利厚生が重視される傾向があります。その一方で、社員旅行は集団参加を前提とする設計が多く、個人の意思を反映しにくいと受け取られる場合があります。

このような価値観や運用の違いが、社員旅行を現代の組織文化に合わない取り組みとして捉えられる要因になっています。

若手社員が社員旅行に行きたくないと感じる主な理由

若手社員の間で社員旅行への参加意欲が低下している背景には、単なる好みの問題ではなく、働き方や時間の使い方に関する価値観の変化が影響していると考えられます。ここでは代表的な理由をご紹介します。

プライベート時間が削られることへの抵抗感

若手社員にとって理由として挙げられることが多い要因の一つが、プライベート時間の確保に対する意識の強さです。休日や勤務時間外の時間は、趣味や休息、自己研鑽、副業などに充てたいという志向が高まっており、会社主導のイベントによってその時間が拘束されることに対して抵抗感が生じやすくなっています。特に休日が丸ごと旅行に充てられる場合、実質的な自由時間の消失として認識されやすく、心理的な負担につながる可能性があるでしょう。また、時間の価値を重視する人の中には、「拘束されること」そのものを負担と感じるケースもあります。

仕事外でも会社の人と過ごすことへの精神的負担

職場の人間関係は業務上の関係として成立している一方で、仕事外でも長時間にわたり関係性が続くことに対して心理的負担を感じるケースがあります。

特に気を遣う相手が同席する場合、リラックスできる時間として機能しにくいという側面があります。さらに、普段の業務では見せない一面を求められる場面や、常に周囲への配慮が必要となる状況が続くことで、精神的な消耗が蓄積されやすくなるのです。

結果として「休息のための旅行」であるはずが、むしろ気疲れの場として認識されることもあります。

「不参加=評価に影響する」という心理的圧力

明示的な強制がなくても、不参加によって周囲からどのように見られるか不安を感じるケースがあります。このような心理的な負担は、参加の自由度を低下させる要因となり、イベントそのものに対するハードルにつながる場合があります。

特に上下関係が明確な組織では、協調性や積極性を意識して参加を選択する社員もいます。そのため、自由参加として実施していても、参加者によっては参加を求められていると感じる場合があります。この構造が「自由参加イベント」であっても実質的な強制性を感じさせる要因となっているのです。

参加者との人間関係のストレス

社員旅行では普段接点の少ないメンバーと長時間行動を共にすることが一般的です。そのため、相性やコミュニケーションスタイルの違いによってストレスが発生する可能性があります。特に初対面に近い関係性が多い場合、その負荷はより大きくなります。

また、部署や役職を越えた交流が求められる場面では、会話内容や振る舞いに注意を払う必要があり、自然体で過ごすことが難しくなるケースもあります。このような環境が、心理的な疲労感を増幅させる要因となります。

自由行動ができない画一的なスケジュールへの不満

あらかじめ決められた行程に従う形式は、個人の興味やペースに合わせた行動が難しいという課題があります。観光や食事の選択肢が限定されることで、旅行本来の自由度や満足度が低下しやすくなり、参加意欲に影響を与える要因となっています。

また、移動や集合時間が厳密に管理されることで、休息や個別行動の余地が限られ、結果として「自由な旅行体験」とは異なる印象を持たれやすくなります。こうした制約の多さが、特に個人志向の強い世代において不満につながる傾向があるのです。

社員旅行が“仕事の延長”と捉えられてしまう背景

社員旅行は本来、業務から離れたリフレッシュや交流促進を目的とした施策ですが、実際には「仕事の延長」として受け取られるケースも少なくありません。その背景には、組織構造やコミュニケーションのあり方が影響しています。

上司・先輩への気遣いが発生する構造

社員旅行の場では、業務上の上下関係がそのまま持ち込まれるケースが多く見られます。そのため、若手社員や中堅社員は上司や先輩に対して常に気を配る必要が生じ、完全にリラックスした状態で過ごすことが難しくなります。

食事の席順や会話の進め方などに気を配る場面もあり、参加者によっては職場での上下関係が業務外にも持ち込まれていると感じることがあります。また、移動や交流の場面においても暗黙的な配慮が求められることがあり、結果として日常の延長線上にある行動様式から抜け出しにくい構造となってしまうのです。このような状況が「仕事の延長」としての印象を強める要因となっています。

完全なオフにならないスケジュール設計

社員旅行の多くは、団体行動を前提とした綿密なスケジュールで構成されています。集合時間や移動時間が厳密に設定されているため、個人の裁量で行動できる余地が限定される傾向があります。

その結果、旅行でありながらも時間管理や行動制約が発生し、業務時と同様の「管理された行動」に近い感覚を持つことがあります。このような設計が、業務からの解放感を損なう一因となっています。

業務との線引きが難しいと感じる場面

社員旅行の場では、普段の業務とは異なる人間関係の側面が強調されることがあります。特に勤務時間外のイベントでありながらも業務上の人間関係が継続するため、完全なプライベートの時間として過ごしにくいと感じる人もいます。

また、非公式な場であっても「どのように見られているか」を意識せざるを得ない環境が、心理的なプレッシャーを生み出します。結果として、休息や娯楽の場であるはずの社員旅行が、評価や対人関係を意識する場へと変化してしまうケースがあります。

社員旅行に対する企業側の負担と見えにくいコスト

これまで社員側の負担や参加への抵抗感について見てきましたが、社員旅行は企業側にとっても無視できない負担やコストが発生する点も見逃せません。ここではその具体的な要素を整理します。

企画・日程調整・人数管理などの工数負担

社員旅行の実施には、行き先の選定から宿泊施設の手配、交通手段の確保、参加人数の調整まで、多岐にわたる業務が発生します。特に全社員規模のイベントとなる場合、部署ごとの都合や業務スケジュールの調整が必要となり、社内調整コストが大きくなります。

また、参加希望の有無確認や取りまとめ作業も煩雑になりやすく、通常業務に加えて長期間にわたる準備負荷が発生する点が特徴です。

予算管理と費用対効果の見えにくさ

社員旅行には一定の予算が必要となりますが、その効果を数値で明確に評価することが難しいという課題があります。福利厚生としての位置付けであるため、直接的な売上や利益に結び付くものではなく、投資対効果が曖昧になりやすい傾向があります。

また、参加者の満足度にもばらつきが生じるため、同じコストをかけても参加者によって満足度に差が生じる場合がある点も特徴です。

不参加者対応や公平性調整の難しさ

社員旅行は任意参加とされる場合でも、参加・不参加の扱いに関する公平性の設計が課題となります。不参加者へのフォローや代替施策の検討が必要になる場合もあり、運営側の負担が増加します。

また、参加者と不参加者の間で体験機会に差が生まれることから、組織内の公平性をどのように担保するかという視点も大切になります。この調整業務は見えにくいコストとして蓄積されやすい領域です。

幹事・人事部門の業務負荷の増加

社員旅行の実務運営は、人事部門や選任された幹事に集中することが多く、本来の業務と並行して対応する必要があります。特に初めて企画を担当する場合には、外部業者との折衝やスケジュール管理、トラブル対応など多岐にわたる業務が発生します。

その結果、イベント終了まで継続的な業務負荷が発生し、組織全体の生産性に間接的な影響を与える可能性があります。

社員旅行を続ける企業が得ているメリットとは

ここまで見てきたように、社員旅行には運営負担や参加への賛否といった課題があります。しかし、企画内容や運営方法を工夫することで、組織コミュニケーションやエンゲージメント向上につながる施策として活用している企業もあります。
ここでは、社員旅行によって企業が得られる代表的なメリットをご紹介します。

普段接点のない部署間コミュニケーションの促進

社員旅行では、普段の業務では関わりの少ない部署や職種のメンバーが同じ時間を共有することになります。この環境により、業務上の役割や立場を超えた交流が生まれやすくなり、組織全体の構造理解や横断的な関係構築につながります。

特に縦割り組織になりやすい企業においては、日常業務では接点が生まれにくいメンバー同士の相互理解を促す機会として有効です。

また、移動時間や食事の時間などの非公式な場面において、業務改善に関するアイデアや現場課題の共有が自然発生するケースもあり、結果として社内連携の円滑化や業務プロセス改善のきっかけになることもあります。さらに、こうした偶発的な対話は、普段の会議では得られない視点を引き出す要素にもなるでしょう。

組織の一体感や帰属意識の向上

同じ体験を共有することは、組織に対する帰属意識を高める要因の一つとされています。社員旅行では、非日常的な環境の中で同一の時間を過ごすことで、肩書きや役職を一時的に離れた関係性が形成されやすくなります。その結果、心理的な距離が縮まり、組織への一体感が醸成される傾向があるのです。

また、同じ体験を共有すること自体が記憶として残りやすく、社内における共通体験として機能する点も特徴です。こうした共通体験は、日常業務における協力関係の基盤となり、結果としてチームワークの強化や組織文化の浸透にもつながります。

特に新入社員や中途入社者にとっては、組織への適応を促す導入機会としても活用される場合があります。

非公式コミュニケーションによる関係性強化

業務上の会話では生まれにくい雑談やカジュアルな交流が発生する点も社員旅行の特徴です。こうした非公式コミュニケーションは、相互理解を深めるだけでなく、日常業務における相談のしやすさや心理的安全性の向上にもつながるとされています。

特に役職や部署を越えた会話が生まれることで、組織内のコミュニケーション構造が柔軟になる効果が期待されます。また、形式的な会議や業務連絡では得られない本音ベースの意見交換が行われることもあり、結果として人間関係の距離が縮まりやすくなるのです。

このような関係性の変化は、日常業務における連携や意思決定にも好影響をもたらす可能性があります。

長期的な離職防止・エンゲージメント向上

社員旅行を通じた関係構築は、短期的な満足度だけでなく、長期的な定着率にも影響を与える可能性があります。特に組織への愛着や職場の人間関係の良好さは、離職意向の低下と関連する要素とされており、エンゲージメント向上施策の一環として位置付けられます。

また、業務以外の接点を通じて「働く人同士の相互理解」が深まることで、ストレス要因の軽減や職場満足度の向上につながるケースもあります。

結果として、採用コストや人材流出リスクの抑制だけでなく、組織全体の安定性向上にも寄与する可能性があります。さらに、長期的には組織文化の強化や価値観の共有にもつながるため、単なる福利厚生施策を超えた役割を持つのも社員旅行の特徴です。

社員旅行の実施有無で変わる組織コミュニケーションの違い

社員旅行の実施有無は、単なるイベントの有無にとどまらず、組織内コミュニケーションの質や構造そのものに影響を与える可能性があります。ここでは実施企業と非実施企業の違いを整理します。

実施企業と非実施企業の社内文化の違い

社員旅行を定期的に実施している企業では、業務外の交流機会が一定程度組織文化として定着しやすい傾向があります。その結果、社員同士の関係性が比較的フラットになりやすく、部署間の心理的距離が縮まりやすい構造が形成されやすいのが特徴です。

一方で、実施しない企業では業務中心のコミュニケーションが主体となるため、関係性は合理的かつ機能的になりやすい傾向があります。その結果として、コミュニケーションの深度や広がりに違いが生まれる場合があります。

フォーマル中心かインフォーマル重視かの差

組織におけるコミュニケーションは、大きくフォーマルとインフォーマルに分けられます。社員旅行を実施する企業では、後者のインフォーマルコミュニケーションが強化されやすく、雑談や偶発的な交流から関係構築が進む傾向があります。

一方、実施しない企業では会議や業務連絡などフォーマルなコミュニケーションが中心となり、効率性は高い一方で関係構築の機会は限定される場合があります。この違いが、組織内の信頼形成のスピードにも影響を与えることがあります。

コミュニケーション施策の多様化レベル

社員旅行の有無は、他のコミュニケーション施策の設計にも影響を与える場合があります。社員旅行を実施しない企業では、その代替として社内懇親会やワークショップ、オンラインイベントなど多様な施策を組み合わせる傾向が見られます。

一方で、社員旅行を中心に据えている企業では、その他の施策が補完的になりやすい構造があります。結果として、コミュニケーション設計の柔軟性や多様性に差が生じる可能性があるでしょう。

若手定着率・満足度に与える影響の違い

コミュニケーション施策の違いは、若手社員の定着率や満足度にも影響を与える可能性があります。社員旅行を含むインフォーマルな交流機会がある場合、組織への帰属意識が高まりやすく、職場に対する心理的距離が縮まる傾向があります。

一方で、業務中心のコミュニケーションのみの場合は、合理性は高いものの、組織への関係構築の機会が限られる場合があります。

どのようなコミュニケーション設計を採用するかは、長期的な人材戦略にも関わる要因と言えるでしょう。

社員旅行に代わる現代的な社内コミュニケーション施策と事例

組織コミュニケーションの在り方が多様化する中で、多くの企業では従来型の一括型イベントではなく、個人の志向や働き方に合わせた柔軟なコミュニケーション施策へ移行する動きが見られます。

特に参加の自由度や心理的負担の軽減を重視した設計が求められており、複数の施策を組み合わせる形が一般化しつつあります。ここでは代表的なコミュニケーション施策をご紹介します。

社内懇親会・カジュアルミーティングの定期開催

社内懇親会やカジュアルミーティングは、社員同士の関係構築を促進する基本的な施策として多くの企業で導入されています。業務時間外だけでなく、ランチタイムや就業時間内の一部を活用する形式も増えており、参加負担を抑えながら交流機会を確保できる点が特徴です。

また、テーマを設定した少人数制の交流会にすることで、特定の部署や役職に偏らない関係構築が可能になります。結果として、日常業務に自然にフィードバックされるコミュニケーションの活性化が期待されます。

部活動・サークル制度による自主的交流

社内の部活動やサークル制度は、社員が自発的に参加できるコミュニケーション施策として注目されています。スポーツや趣味活動など共通の興味関心を軸にした集まりであるため、業務上の関係性とは異なる自然な人間関係が形成されやすい点が特徴です。

また、参加の自由度が高いため強制感がなく、心理的負担が少ない点も評価されています。こうした活動は部署横断の交流を促進し、結果として組織全体のネットワーク強化にもつながります。

例えば、社内の部活動を社員旅行と組み合わせ、企業ならではの体験を実現した事例もあります。

事例 株式会社ロキグループ様 自社の野球チーム応援で一体感を! ~創立40周年記念旅行 国際親善試合開催~

創立40周年記念旅行に国内外のグループ社員が参加し、自社の社会人野球チームによる台湾チームとの国際親善試合をメインイベントとして開催しました。試合前には周年記念式典や活動報告会を実施し、当日は海外拠点の社員も含めて全員で応援することで、拠点や国籍を超えた一体感を醸成。

部活動という企業独自の強みを活かした企画は、社員同士の交流だけでなく、野球チームへの継続的な応援や組織への帰属意識の向上にもつながりました。このように、既存のスポーツ活動を旅行と連動させることで、その企業ならではの価値あるコミュニケーション施策を実現できます。

オンライン懇親会やハイブリッドイベントの活用

リモートワークの普及に伴い、オンライン懇親会やハイブリッド型イベントの導入も一般化しています。物理的な移動を伴わないため参加ハードルが低く、全国各地の拠点や在宅勤務者も均等に参加できる点が特徴です。

また、ゲームやワークショップ形式を取り入れることで、オンライン環境でも一定の一体感を醸成することが可能です。さらに、必要に応じて対面と組み合わせることで、柔軟なコミュニケーション設計が実現できます。

オンラインならではの職場旅行の事例をご紹介します。

事例 不動産中央情報センター様数時間でバンコクとシドニーへ!?オンラインならではの職場旅行

例年は国内の日帰り旅行を実施されていましたが、「新しいこと」をテーマに、タイ・バンコクとオーストラリア・シドニーを巡るオンライン職場旅行を開催しました。オンライン観光に加え、現地料理のお弁当や海外のお菓子、社史に関するクイズ大会を組み合わせることで、旅行にあまり関心のない社員も楽しめる内容を実現。

オンラインならではの「数時間で2カ国を巡る」という体験も好評を得ました。オンラインと体験型コンテンツを組み合わせることで、場所を問わず社員が参加しやすく、コミュニケーションの活性化や一体感の醸成につながった事例です。

ワーケーションや体験型福利厚生の導入

ワーケーションや体験型福利厚生は、働き方とリフレッシュを組み合わせた新しい施策として注目されています。業務を一定期間異なる環境で行うことで、リフレッシュ効果と業務効率の向上を同時に狙うことが可能です。

また、地域体験やアクティビティを組み込むことで、従来の社員旅行とは異なる自律的な体験設計が実現されます。企業側にとっても、多様な働き方を支援する姿勢を示す施策として活用されています。

事例 株式会社アクアリング様 旅先でも「仕事を止めない」ワーケーションの実現!

例年社員旅行を実施していましたが、家庭環境や業務の都合で社員旅行に参加できない社員が増えたことを受け、公平性を考慮して「仕事を止めない」ワーケーションを実施しました。

日中は通常どおり業務に取り組みながら、業務時間外には街歩きやサイクリング、地域の文化や課題を学ぶプログラムなどを通じて、非日常ならではの体験を満喫。参加者からはリフレッシュやコミュニケーション活性化につながったとの声が寄せられ、通常業務への影響を抑えながら、社員同士の交流や新たな学びを実現した事例となりました。

社員が選べる福利厚生制度の導入

近年では、画一的なイベントではなく、社員が自ら選択できる福利厚生制度を導入する企業も増えています。例えば、旅行補助やレジャー補助、自己啓発支援などをポイント制で選択できる仕組みなどが挙げられます。

このような制度は個人の価値観に合わせた利用が可能であり、満足度の向上につながりやすいのが特徴です。また、企業側にとってもコスト配分の最適化や公平性の担保がしやすい点がメリットとなります。

【参考】社員のモチベーション向上に活用できる「JTBホームページクーポン」「JTBギフトトラベル®」

社内イベントを成功させるための企画・運営ポイント

社内イベントは、単に実施するだけでは十分な効果を得ることが難しく、企画段階から運営・実施後の振り返りまでを一貫して設計することが欠かせません。

特にコミュニケーション施策として位置付ける場合には、参加者の満足度と組織的な成果の両立が求められます。ここでは成功のためのポイントを整理します。

目的(交流・定着・エンゲージメント)の明確化

社内イベントを成功させるためには、まず実施目的を明確に設定することが不可欠です。例えば「部署間交流の促進」「若手社員の定着率向上」「組織エンゲージメントの強化」など、目的によって設計すべき内容は大きく異なります。

目的が曖昧なまま実施すると、企画内容が分散し、参加者の満足度や効果測定の精度が低下する可能性があります。そのため、最初にゴールを定義し、全体設計を一貫させることが大切です。

参加強制ではなく“参加したくなる設計”にする工夫

現代の社内イベントでは、参加の自由度と心理的負担の軽減が求められます。強制参加型の設計はネガティブな印象につながりやすいため、参加者が自発的に関わりたくなる仕組みづくりが求められます。

例えば、複数の参加プログラムから選択できる形式や、少人数単位の交流設計などが有効です。また、業務負担を考慮した開催時間の調整も、参加率向上につながるでしょう。

年齢・部署を超えた交流設計の工夫

社内イベントの価値を高めるためには、普段接点の少ないメンバー同士の交流機会を意図的に設計することがポイントです。特定の部署や年齢層に偏らないようにグループ編成を工夫することで、組織全体のネットワーク強化につながります。

また、役職の違いによる心理的距離を縮めるためには、フラットなコミュニケーションが生まれる企画設計も効果的です。結果として、日常業務における連携の円滑化にもつながります。

企画負担を減らす外部サービス活用の検討

社内イベントの企画・運営には、参加者調整、会場手配、コンテンツ設計、当日の進行管理など多岐にわたる業務が発生するため、想定以上に工数がかかるケースが少なくありません。

特に人事・総務部門が兼務で対応する場合、通常業務との両立が難しくなり、準備の質やスピードに影響が出ることもあります。そのため、外部サービスの活用は現実的かつ効果的な選択肢となります。

イベント企画会社やケータリングサービス、研修型イベントプロバイダーなどを活用することで、企画立案から当日の運営までを一括でサポートでき、社内担当者の負担を大幅に軽減することが可能です。

また、専門事業者は過去の実績やノウハウをもとに、目的に応じた最適なプログラム設計を行えるため、単なる業務代行ではなく「成果につながる設計」が期待できます。結果として、参加者満足度の向上だけでなく、組織コミュニケーション施策としての効果の向上も期待できます。

JTBが、企画の検討から、式典・懇親会会場、宿泊施設、移動手段の手配、当日の運営まで、ワンストップで伴走した事例はこちら

実施後のフィードバックと改善サイクルの重要性

社内イベントは単発で終わらせるのではなく、実施後の振り返りと改善が重要です。参加者アンケートや定量的な満足度調査を通じて効果を可視化し、次回施策に反映させることで、継続的な改善が可能になります。

また、現場の声を反映することで、より実態に即したイベント設計へと進化させることができます。このサイクルを回すことが、長期的な組織活性化には欠かせません。

JTBでは、実施した社内イベントや社員旅行の「効果」と「課題」を可視化し、「効果」の最大化につなげるJTBオリジナルの分析ツール「JTB効果測定アンケート」をご提供しています。

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まとめ

社員旅行は、企業の一体感を醸成する施策として活用されてきましたが、その在り方は時代とともに変化しています。特に若手社員を中心にプライベートを重視する価値観が広がる中で、従来型の一律参加型の社員旅行は見直されるようになっています。

一方で、部署間コミュニケーションの促進やエンゲージメント向上といった目的は現在も大切な要素であり、企業には自社の課題や従業員のニーズに合わせた施策設計が求められています。近年は、社員旅行だけでなく、社内懇親会や体験型イベント、ワーケーションなど、多様なコミュニケーション施策を組み合わせる企業も増えています。

こうした背景を踏まえると、重要なのは社員旅行を実施するかどうかではなく、どのような体験や交流機会を設計するかという視点です。その際には、専門的な知見や運営ノウハウを持つパートナーを活用することで、より効果的な企画・実施が可能になります。

社員旅行や社内コミュニケーション施策の企画・運営についてお困りの際は、JTBへお気軽にご相談ください。

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